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「銀色の絆」

雫井修介「銀色の絆」PHP研究所

フィギュアスケートにかけた母娘の話。
母の視点が主ですが、娘が大学生になってからの回想も。

梨津子は、娘の小織にいろいろお稽古ごとを習わせ、一番性に合っている様子のフィギュアスケートを中学3年になっても続けさせていました。
新横浜のスケートリンクまで送り迎えする日々でしたが、待っている間はママ友と食事をしたり、優雅な生活だったのです。
ところが、夫の浮気を目撃。
離婚して実家のある名古屋に戻ることになり、小織の高校進学を期に引っ越します。
名古屋ならフィギュアスケートが盛んだということもありました。

有名な美濤コーチを紹介される。
ここではやり方が違い、母親たちも熱心に見学して、コーチの指導を受け、コーチのお弁当を当番で作るという。
最初は戸惑いますが、やがて先生のいうように毎日の走り込みにも付き添い、ジャンプの出来もわかるようになります。
娘の身体能力の高さに改めて気づき、伸ばしてやりたいと思ったのです。

美濤コーチの教え子には、既に有名な平松希和ら有望な選手が揃っていました。
同い年の希和の特別さに圧倒されながらも、美濤先生の指導で伸びていく小織。
ところが希和がチームを組んでアメリカに行くのに美濤先生も同行することになり、梨津子はコーチを替えることを決断します。
こちらはまた、全然違うやり方だった…

希和は調子を崩して帰国、梨津子は希和の母に忠告するほど積極的になっていました。
この希和という選手は明らかに浅田真央がモデルだけど、特に細かい点まで似ているというわけではないです。
実名の選手は一人も出てきません。

親としての日常の努力、経済的な算段、コーチとの関係、母親同士の連携、大学進学の方法、母の焦り、娘との葛藤など。
試合も次々に出てきますが、それを熱っぽく描くというよりは、見守る母親のほうの成長が主に描かれます。
娘が悩み動揺しても、最終的には見守るしかないんですよね。

希和の母が倒れ、梨津子はついでだからと快く希和の送り迎えを引き受けます。
入院した希和の母は、梨津子に語る。
娘が有名なことは知っていたけれど、それは成績をあげなければならないプレッシャーともなっていた。入院してみて「希和ちゃんのお母さん」と皆に声をかけられ、愛情を貰っていることに気づいたと。
ぶっきらぼうな美濤先生の言葉も、印象に残りました。
フィギュアスケートは大好きだけど、コーチや親御さんのことは知らないので、なかなか面白かったです。

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