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「コンビニたそがれ堂―奇跡の招待状」

村山早紀「コンビニたそがれ堂―奇跡の招待状」ポプラ社

1作目でとても好きになった「コンビニたそがれ堂」
シリーズ2作目です。4話収録。

子どもに読み聞かせしても良いような、わかりやすくて、素直な文章。
そして、自然に気持ちを引きこんでいく…
ちょっとくたびれた大人にもオススメ。

1作目よりはホラー色が強いというか~ややドラマチックな展開で、中高校生向けみたいな色彩が感じられます。

風早町の駅前商店街の外れ、赤い鳥居が立つ路地のあたり。
たそがれ時に、不思議なコンビニが現れることがあるのです。
カウンターの向こうには、長い銀色の髪に金の瞳をした美しい青年がいて、にこやかに出迎えてくれます。
大事な探し物がある人は、どんな物でも、そこで見つけることが出来るという…

10歳のさゆきは、風早町に越してきて1週間。
冬休みは祖父母の住む田舎~つまり、亡くなった母の両親の元で過ごしました。
雪の積もった森の中の空き地で、雪だるまと雪ウサギを作り、楽しく過ごしたのですが。
まだ風早町にはなじんでいませんでした。
おつかいを買って出たさゆきは道に迷い、帰りが遅くなってしまいました。
最近一緒に暮らし始めたばかりの継母に、誤解されるのではないかと心配し始めます。
友達のいないさゆきが、願ったことは…?

「エンドレス・オンライン」というゲームの中では勇者の真衣は、17歳の少女。
リアルではひきこもりで、身体も弱いのです。
学校でいじめに遭っていたが、遠い岩手に住む従姉妹の秋姫(あき)が、支えとなってくれていました。
秋姫は、明るくて、綺麗で、はっきりした性格。
真衣に会いに来てくれようとした矢先に…

ライターの佐藤薫子は、「クリスマスの思い出」というテーマのエッセイを書こうとして苦労していました。
10年前のクリスマス。
学生時代からの友達で名前が一字違いの佐藤薫と、クリスマスに一緒にディナーを食べようと約束し、薫子はドレスを買って用意していたのです。
ところが薫は現れず、以来消息もわからないまま。旅行が好きで、各地を飛び歩いていた薫ではありましたが…

戦国時代。
海辺にある小さな国は、知力に優れた殿様と慈愛深い奥方、両親の良い所を受け継いだ若君に恵まれました。
お城には小さな黒い子猫がいて「ねここ」と名付けられ、可愛がられていたのです。
奇跡のような国に人は集まってきましたが、恐ろしい病が流行るようになります。それは何かの呪法によるものでした。
火の手が上がった城の中で若君をみとったねここは妖怪となり、まだ生きています。
ある日…

何を探しに行って、何を見つけるのか。
そして…?
それは読んでのお楽しみ。

かけがえのない大事なものを失った悲しみ。
寄る辺ない思い。
失ったものがすっかり元に戻ることはない。それでも…
切なくて胸が痛くなりますが…
思いのこもった不思議な出来事の連鎖に、心洗われるようです。
2010年1月、文庫書きおろしで発行。

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