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「少女は卒業しない」

朝井リョウ「少女は卒業しない」集英社

高校の卒業式の日。
女子の視点で語られる短編集。

さわやかで切なく、痛みと悲しみもどこか甘やか。
成長していく時期の女の子の気持ちを、細やかに、髪の動きや息づかいまでありあり感じるほど、丁寧に描いています。

3月25日の卒業式。
来年度からは合同になるため、廃校に。
翌日には校舎の取り壊しが始まる前日という、特別に遅い日程になったのです。

「エンドロールが始まる」
「作田さん、返却期限、また過ぎてますね」
それがいつもの会話。
図書室のカウンターにいる先生に、ほのかな思いを寄せていました。
これまでのことを思い出す最後の日…

「屋上は青」
幼なじみの尚輝と屋上に来ている孝子。
待ち合わせのメールが来たので、卒業式をさぼることにしたのです。
地元の国立に進む真面目な孝子は、さぼるのは初めて。
進学校で、ダンスの事務所に所属する尚輝は異色な存在。
中退してしまったのですが…

「在校生代表」
長い送辞を読む亜弓。
卒業式の催しで、照明をやっていた田所先輩に惹かれて、生徒会に参加。
成績が悪いふりをして勉強を教わったり、重ねた月日…

「寺田の足の甲はキャベツ」
女バスの部長の後藤。
男バスの寺田と付き合ってきましたが…

「四拍子をもう一度」
卒業ライブで体育館にいる軽音部。
ヴィジュアル系バンドの衣装が盗まれてしまい…?

「ふたりの背景」
帰国子女のあすかは、H組の正道くんと美術部に入ります。
クラスでは最初は仲の良かった女の子に無視されるようになり、浮いた存在でした。

「夜明けの中心」
卒業式も終わった夜、校舎に忍び込んだまなみ。
これが最後と思って、駿によく作ってあげたお弁当を作った…

それぞれ進路が分れていく高校生たち。
校舎に幽霊が出るという噂をモチーフに。

自分の高校時代には、こんな事は何もなかったな…とふと思いました。
2012年3月発行。

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