フォト

おすすめ本

« 「ファッジ・カップケーキは怒っている」 | トップページ | ハナユラカヒミのケーキ »

「やなりいなり」

畠中恵「やなりいなり」新潮社

お江戸人情ファンタジー「しゃばけ」シリーズ10作目。(ビジュアルブックを除く)
「こいしくて」「やなりいなり」「からかみなり」「長崎屋のいなり」「あましょう」の各章ごとに、まず食べ物の作り方が出ている趣向。

「こいしくて」は、小豆粥。
長崎屋のある通町(とおりちょう)では、恋の病が流行っていました。
若だんなの一太郎のもとへは、なぜか疫神たちが集まり、この異常事態を何とかしてくれと言います。
様子を見に出ると、京橋川にかかる京橋のあたりの結界がゆるくなっていました。
結界を守る橋姫がいない…
橋姫が恋に落ちていたのです?!

「やなりいなり」
守狐たちが若だんなの見舞いに、やなりいなりを差し入れます。
細長い小さめのおいなりさんに、海苔でやなりの顔が描いてあるもの。
食が細くても口に入りやすいだろうと思ってのことだが、鳴家(やなり)達は自分のものと信じて疑わない。
そのやなりいなりを食べようとする手が現れ、護符を貼ると、幽霊だとわかります。
なぜ、長崎屋にさまよい出たのか?兄や達と身元を当たる若だんなですが…

「からかみなり」
若だんなの父の藤兵衛が、3日も帰らない。
女房のおたえに惚れきっている入り婿の藤兵衛が、連絡も寄越さずに、家を空けるなど、考えられないこと。
一体どんな理由がと想像を巡らす一同。
若だんなは自身番屋に父がいると推理します…

「長崎屋のたまご」
若だんなが夕焼け空をのんびり見上げていると、空の一角がめくれ、綺麗な青い玉が落ちてきた…?!

「あましょう」
幼なじみの栄吉とちょっとお喋りがしたくて、奉公先のお菓子屋まで出向く若だんな。
おりあしく忙しくて喋る間もない。こうして、だんだん離れていくのだろうかと寂しくなる若だんな。
店へ来ていた客の新六と五一も幼なじみの友達らしいのだが?

いつも通り、読みやすく、ほのぼの。心温まります。
今回は長さもあまり違わないので、粒が揃った雰囲気。
前作の少しもの哀しい気配が、ちらっと、よぎります。
若だんなの記憶には、ないはずなんですけどね。
2011年7月発行。

« 「ファッジ・カップケーキは怒っている」 | トップページ | ハナユラカヒミのケーキ »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/145558/56580383

この記事へのトラックバック一覧です: 「やなりいなり」:

« 「ファッジ・カップケーキは怒っている」 | トップページ | ハナユラカヒミのケーキ »

2018年7月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

カテゴリー

無料ブログはココログ

最近のトラックバック