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「スケアクロウ」

マイクル・コナリー「スケアクロウ」講談社文庫

新聞記者マカヴォイが主人公の2冊目。
前作より10年後という設定で、新聞がネットに取って代わられつつある時代の流れも描いています。

ジャック・マカヴォイは、ロサンジェルス・タイムズの記者。
「ザ・ポエット」の事件で名を上げ、高給取りだったため、人員整理の対象になってしまったのです。
2週間だけ後任の教育に当たった後に、退職することになりました。
後任は野心的な若い女性。
同僚はいずれ彼女も良い記者になるだろうが、そうなるまでに多くの事件を見逃す、とマカヴォイを惜しむのでした。

若い黒人が白人女性を殺した容疑で逮捕されました。
小さな事件と思われたのですが、家族の抗議を受けたマカヴォイは事情を調べ始めます。
犯人スケアクロウの側からも、描かれます。
マカヴォイらの動きに感づいた犯人は‥
ネット犯罪と連続殺人犯という事件のほうは、いかにも派手な題材。
FBI捜査官のレイチェル・ウォリングが登場し、10年ぶりにがっつり取り組むことに。
マカヴォイからのたった一本の電話で動くレイチェル。

類似した事件の現場へ赴くと、突然クレジットカードが使えなくなり、預金も何者かに引き出されているという事態に。
かっての短く激しい関係を不適切とされて、レイチェルは5年間左遷され、マカヴォイとは連絡もなくなっていたのですが。
不気味な連続殺人犯と追いつ追われつの展開は、手際よくスリリングに描かれます。
レイチェルは個性的で有能だと思うけど、今回の展開は映画に出てくる理想の女性のよう。

作者自身が同じロサンジェルス・タイムズの新聞記者だったので、実感がこもった内幕小説ともなっています。
コナリーの主人公でなんといってもカッコイイのはハリー・ボッシュなんだけど、マカヴォイは他人と思えないらしい書きっぷりが、なかなか面白いです。
新聞記者のリアルな描写以外は、スピーディなエンタメに徹した仕上がり☆
ひととき夢中になって~堪能しました。

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