フォト

おすすめ本

« 2012年11月 | トップページ | 2013年1月 »

2012年12月

よいお年を

いろいろあった年でした。
ちょっと、言い尽くせませんが‥

見守ってくださった皆様、
ありがとうございました~!
来年もよろしくお願いいたします。
良いお年を☆

「マルベリーボーイズ」

ドナ・ジー・ナポリ「マルベリーボーイズ」偕成社

イタリア人の男の子が、たった一人、ニューヨークで生きていく。
ドナ・ジョー・ナポリが、自らの祖父をモデルに描いた小説。

イタリアのナポリに住むユダヤ人の少年・ベニアミーノは、9歳。
ある日、母が新しい靴を買ってくれました。
港に連れて行かれ、理由もわからずに貨物船に密航して、たった一人でアメリカに渡ることに。
母は「生きのびること、それがお前の仕事よ」と‥
職に困っていた母は思い詰めて、アメリカでの未来に賭けたのです。

船の中でドムと名を変え、子どもの出来る仕事をして、精いっぱい役に立つようになる。
そのまま密航して、ナポリに帰るつもりだったのです。
そうはいかずに、一人で港近くをさまよい、樽の中で寝ることに。
1892年のマンハッタンは、アメリカに渡ってきた移民で溢れていました。
イタリア人の集まっているマルベリー・ストリートへ行くが、そこでもユダヤ人とは名乗れない。

ドムは、ちょっとだけ年上の二人の少年と知り合います。
道端で口笛を吹いている痩せこけた男の子ティン・パン・アレイは、道行く人にカップに硬貨を入れて貰っていました。
もう一人知り合ったガエターノは、ティン・パン・アレイを物乞いといい、悪どいパドローネに使われているという。
パドローネとは、貧しい子ども達に物乞いをさせている元締めでした。
ドムは、どちらも友達だと思うのですが。

目端の利くガエターノに色々なことを教わりつつ、ドムは自分でも次第に世の中のことを知っていきます。
祖母に教わったことを思い出して、青物屋のグランディネッティの店を手伝ってみせる。
場所によって値段が違うことに気づいて、サンドイッチを安く買ってウォール街で高く売ることを思いつき、ガエターノと商売を始めるのです。
失敗も重ねつつ、だんだんと街に溶け込んで、大きくなっていく。

はらはらの冒険物語として読めます。
こんな子どもがと思うと胸が痛みますが、生きていくコツを心得ていくたくましさには脱帽。
明るい未来だけの話ではないけれど、仲間や世話をしてくれる人もちゃんと出来ていくんです。

ファンタジックで味わい深い童話の再話に才能を発揮してきた著者ならではの語り口。
これは母たちから聞いた祖父の話をもとに、当時の資料を調べて書き上げた物語です。
直接、祖父に詳しい話を聞くことはなかったので、後悔したそう。
母方の祖父は、グランディネッティというペンキ塗り職人で、青果商のモデルに。

ジョー・ナポリというのは変わった名前で、どこから来たのだろうと思っていました。
父の出生証明にある祖父の名は、ドメニコ・ナポリーロ。
祖父はダン・J・ナポリと名乗っていたが、このJが何なのか本当ははっきりしないそう。祖父についての書類は他に何もないのだそうです。
2005年の作品。

あったかい布団の上

おや?
うちの猫・みゅんは~
121219_005030.jpg
どこにいるのでしょう?

布団乾燥機で暖め中のベッドの上なんです。
121219_005059.jpg
一緒にいるのは~ぬいぐるみのるるちゃん☆

自分で連れて上がっています。
121219_005144.jpg
「え?」

121219_005153.jpg
「やだなあ、てれるじゃないかぁ」

仲がいいねえ。
あつあつだね☆
121219_005135.jpg
「えへ、まあねー」
いつもどおり、仲良しのみゅんとルルちゃんでした。

11月から久々に風邪が長引いたのとパソコンの故障がかぶったので、
なんだかあっという間に年末になってしまいました。
ネットが使えないと、不便なのはもちろん、朝から元気が出なくて困りました。
なんとか復活できて、ありがたいです。

