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「キネマの神様」

原田マハ「キネマの神様」文春文庫

映画への愛で結びついた人々の、敗者復活戦。
だんだん盛り上がる感動作です。

う~ん、まいった。
こういう映画を取り上げるとは。「ニューシネマパラダイス」に「ライフ・イズ・ビューティフル」「フィールド・オブ・ドリームス」!って、‥ ほかにも‥
途中で2回休みましたよ。
こんな書き方されちゃあ、たまったもんじゃないもの‥泣きすぎちゃう。

円山歩は、入院した父の代理でマンションの管理人室を預かっています。
父が日誌に、映画評をたくさん書いているのを見つけました。
歩は休暇を取ったと感謝されていますが、じつは会社を辞めたところ。
大手の再開発企業(デベロッパー)に勤めていた歩は、キャリアウーマンで自慢の娘だったのですが。
初の女性課長として都市型シネコンの仕事に邁進したのが嫉妬されたのか?あらぬ噂を立てられ、孤立してしまったのです‥
父の郷直(さとなお)はギャンブルと映画に金をつぎ込んで借金まみれ、母はその尻拭いをする人生でした。

依存症の家族の会に出席した歩と母は、父の借金を肩代わりするのをやめることにします。
父が通っていた名画座「テアトル銀幕」のオーナー、テラシンこと寺林は、常連の父がすっかり元気をなくしていると心配していました。
ほかの生きがいを見つけるために、歩は父に映画のブログを始めたらどうだと勧めます。

父の投稿をきっかけに、思いがけなく歩は、映画雑誌の老舗「映友」で仕事をすることになります。
かって欧米から映画を輸入し始めた時代の先端にいた親子の会社でしたが、今はここも斜陽になっていました。
「ゴウ」のハンドルネームで書く歩の父の映画評も思わぬ評判を呼び、英訳したものに反応がありました。
「RoseBud」(薔薇のつぼみ)というハンドル名の‥
日米の~おそらく高齢の男二人の映画好きによる丁々発止のやり取りに、注目が集まります。
名画座の存続危機に、ゴウは応援を求めます。日本には名画座というものがあると。新しいものではなく館主のセレクトで選んだ大好きなおすすめの映画をかけるのだと。それがつぶれかけている‥
呼びかけに対して、ローズバッドは?

家で見られる時代になっても、映画館の大画面で見る臨場感、心躍るひとときは特別なもの。
映画のように展開する~愛あふれる物語。
リアルだけど夢があります!

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