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「ロートケプシェン、こっちにおいで」

相沢沙呼「ロートケプシェン、こっちへおいで」東京創元社

高校が舞台のミステリ。
女子高校生マジシャン・酉乃初が謎を解く。
「午前零時のサンドリヨン」に続く2作目。
このシリーズは表紙イラストが可愛くていいですね。

1作目の終わり、クリスマスに酉乃に告白したはずが、それだけだった須川くん。
返事ももらわず、連絡先も聞かず、会うこともできなかったヘタレぶり。
(このへんがポチなのか?)
冬休みを悶々として過ごす羽目に。
酉乃がマジシャンとして出ている店「サンドリヨン」は、7日まで休業だったのです。

新年に数人でカラオケに行ったときの謎解きから、始まります。
一方、ほかのクラスで起きているいじめの噂が少しずつ挿入され、どう絡んでくるのか‥?
クラスの中心になっている女子が、ちょっと目立った子を無視しようと言い出します。
それをかばった生徒が、ハブされることに。
文芸部の雑誌にペンネームで小説が発表されていたのが、作者はクラスメートだと気づかれてしまう。
ネットでプロフをやっていた彼女は、プロフが炎上。
悪口を言う話し声を間近に聞いて、黒板に「赤ずきんは狼に食べられた」という言葉を書き殴って飛び出す騒ぎになった。
その後、不登校になってしまったらしい。

「サンドリヨン」に、ハンサムな桐生純平というマジシャンが登場。
1年前までバイトしていたという彼は、東大生。
桐生と笑顔で話す酉乃を見た須川くんは、うちのめされます。
バレンタインのチョコは、桐生のものか?

アシェンプデルという素敵なケーキ屋さんに、酉乃と行くことにこぎつけた須川くん。
そこにはロートケプシェンというケーキがありました。
赤頭巾という意味の‥
バレンタイン当日、八反丸芹華からチョコを渡されて受け取ってしまう須川くん。
これ実は一種の嫌がらせなんですが‥
しかも、酉乃にそこを目撃されてしまった。
なかなか進まないもどかしい初恋模様がかわいらしい。

みんなが貰ったチョコレートが、教卓の上に集められていたという事件も起きます。
誰が何のために?

以前からのいじめのエピソードが底流として流れているので、いやな雰囲気がちらつき、どうなることかとはらはら。
いじめを傍観した後悔や、いじめの原因となるねたみや怯え、行き場がなくなって追い詰められる気持ち。
でも‥
誰もほんとうに悪い人間というわけではないという~ほっとするような展開に。
マジックと絡めてあるせいか、目くらましにあったような感覚が残るけど。
2011年11月発行。

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