ブログでは、いろいろな形でご縁をいただいて、嬉しく思っております。
いつも見に来てくださる皆様、本当にありがとうございました。

「卵の緒」

瀬尾まいこ「卵の緒」新潮文庫

瀬尾まいこのデビュー作。2本収録。

「卵の緒」
マイペースな母・君子と二人暮らし。
自分は捨て子じゃないかと疑っている育生。
へその緒というものがあると学校で教わり、これなら確かめられると母さんに聞いたところ、なんと?箱に入った卵の殻を出してきました。
卵で生んだのだという~信じられないけれど、その場は言いくるめられてしまう。

同じ会社の朝ちゃんのことをすごくハンサムだとよく口にする母は、ある日、夕食のハンバーグがとても良くできたからと、急に彼を呼びます。
やって来た朝ちゃんは、すっきりした外見で、とても食べ方がきれいでした。

同じクラスの池内君が登校しなくなり、気にかけていた育生。
学級委員で、とくに理由も見あたらないのに。
母さんに、家に行ってみたらと言われ…

日常にありそうな出来事に、ちょっと不思議なアクセントが添えられていて、軽やかなのに、見入ってしまう感じ。
君子さんのユニークさと、真っ直ぐに向けられる愛情が心地良い。
人の繋がりは色々なんだと…でも、好きだということが大切。
好感の持てる人ばかりなので、その場に幸福感が漂います。

2作目のほうが、重い感触があります。
1作目は、絵空事になりかねないようなハッピー感があるのですが。
こちらは、現実的な暗さや怠さも含みつつ、芯が強い登場人物に励まされる心地。

高校3年の七子は、突然11歳の異母弟・七生と暮らすことになりました。
父はとうに亡くなっているけど、愛人と子どもがいることは知っていたのです。その愛人が傷害事件を起こしたため、母が七生を引き取ってきたのでした。
ところが、その母がすぐに入院してしまい、二人で生活する日々。
名前も顔も似ていますが、妙に出来すぎで気を遣う小学生に、苛立ってしまいます。

二人だけの日々で起きる行き違いや反発。
同じものを食べ、アイスクリームを作ったり。
喧嘩した後になって、用意されたバースデーケーキを発見したり。
夜に、お揃いのパジャマで外を歩いた日。
別れの時が切ない。
もう会うイメージが湧かないので、おそらく会わないのだろうと‥

そうとも限らないんじゃないかとは思うものの、そうかも知れないと哀しくなりました。
引きこまれましたね。

「殿下と騎手」

ピーター・ラヴゼイ「殿下と騎手」ハヤカワ・ミステリ文庫

ヴィクトリア女王の皇太子バーティが探偵役。
ピーター・ラヴゼイの歴史ミステリ。
ヴィクトリア女王の本を読んだので~手持ちの本の再読です。

1886年11月、皇太子はすでに45歳。
ヴィクトリア女王は68歳で即位50周年を前にしていました。
25年前に夫が亡くなった後は喪服姿で閉じこもり気味なのですが、皇太子には政治に参画させない。
バーティことアルバート・エドワード(後のエドワード7世)は遊び上手で明るく、国民には人気がないでもないが~尊敬はされていないかも。
ダービー優勝馬を3度も出しているというのは、たいした遊び上手!

名騎手のフレッド・アーチャーが自殺。
前月のレースで、本命視されながら、穴馬に敗れていました。
腸チフスでの一時的錯乱という評決に疑問を抱いたバーティが、周辺を探ります。
(この自殺事件は実際にあったことだそう)
アーチャーは天才肌で、その性格描写は全く良い所なしで1ページも続くのだけど、自殺するようなタイプではないということ。

莫大な物と思われた財産は、その何分の一しかなかった。
一体、何に使ったのか?
賭け事説、恐喝説も出るが…
お忍びで、アーチャーと親しかったバックファスト大佐を引き連れて街へ出て証拠を探し、容疑者のライバル騎手アビントン・ベアードの愛人マートルの話を聞きに、場末の劇場へも出かける。
マートルは、オウムを使う手品師でした。
ベアードはアマチュア騎手だが柄が悪く、何をするかわからない男。アーチャーに憧れて近づいていたが、共同事業を断られたという。
馬主のキャリー・モントローズ公爵夫人は、68歳だが、アーチャーとの結婚を考えていたらしい。
(この女性も実在して、70歳で別な男性と三度目の結婚)

捜査の渦中で手に入れたオウムを、王妃の誕生日プレゼントにちゃっかり流用するバーティ。
これが「プリンス・オブ・ウェールズ万歳!」と叫ぶため、長いこと練習させたのは愛情の証しと、王妃を感激させることに。
(これも実在したオウム!長生きしたそうです)

