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「異国のおじさんを伴う」

森絵都「異国のおじさんを伴う」文藝春秋

短編集。
世界のどこかで、焦ったり、笑ったり、しみじみしたり。
誰かが今、何かに気づいてる‥?
ちょっとした出来事に見える真実を、どこかユーモラスに描いてます。

「藤巻さんの道」
道の写真集を見せてどの道が好きかと聞いてみると、その人の個性が出るのです。
きちんとした藤巻さんの選んだ意外な道、そのわけは?
結末があたたかい。

「夜の空隙を埋める」
留学先でのあまりに局地的な停電に、原因を突き止めようと工事現場に向かうと‥

「クリスマスイヴを三日後に控えた日曜の・・・」
プラダの売り場で靴を選ぶ老婦人。
そこにいた皆と一緒に、思わずにっこりしてしまいました。

「クジラ見」
新婚旅行でのクジラ見での大騒動。
受難の新郎、たくましい新婦に苦笑。

「竜宮」
思わぬことから誤認した記事を書いた後悔から、今真摯に仕事に向かう。
自分でもありうるとドキッとしたり、がんばれっと思ったり。

「思い出ぴろり」
幽霊が見える運転手。
ぴろりがユーモラス。

「ラストシーン」
飛行機で乗り合わせたキューバ人が、映画のラストシーンを見損ねてしまった。
乗客はラストを見せてやりたいと論争になりますが‥

「桂川里香子、危機一髪」
理想的な結婚を目指したが‥?!

「母の北上」
なぜか、母がどんどん部屋を移動していきます。息子は‥

「異国のおじさんを伴う」
ドイツのひげ人形をモチーフにした作品が、ヒットした作家。
ひげ人形愛好会に招かれて、ミュンヘンへ行き、おばあさん達に巨大なひげ人形を貰ってしまう。

立場も年齢も事情もそれぞれに違う人々に、おとずれる瞬間。
海外の短編を思い出すような鋭い切り口で、さわやかな読後感。
一口ではいえない味わいに、作者のあたたかなまなざしを感じながら、心地よくなれます。

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