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「いとみち」

越谷オサム「いとみち」新潮社

内気な高校生の女の子が、青森でメイドカフェに勤めるという青春小説。
かわいらしく、楽しいお話です。

相馬いとは、高校1年生。
津軽弁のきつい祖母に育てられ、この年齢にしてはなまりが強いのです。
クラスメートともろくに会話ができず、思い立って青森市のメイドカフェに応募。
土日だけのバイトを始めます。
内気で世間知らずないとには、無謀な試みでしたが‥?

おっとりした若いマスター、先輩格のメイドは二人。
子持ちの大人の女性だが化粧すると若やいで自称22歳も嘘でなく見える幸子と、陽気で漫画家志望のほんとの22歳。
常連客もいろいろなタイプがいました。
いとは、丈の長い深緑色のかわいいメイド服に身を包み、会話は苦手なので、できるだけ目立たない掃除などに回ります。
お客様が来たときにはまず「お帰りなさいませ、ご主人様」と挨拶するのですが、これが「ごすずんさま」になってしまう。
自信をますます失ういとだったが、年より幼く見えるいとが一生懸命にがんばる様子は、皆に見守りたい気を起こさせて、実は売り上げが上がっていました。

ばっちゃ、と呼んでいる祖母は津軽三味線の名手で、いとも仕込まれていて小学生の時には賞をとったりもしていました。
三味線を弾いているときの写真を見て自分の姿にショックを受け、以来やめています。
夢中になると足を開き、歯を食いしばっていたのです。
ばっちゃは時々一緒に弾こうとさりげなく誘ってくるのですが‥
母親はすでになく、父親とは少し距離がある~メイドカフェなど反対されるに決まっていて、案の定けんかになってしまいますが?

カフェのスタッフで、慰安旅行に行ったり。
やっと、友達ができたり。
つぶれそうになった店を救おうと工夫を凝らしたり。
少しずつ成長するいと。
お約束な展開だけど、快調なテンポで、期待を裏切らず、心地よく読めました。

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