気むずかしいヴィクトリア女王の機嫌取りに苦労するバーティ。
信頼されない理由もあったんですけどね。しかし、次弟の方がまだ少しは権限を与えられていたとは。
バーティの長男にはやや問題があり、新聞にも悪評が出ていて、憤慨したり。(この長男は切り裂きジャック事件の犯人説も出た人)
けっこう苦労してるんですね。

最初に読んだときには、王妃のアリックスとの間にはまったく愛情がない印象でした。
大人になってから読むと違いますねえ。ちょっと困った旦那さんだけど、夫婦愛はある様子。王妃の方に恋人がいるというのには驚き。プラトニックなので気にしないと皇太子。

皇太子の性格から来るのか?軽やかな雰囲気で~ユーモラスな冒険物になっていて、史実を程よくちりばめていく着実さで、安定した読み心地。
時代的には、まさしくホームズもの最初の作品発表(1887年)直前。この時代に興味があれば、なお面白いです。

著者は1936年生まれ。
「死の競歩」「マダム・タッソーがお待ちかね」とヴィクトリア朝を舞台にした作品からスタートしたラヴゼイ。
歴史ミステリが多く、ほかに後のダイヤモンド警視シリーズでも知られます。

「バービーと私」

宮塚文子「バービーと私―着せ替えドレスを作り続けた半世紀」亜紀書房

バービー誕生に深く関わった著者の回顧録。

手に職を付けたらという母の一言で、事務員から洋裁へ。
既製服の仕事などの経験も積んで腕を上げ、1957年、国際貿易に入社。
帝国ホテルに滞在する若い女性デザイナーのシャーロット・ジョンソンと共に、型紙を起こし、着せてみてはほどいて、試作を重ねた1年間。
ホテルでは9時から5時までの仕事だったが、社へ戻ってその日の分をチェックし直していたそうです。
連日、終電車になるまで残業しても苦にはならなかったという。
凹凸のあるボディにピッタリ来るデザイン、大量生産しても間違いが起きにくいような型紙や縫い方など、難しそうですが、情熱を注いだ様子がありあり。
発売までは秘密を守らなければならない仕事で、社内でも孤立していたが、気にする間もなかった。
1年後にはジョンソンが帰国してしまうので、ドレス製造のチェックの責任を負わなければならないため、真剣そのものだったそうです。

アメリカのマテル社がバービー人形を作るに当たって、日本人のお針子を求めていたのですね。
1ドル360円の時代で、日本で作れば経費が安く済む。
ただ出来るだけ安くしようというのではなく、その分、品質を上げようというのが、創設者のルース・ハンドラーの意図だったそう。
当時の会社では、日本人は女性を見下すような態度の人が多かったのですが、アメリカ人の上司は皆感じがよく、共同開発のチームの一員として、大事に育ててくれたそう。
後に独立して仕事をする際に、仕事関係の人に対する態度として、当時学んだことを生かしたという。

著者の視点だけでなく、バービー誕生のいきさつがいろいろな角度から載っています。
ドールの本体作りの苦労話も。
全くやったことがない所からスタートしたので、細い脚が伸びて、左右の長さが違ってしまう。
型に流し入れる方法で解決したが、つなぎ目を工員がごしごし削る、等。

1959年3月、アメリカのトイフェアで、サンプル200ダースが公開される。それまでの人形に比べて高価なので、バイヤーには好評ではなかったが、いざアメリカ全国の店頭で次々に新しいデザインで売りに出されたら、爆発的に100万個も売れた。
日本で売る分は残らず、日本で販売されるようになったのは、1962年から。それも二級品が少量という所から始まった。
その前に、他社のタミーちゃんが売られ始めていました。

1967年に、リカちゃんが売り出されてから、バービーは売り上げが落ちてしまいます。
1971年、ドルショックでアメリカが不況になり、バービー製造はもっと安価に出来る韓国など、アジア各地に移転していくのです。
日本での販売を一度は撤退することに。
1982年にタカラから日本版バービーが売り出され、後にジェニーとなったのです。

著者は7年間国際貿易で働き、独立。
その後も、リカちゃん人形の服の受注生産など、着せ替えドレス作りに心血を注いだのですね。
初期の物や販売されなかった洋服など、持っている写真が珍しくて面白い。

初期の日本製バービーの洋服は、その縫製の良さで、今も世界のコレクターの垂涎の的だという。
著者は1932年生まれ。
平成21年、バービー50周年の祝賀パーティーにも招かれた由。
2011年4月発行。

「猫色ケミストリー」

喜多喜久「猫色ケミストリー」(『このミス』大賞シリーズ)宝島社

デビュー作「ラブ・ケミストリー」に続く2作目。
有機化学ラブコメ×ミステリとか。
結局ジャンルはなんなの…?

