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「魔法があるなら」

アレックス・シアラー「魔法があるなら」PHP研究所

人気作家アレックス・シアラー1999年の作品。

長女のリビーは、しっかり者でちょっと心配性。
明るくて呑気なママは、時々ジプシーのように足がむずむずして、引っ越さずにはいられなくなる人でした。
小さな妹のアンジェリーンの面倒を見ながら、点々とする一家3人。
父親は石油の掘削の仕事に行ったきり、連絡もなくなったまま。

リビーの視点で、スコットレーズという高級デパートで過ごした日々が語られます。
お金に困ったママは、スコットレーズが閉店するときに隠れていて、夜の間そこで過ごすという策をとったのでした。
誰もいない巨大デパートの売り場。
おもちゃ売り場やチョコレート売り場で、女の子二人はうっとり。
ママは、試食品や賞味期限で捨てられる食べ物は食べて良いとか、それなりに規則をもうけ、汚れが落としやすい物だけを使ったりと、工夫します。

リビーは時々目を見張ったり、楽しみながらも、内心はこれがどういう事かよくわかっています。
ただ、ママの気持ち次第で他の所に住めるように思っているんだけど、それはそう簡単ではない。
ママは仕事もしているし、リビーも平日の昼間は学校へ行くんですけどね。
ママの危なっかしいやり方を批判しつつも「あんなに頑張る人はいないのに」と信頼を寄せてもいるリビー。
大はしゃぎの妹アンジェリーンは可愛いが、でもいつ何をしてしまうかわからない…

朝の見回りから隠れるために、トイレの一室にこもったり。
電気製品売り場で、すべてのテレビが同じ番組を放映するのを見たり。
時計売り場から、目覚まし時計を借りてきたり。
朝早くに掃除の人たちが来るのに気づいたママは、掃除のメンバーの一人として、仕事をしているふりをします。
互いに全員の顔は知らないので、それが通ったのです。

口ひげが立派なドアマンは、よく出入りする3人を不審に思い、何をたくらんでいるのかと睨み付けてきます。
同じデパートの中でよく見かけるスマートな男性に気づいたリビーは、もしかしてこの人もデパートに住んでいるのかと思うのですが…?
はらはらの日々のあと、何が起こったか。

後半は急展開。
救いのある結末で、夢があります。
この邦題はなぜ?かちょっと~謎だけど。

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