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「シャーマンの教え」

ノア・ゴードン「シャーマンの教え―千年医師物語2」角川文庫

千年医師物語の第2弾。3部作の真ん中です。
時代はとんで、19世紀アメリカ。
開拓地に渡った父と子の波乱の人生を描きます。
「シャーマンの教え」というと、老人の話みたいですが~主に青春ものです!

初代のロブ・J・コールから、代々、医師となっているコール家。
初代の孫に当たるロブ・Jは、1839年にスコットランドから、一人ヴィオラを抱えて、移民してきました。
ボストン施療院でアイルランド人移民のいる区画に派遣されます。
働きながら西へ向かい、イリノイの開拓地に良い土地を見つけ、町でただ一人の医師となります。
途中で知り合ったユダヤ人の薬剤師ガイガーとは、生涯の友人に。
ロブは馬で広範囲に往診し、医師がいることは村の売り物ともなり、発展していくのでした。

元はそこに住んでいたインディアン(今でいうネイティブ・アメリカン)達はとうに豊かな土地を追われ、貧しい土地に移り住んでいました。
ソーク族の一部が戻ってきたとき、ロブ・Jはその窮状に思わず手を差し伸べ、自分の土地の一角に住まわせ、雇います。
中でも、ソーク族の精神的指導者である呪医の女性マクワとは互いに助け合い、親しくなります。

癌で家にこもっている母子を助けようとしたロブは、その女性サラが癌ではないことに気づき、彼女の手術にマクワの手を借ります。
健康と美しさを取り戻したサラと、結婚。
ロブはサラを助手として、二人で馬に乗り、泊りがけで往診に出かけます。

妻の連れ子の長男アレックスは、農場の仕事に夢中。
次男のロブ(ロバート・ジェファソン・コール)は何かとマクワに面倒を見てもらい、シャーマンというあだ名がつきます。
シャーマンはコール家に伝わる才を受け継いでいましたが、病気で耳が聞こえなくなってしまいます。
村の学校の女教師と、幼馴染のレイチェル・ガイガーは、シャーマンの不自由がなくなるようにと、声を出して話し唇を読む練習を助けてくれました。

インディアンを巡っての苛烈な争い、村の発展に伴う出来事、南北戦争への軍医としての参加など、波乱を含みながら、誠実であたたかい心を持ったロブの人間らしい生き方に、心動かされます。
耳が聞こえないというハンデを背負ったシャーマンも、医師への道を歩むのです。
ユダヤ人で年上の女性レイチェルとも、運命的な再会を‥

冒頭にオルコットという名も見えるなど、歴史上の人物も登場。
資料を駆使して、みっちりと書き込まれていますが、臨場感に溢れていて人間くさく、ドラマチック。
アメリカに興味ある方、歴史が好きな方はぜひ☆
読み応えがあって、とても面白いですよ。

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