農学部の大学院で起きた出来事。
院生の菊池明斗は、いつも一人で行動している~草食系どころか絶食系?男子。
学内に住み着いている野良猫だけが、友達でした。
やはり院生の辻森スバルとたまたま一緒にいたときに落雷に遭い、明斗の魂は女の子のスバルの身体に、スバルの魂は野良猫に、入れ替わってしまった!
猫は意識を失ったまま、明斗として入院することになります。

何とか元に戻そうと奔走する二人。
明斗は計算科学専攻ですが、畑違いのスバルの実験が間に合わないため、口実を設けて猫を実験室に置き、スバルのテレパシーで指示されながら、実験を続けることにします。
明斗が、社交的な性格のスバルのふりをして喋るのが、大変なのですが。
スバルが猫の姿で(テレパシーだけど)喋ったり、猫手でスマホをいじったり、思わずじゃれたりするのが可愛い。

キャットフードに何かが混入されていたらしい。
実験室で覚醒剤が作られている疑いが起き、その捜査をする二人でした。
常にいろいろな試薬を扱うため、作ることだけは意外に簡単にできてしまうんですね。
学内の個性的な面々の中の誰かが、作ったのです。
はたして…?

スバルの明るい性格で、気持ちよく読み進めます。
学内の雰囲気も思い描きやすく、化学についての説明もほどほど。
軽快なタッチで、楽しめました。

著者は1979年、徳島生まれ。
第9回「このミステリーがすごい!」大賞優秀賞を受賞してデビュー。
大手製薬会社に研究員として勤務。

忘年会のプレゼント

ちょっと前の忘年会で持ち寄り、交換したプレゼントです。
クリスマス限定ではないんですが~
それっぽいのも多いので☆
121218_224744.jpg
まずは、並べてみましょう~。

袋から出したところ。
バウムクーヘン、美味しそう~!
121218_225312.jpg
来年の干支の置物もあります。
このシリーズ、かわいいんですよね~。

右手前は私が持って行ったもの。
121218_225539.jpg
趣味がわかるでしょ?
白いケースにリボンと飾りのついたこのパッケージがかわいくて。
チョコとおもいこんでいたら、中身はこんなカラフルなキャンディでした。
キラキラのボールペンと似合ってる?

今年はほかに予定が入っている人が多くて、人数は少なめでした。
でも10年以上会っているメンバー。
もとは中学時代の友達なんですよ。
長いお付き合いに感謝です!ね~。

全日本女子

全日本女子シングル、ショートプログラム結果から

1位、鈴木明子 65.09
2位、浅田真央 62.81
3位、宮原知子 60.19
4位、西野友毬 58.53
5位、村上佳菜子 57.26

あちゃ~佳菜子ちゃん、やっちゃったのね‥
これも来年へのステップになるといいけど。
宮原知子ちゃんはまだ14歳で、
この年齢だと時々いるジャンプを失敗しないタイプなんだろうけど。

これはいずれフリー結果を加筆します。

全日本男子

1位、羽生結弦 285.23
2位、高橋大輔 280.40
3位、無良崇人 242.70
4位、織田信成 240.56
5位、小塚崇彦 228.56

あまり見ていないので~とりあえず結果だけ。

グランプリファイナル女子

もう全日本も終盤ですが、グランプリファイナルの結果だけ、まずアップしておきます。

12月8日のグランプリファイナル、女子は皆さんご存知のように~
真央ちゃんが優勝でした!

