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「プリティが多すぎる」

大崎梢「プリティが多すぎる」文藝春秋

思いがけずローティーン向けの雑誌に配属された男性社員の1年間の奮闘記。
少女モデルの世界を垣間見る面白さも。

若い編集者・新見が不満たらたらなのが成長していくのは、予想できるけど~
成長が遅いので、ちょっとねえ‥時々、突っ込みたくなります。
ミスすれば大慌てで奔走し反省するし、まあ若気の至り?

新見佳孝は、入社2年。
大学時代はマスコミを研究するサークルで努力を重ね、第一志望の名門出版社・千石社の正社員となり、「週間千石」で2年。
仕事は雑用でも、最前線で働き、もともと志望している文芸にいずれは行けるものと思っていました。
ところが、配属先は「ピピン」‥女子中学生向きの雑誌で、まったく良さが理解できないキラキラひらひらした安っぽいもので溢れる表紙と内容にげんなりする新見。
しかも、編集部は別な社屋。行ってみると編集長と自分以外は皆、女性ばかりの契約社員。
新見の企画は通らず、どんな店を出してもつぶれるだろうと手厳しく言われてしまいます。
だんだんと仕事は覚えていくのですが‥

少女モデルはオーディションで選ばれ、1万数千人を超える応募がありました。
写真を見ていてもくらくらするほどの量だという‥確かに。
写真だけではわからない良さや可能性が、面接や二次面接でやっと出てきたりして、ベテランはそれを見抜くというのが、面白い。
アイドルの成長する様や人気投票などに今の時代、慣れているから、けっこうわかる気もします。

モデルになっても、人気ははっきりランク付けされる厳しさが。
現場でも、仕事内容に差はつくのです。
どんなときも和気藹々とした現場に新見はやや驚くのですが、それは撮影を無事に終えなければならない真剣な場だからなのよね~。
少女達のほうが、よほどしっかりしているような‥

新見のミスで、人気モデルの進路が変わってしまったと悩むことになります。
いや~ミスだけのせいでもないし、こういう岐路は次々にあるはずで。
広告代理店の動きも、面白かったです。

かわいいものを選ぶセンスを身につけるには、男性は1年じゃとても足りないでしょうね。
でも出来ること、やるべきこと、はある。
多くの違う才能を持つ人が真剣にかかわって、やっと出来上がっていく雑誌‥
仕事と本気で取り組むことで、初めて面白さがあると気づく新見。
真理ですよね。

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