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「影の王」

スーザン・クーパー「影の王」偕成社

シェイクスピアの時代が好き。
タイムトラベルものも大好き。
こんな作品があったとは!
出会えて嬉しいです。

ナットらは、シェイクスピア劇を上演するために、指導者アービーの訓練を受けていました。
アメリカ全土から集められた、11歳から18歳までの少年俳優達とスタッフ24名はロンドンに渡ります。
シェイクスピアの時代のグローヴ座を再建した新グローヴ座で、400年前のままの様式での公演が行われるならという条件で、資金を提供してくれた人があったのです。
当時のままとは、女性の役は少年が演じるということ。
ナットは、アクロバットが得意で、「真夏の夜の夢」のパックの練習をしていました。

ある日、悪寒がして眠った朝、ナットは1599年にいた!
一週間前に聖ポール少年劇団から来た同じ名前のナットという少年と思われていて、年恰好も似ているらしい。
悪臭と喧騒、ろくなベッドもない生活。
熊いじめといった当時の催しにも驚きますが。
憧れのシェイクスピアがいる宮内長官一座の舞台に立てるのだ!
同じ少年俳優のローパーには嫌がらせをされますが。
シェイクスピアはまだ30代。四大悲劇などの傑作を書く前でした。
知られている肖像とはちょっと違う顔で、深みのある豊かな声をした威厳のある人物だったのです。
ナットに何かを感じたのか、ローパーに困らせられる彼を家に引き取って住まわせてくれます。

ナットは早く母を亡くし、それで気力を失った父が自殺するという悲しい経験をしていました。
シェイクスピアと暮らすうちにそのことを話したナットに、シェイクスピアは美しいソネットを送ってくれます。愛は失われることはないのだと‥

このまま傍にいたいと思うほどになったナットですが、突然、現代に‥
入れ替わりに16世紀から来た少年は、現代でペストの治療を受けていたと知ります。
シェイクスピアとも突然別れることになったナットは苦しむのですが‥

ナットの話を聞いた仲間が色々当時のことを調べてくれて、救いを見出す展開に。
晩年の最後の芝居。シェイクスピアはずっと、あのナットのことを忘れなかったのだ‥

スーザン・クーパーは、1935年イギリス生まれ。
アメリカにわたって新聞の特派員として活躍。
ハイ・ファンタジーのシリーズで高い評価を得ている大家です。

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