1位、浅田真央 196.80
2位、アシュリー・ワグナー 181.93
3位、鈴木明子 180.77
4位、キーラ・コルピ(フィンランド) 174.94
5位、エリザベータ・トゥクタミシェワ(ロシア) 173.75
6位、クリスチナ・ガオ(アメリカ) 154.54

真央ちゃんの復調はうれしいですね~!
SPは茶目っ気たっぷりのかわいい振り付けで元気いっぱい。
フリーでは腕の表現も良くなって、正確なジャンプやスピンで総合力の高さを見せました。

27歳の鈴木明子さんがここ4年、ファイナルの常連というのもすごい。
いいプログラムでした。
でも意外に転倒は多かったですね。
それだけ、難しいプログラムになっているということでしょうか。

加筆するかもしれません‥

フィギュアスケート・グランプリファイナル男子

グランプリシリーズの6大会のうち2つに出て、その成績上位6人がファイナルに。
というこのシリーズ。
6人のうち4人が日本男子というとんでもないことに。
女子は3人出たことがありますけど。

そして、1位、高橋くん、269.40
2位、羽生くん。264.29
3位がパトリック・チャン。258.66
4位がハビエル・フェルナンデス。258.62
5位が小塚崇彦。253.27
6位、町田樹。198.63

日本男子初優勝!
さすが高橋君、男前でした。
しかも金銀ワンツーとはね。
SPでは世界最高得点をまた更新した羽生くん、フリーでちょっとミスが。

パトリック・チャンは世界選手権とグランプリファイナルを2連覇している王者。
ですが、今シーズンは演技力重視でコーチ陣を一新したので、やや偏りが出ているのかも。
オリンピックに照準を当てていると思います。

世界選手権の頃に参照したくなるかと思うので、アップしておきます。
いつか加筆したいですが~‥

鶏と野菜の黒酢あん定食

大戸屋での晩ご飯です。
120702_212652.jpg
鶏と野菜の黒酢あん定食~
野菜が多いのが良いですね。
120702_212717.jpg
つやつや~黒酢あんで、身体にも優しい。
けっこう味は濃いめでしっかり。
120702_212702.jpg
ご飯も美味しいです♪

お味噌はお椀ごとにじゅ~っと絞り出すので、
底にたまっていることがあるから、
混ぜるのが肝心です♪

あれ?写真がでかい‥
あっ、「小さなアトリエ」の記事をコピーすると、こうなるんですね。
気がついてなかった‥‥!
大きいほうが却って見やすいかしら。
全体が重いと開きにくいってのも~あるかもしれないですよね??

しまった~イブイブの日曜日なのに、普通の晩御飯‥
せめて背景はクリスマスにしてみましたcoldsweats01

「牛乳配達退場」

シャーロット・マクラウド「牛乳配達退場」創元推理文庫

懐かしいコージーミステリの人気作。
シャンディ教授のシリーズ10作目。
読むの、何度目かな~。
バラクラヴァ農業大学の教授達が濃い!
もう、面白くって…!

隣家の教授ジム・フェルドスターが、行方不明に。
酪農管理の大家で、牛乳配達というのは、好物のクリームを小さなバケツで毎日持ち帰ることからついたあだ名でした。
若い頃は美貌だったことを誇る妻ミレールはうるさ型で、教授がいくつもの友愛会に所属していて、しょっちゅう家を空けるのももっともだと皆に思われていたのですが。
近所の人も家に入れようとしなかったミレールですが、じつは高価で繊細な陶器でいっぱいだったことが初めてわかります。

おそるべき学長の命令で、事件の捜査を始めるシャンディ。
おりしも、シャンディ教授の家には、妻の友人で作家の女性カトリオーナが滞在していました。
かなり方向音痴の彼女が帰途につき、車を運転して誰も来ないような山道に迷い込んだところ、斜面で横転している車を発見!その中には?
牛乳配達の意外な家庭の事情が、だんだんと明らかに。

じつは事件ばかりの大学ですが~広々とした敷地、学長の理想が指導方針に貫かれ、研究成果による裕福さにも恵まれて、ある意味では楽園のようでもあります。
キャラが立っていて、舌鋒鋭いトークも愉快なシリーズですが、登場人物が増えてきて、みんなが喋りまくっている印象。
オールスターキャスト的なのは、これがシリーズ最後になるという予感があったからでしょうか。

結婚10年のシャンディ教授夫妻は、いまだにラブラブ。
どこにでも猫がいて、しかも当然のように大事にされているのが楽しい。

ブログを始める前に読み終わっているので、あまり感想を書いてありません。
マクラウドは、ぼちぼち読み直してご紹介しようかと。

作者は1922年カナダ生まれ、アメリカ育ち。
図書館勤務の後、コピーライターに。
1964年作家デビュー、1978年以降ミステリを主に書き続ける。
アリサ・クレイグ名義もある。
2005年82歳で死去。

黒ロリドレスの小物

121221_004852_2
プーリップの黒ロリドレス(私の分類上の名前)を着たmomokoさんの続きです。
小物が色々ついていました。

ケープを羽織ってみましょう。

121221_004254前がとめにくいので、時計を前に持ってきました。

この時計にピンがついているので~
リボンも位置を移動できるんですよ。


121221_005004‥これは何なんですかね?
ムードのある小物ですが。
(天球儀?)

