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「清須会議」

三谷幸喜「清須会議」幻冬舎

映画化を前提にした小説。
織田信長の跡継ぎを決める会議の一日を描いたもの。
なるほど! 三谷幸喜らしいアイデアですねえ。

まずプロローグで、本能寺での信長の述懐を、現代語訳でいきなりかまし、笑わせます。
「熱いな」で始まり、「ちょっと切ってみたけど、痛い」とか~
光秀の謀反の理由、まじめすぎる苦労人らしい顔つきが何となく気に入らなくて苛めたくなったのも原因の一つだろうと。

さて、清須会議を前にして~
明智光秀を討った秀吉が一歩リードしているこの時期。
とはいえ信長の家臣では最長老格は柴田勝家。
歴戦の勇士で、親父殿と呼ばれ、尊敬されています。
信長の長男・信忠が本能寺の変で命を落としたため、次男の信雄、三男の信孝の争いとなり、派閥が分かれていました。
信雄は史実としてはここまでアホじゃないだろ?という気もするけど~笑えます。
モノローグが多いので、全員の本音がだだ漏れ状態のおかしさです。

お市の方は9年前に夫・浅井長政を討った秀吉を決して許さぬと決めていて、秀吉憎さから、勝家に色仕掛けで急接近。
長男・万福丸を殺された恨みもあるというのでは無理もない? え、万福丸はお市の方の子ではなかったんじゃ‥ ちょっと調べたら「信長公記」とは異説もあるので、はっきりしていないんですね。

秀吉の権謀術数、そうねえ、これぐらいでなくちゃ天下は取れないわねと納得。
勝家と親しい丹羽長秀を言葉たくみに取り込み、政治に関心のない信長の弟までも惹き付けるのです。
お市の方にめろめろになってしまった勝家のほうは、勝ち目ない感じ?
すべてを手に入れる勢いの秀吉も、お市の方への思いだけはピシリとはねつけられてしまうんだけど。
秀吉の妻・寧も夫に協力しているけど、なんだかな~秀吉のほうはお市の方のためなら寧を離縁してでもと思っていた本音に呆れつつ。
本音と言ってもこれは史実ってわけじゃないですけどね。

信忠の妻が松姫で、三法師の母? 違うんじゃ‥
ああこれも、そういう説もあるんですね。武田信玄の娘・松姫は信忠と幼い頃に政略結婚したけど、一緒に住んではいなかった。でも詳しいことはわかってないので会ったこともないとは限らないのね~なるほど、そうでしたか!
あの頃は誰が母親かわからないって珍しくないのねえ。
まったく‥戦国時代とは。
検索していたら、信雄も松姫も徳川の時代にも足跡を残していて、意外に長い寿命と知り、ちょっとほっとしましたよ。

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コメント

三谷幸喜さんの映画、大好きなので、これも楽しみにしています!
会議ってねえ~ 根回しがすべてって、こんな昔からそうだったんですね。というか、秀吉は下っ端からのし上がってきたから、その辺ようく分かっていたんですね。
お市の方の勝利?(というのかな)で終わるんですが、意外と似たもの同士で秀吉と気が合いそう~と思いました。

marieさん、
三谷幸喜の作品、面白いですよねえ。
会議は根回しがすべて!かも~^^
秀吉は先が見えていた人かと。
伝統や血筋を持ってないから余計だったんでしょうか。
お市の方はこのあと、すぐ負けちゃいますけど‥
意地は通したってことですかね。
お市の方と秀吉が似たもの?!
それは意外~!
‥策謀家だから?^^;

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