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「青空のむこう」

アレックス・シアラー「青空のむこう」求龍堂

アレックス・シアラーの人気作。
児童書なんですね。
子どもだけに読ませるには惜しいです。
文章は平易だけど、心配りがよくなされていて、救いのある内容。

小学生のハリーは、元気いっぱいな男の子。
ある日突然、交通事故で死んでしまいました。
気がついたら、<死者の国>の入り口で、大勢で並んで名前を登録しているところ。
本当は72年も寿命があったのにと、係に文句を言われますが。
しばらくはその場所にいられるらしいが、気が済んだら「彼方の青い世界」へ行くらしい…

19世紀からその場所にいる男の子アーサーと出会います。
母親を知らないアーサーは、手がかりのボタンを握りしめて、母親を捜しているのでした。
時々、<生者の世界>に下りることも出来るという。

ハリーには心残りがありました。
姉のエギーとケンカしたままで、最後に言い放った言葉を取り消したかったのです…
アーサーの後を追って、行列を逆行して走り抜けます。
自分がいなくなった後の世界がどうなっているのかという好奇心もありました。

想像に反して、学校は特に変わった様子がない。
時間の流れが違うので、既に数週間がたち、葬儀もとっくに終わっていました。
自分のロッカーは、転校生に使われています。
しかも、親友ピートが、ハリーといつもケンカしていたジェリーと一緒に遊んでいたのです。
教室の後ろにコーナーがあり、ハリーを追悼する作文を見つけます。
ピートは、二人でやったいたずらを面白おかしく書いてくれていました。
仲が悪いジェリーが何と書いているか気になるハリー。そこには…

家に行ってみると家族は想像以上に悲しみ、皆が力なく暗い顔をしていました。
「僕は大丈夫だよ」と伝えたくなるハリー。
幽霊としてでも、ずっと一緒に住もうかと考えてみます。
だが気がついて貰えないままかもしれないし、自分だけ年を取らないのは空しい。
姉のエギーにだけは、何とか思いを伝えたいと願うのです。そして?

素直に新しい経験にとびこんでいく男の子。
暗いだけでない展開で、読ませます。
やんちゃなようで、けなげです。
次の段階へ行く気持ちになるには…?

著者は1949年生まれ。
30以上の仕事を経験した後、29歳でシナリオライターになり、14年間活躍。1996年、小説家に。

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