121221_004533黒いバッグもあります。
旅行かばん?

時間旅行みたいな~
ファンタジックなイメージなのかな☆

121221_004044

とても凝ったセットです♪

「おまえさん」

宮部みゆき「おまえさん」

「ぼんくら」「日暮らし」に続くシリーズ。
単行本と文庫が同時刊行。

本所深川方定町廻り同心の井筒平四郎は、四男で期待されていなかったのに、たまたま跡を継ぐことになった男。
ひょろりとした長身で馬面、根は善良だが出来るだけ怠けていたい方で、自らぼんくらと認めていました。

幸兵衛長屋に住む煮売り屋のお徳は、たくましい働き者。今日は店で働く娘たちを引き連れて、南辻橋へ行進。
前に橋で死んだ男の人像がまだ残っているというので、勇敢にもお浄めに赴いたのです。男は辻斬りに遭ったかと思われました。
もとは、瓶屋という薬屋に勤める奉公人の一人だったらしい。
瓶屋の様子を探ると、王疹膏という新薬の売り出しで流行っていますが、どこかうさんくさい所がありました。
しかも、そこでも主人の新兵衛が…!
新兵衛の娘の史乃は綺麗な娘で、信之輔はこれを守ろうとします。

間島信之輔というまだ17歳の若者が父の跡を継ぎ、平四郎には若い町回り同心の同輩ができたのです。
まじめな良い青年だけれど、金壺眼に広がった鼻という外見で、男の場合どれぐらい器量に意味があるのだろうと内心気になる平四郎。
長屋で大男が暴れる事件がおきますが、信之輔はそれを巧に取り押さえる腕もありました。
この信之輔には源右衛門という大伯父がいて、部屋住みのまま八丁堀に居着いた変わり者の老人。少し呆けかかっていますが、見る目の鋭い所のある名物男なのです。

平四郎の家に良く出入りするようになった甥の弓之助は、妻の姉が嫁いだ河合屋の末息子で、子供がいない平四郎夫婦の養子にという話が起きています。
この弓之助、妻にも似ていますが、人形のように綺麗な顔。
まだ子供ながら頭が切れるため、平四郎も連れ歩くことが増えています。

岡っ引きの政五郎のところには通称「おでこ」と呼ばれている三太郎という少年が手下になっていて、政五郎の女房お紺が我が子のように可愛がっているのです。同じ年頃の弓之助とも仲良くなっていました。
政五郎は出先で思わぬ人に出会う…三太郎を棄てた母親きえが、大店のおかみにおさまっていたのです。
幾つかの事件が、次第に絡み合っていきます。
登場人物が生き生きしていて、読んでいると引きこまれて、元気が出てきますね。

みっちり書き込まれた充実の時代小説。
第三弾ともなると、元気ないつものメンバーだけでなく、関わり合う多くの庶民達もいきいきしてきますねえ。
二十年前の因縁まで含めた複雑な人間関係を解きほぐしていきます。

弓之助の名推理や、おでこの記憶力で主に話が進んでしまうのでは物足りなかっただろうけど、そんなことはなく、大人達もそれぞれに活躍。
少年には理解出来ないだろう男女の機微も描かれて、読み応えたっぷり。

十徳長屋に住む丸助という老人もいい味出してます。
そこへ弓乃助の兄で、河合屋の三男・淳三郎が登場。
弓乃助ほどの美貌ではないがむしろこれぐらいの方が誰にでも好かれるだろうという外見。明るい性格で、絵に描いたような遊び人だが、女にはもてまくり、どこにでも溶け込む。
平四郎は、これは探索に役立つとさっそく頼むことに。
今後の登場も楽しみです。

若き同心の間島慎之輔の物語ともなっていて、真面目一方の堅物だが、まだあまりにも青すぎて、知らず知らず私情で動いてしまう。
そういう思いも経て、同心の顔になっていくのです。
良い終わり方でした。

