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「修道女フィデルマの探求」

ピーター・トレメイン「修道女フィデルマの探求」創元推理文庫

シリーズも8冊目になりました。
美女フィデルマがつぎつぎに事件を解決します。
いつも水準を行く作品なので、今回も楽しめました。

フィデルマは7世紀アイルランドの修道女で、まだ20代半ばの快活できりっとした赤毛の美女。
ドーリィーという法廷弁護士でもあり、しかも上位で裁判官も出来るアンルーという資格も持つ。
若い尼さんと軽く見る相手も、これを知ると渋々礼儀正しくなり、さらにバリバリ謎解きされて、ははーっとおそれいることになるのです(笑)
修道院で事件があると捜査のために派遣されたり、たまたま訪れていた先で一人で事件を解決しちゃうことも。

修道院内部の事件が一番多いため、続けて読むと、修道院は悪と危険の巣窟みたいな気になってくるのが、ちょっとナンですけど~(苦笑)
この短編集は、最初は出先での事件いくつか。
最後に旧知の間柄で良き理解者の修道士が出てくる中篇で、あたたかみのある展開になります。

フィデルマはモアン王国の王家の出で、先王の姪であり、さらに途中からは兄が王位についているというバックがあります。
これは作品によっては、自分から言う必要もないことだから?出てこないのですが。
アイルランドは五王国の時代。
古代アイルランドでは、女性に男性とほぼ同等の教育の機会があり、弁護士として活躍することもできたというのが作者は誇らしそうです。

うら若い王家の美女がなぜ修道女なのか?というのが最初は疑問でしたが、頭のいい女性が勉学を極める道として不思議ではないよう。
当時の修道女は、男女がともに住むタイプの修道院で結婚生活を送ることも出来た!というのもポイントですね。
今回はエイダルフ修道士が出てこないので、ツンデレ?なフィデルマの恋愛方面は進展ありませんけど。

フィデルマのシリーズは、最初の2冊が最近になって翻訳されました。
原作の発表順から行くと~        ↓()内は翻訳発行
「死をもちて赦されん」  1994年9月  (2011年3月)
「サクソンの司教冠」   1995年1月  (2012年3月)

「幼き子らよ、我がもとへ」1995年10月 (2007年9月)
「蛇、もっとも禍し」    1996年7月   (2009年11月)
「蜘蛛の巣」        1997年4月   (2006年10月)
日本ではこの「蜘蛛の巣」が最初に翻訳されました。
この後、3作出てますが翻訳はこれから。

2000年3月発行の短編集を、日本では3冊に分けて発行してあります。
「修道女フィデルマの叡智」        (2009年6月)
「修道女フィデルマの洞察」        (2010年6月)
「修道女フィデルマの探求」        (2012年12月)つまりこの本です。
作品はWikiでみると21冊もあり~順調に出ているようなので、続きも楽しみです☆

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