短編は2006年初出。
2011年9月発行。初読は今年4月。

友達とケーキ

たまには?
ケーキ!
120706_152341.jpg

フルーツロールというケーキです。
前に写真だけ用意していて、記事書くの忘れていたの…
この頃はケーキも久しぶりだったんでした。120706_152349.jpg
↑こちらは友達が頼んだもの。
名前、忘れた‥
実は友達が会いに来てくれたとき、
ケーキ屋さんのイートインで食べたもの。
駅前で、便利なので。
120706_152443.jpg
綺麗でしょ。
ねばるために、大きめのを選んでいます。

この頃、友達に会うってことがほとんどなかったな~。
最近は忘年会がありましたけど。
120706_152454.jpg
紅茶も美味しかったですよ~☆

高幡不動駅前のマロニエというお店。
やさしい甘さの生クリームが好きです。
ケーキの種類が豊富で、一口で食べられるようなのから、色んなのが揃っています。
近くに有名店FUJIU(パティスリー・ドゥ・シェフ・フジウ)もあり、こちらがまた上質で大人っぽいお味ですが~
イートインは、マロニエのほうが落ち着くの☆

マロニエは、焼きドーナツも美味しいですよ。
あまりお勧めでないのは、天使のモンブラン。
見た目がかわいい割に塩味でこってりなので、期待を裏切られましたcoldsweats01

「過去よさらば」

ペンッティ・キルスティラ「過去よ、さらば」新樹社

珍しいフィンランドのミステリ。
実はミステリが盛んで~人気作家の新作だそうです。

フィンランド南端の首都ヘルシンキ。
ラウリ・ハンヒヴァーラは、警視庁の警部。
ある日、とんでもない事が起きました。
ハンヒヴァーラを訪ねてきた男が、自殺すると宣言し、目の前でショットガンで自らを撃ったのです。
事件性はないのかも知れないが…
警部が撃ったのではないけれど、何か後ろめたいことがあるのではと痛くもない腹を探られそうになります。

ヘイッキ・フーッレという仕立屋の老人が、撃たれて死んでいたのが発見されました。
これもショットガンによるものらしい。
他に共通点は見あたらないが、顔まで撃たれている奇怪な事件。

老人には高齢の恋人エステリがいると女部長刑事リトゥヴァが調べてきました。驚く男らに、エステリは娼婦だがいまだに美しい女性だと告げます。
二人は結婚を考えていて、しかも近所の男性と三角関係だという。
一人息子セッポは父とは仲が良くなかったと明言する始末。息子の妻ヒルッカは女流作家とわかります。ドキュメンタリー的な暴露小説を書く作家でした。
このエステリ、リトゥヴァ、ヒルッカ3人の女性達はとても個性がありますね!
周辺の事情を探る警部は、部下に息子夫婦の別荘に忍び込むことを提案し、いやがられます。

実は、ハンヒヴァーラには秘密がありました。
強盗・殺人犯ラルフ・キーマネンが隠しておいた金を見つけ、いずれ自分で使いたい誘惑にかられていたのです。
マイレという美しい恋人との優雅な暮らしのために…
この件がどうなるのか?が大きな問題を含んでスリリング。

初めて読む作家で、警部の人柄もすぐにはわからないため、これ悪徳警官なのか?そうでもなさそう…?と悩みつつ読みました。
警察内部に気が合う友達もいるし、どうも合わない部下もいる。
お酒が過ぎることはままある様子。

フィンランドのこともよく知らないので…
都会だから、スウェーデンの小説とあまり変わらない印象だけど。
ロシアと国境を接し、日本より少し小さい程度の細長い国で、人口が500万人ほどしかいないのよね。
後書きによると、寒い国で自殺も多いらしいが、その暗さをはねのけようとするのか?冗談が好きな国民性だそう。
確かに警部はしょっちゅうおかしな事を口走ろうとして、時には場違いなので途中でやめたりするのが面白い。

著者は1948年生まれ。
新聞記者をした後、作家兼翻訳家となる。
ハンヒヴァーラ・シリーズで不動の地位を築く。

「まもなく電車が出現します」

似鳥鶏「まもなく電車が出現します」

コミカルな学園ミステリ短編集。
日常の謎系です。
初めて読んだ作家さん~タイトルに興味をひかれて読んでみました。
3作目なのかな?
なかなか感じはいいですよ。

葉山君は、たった一人の美術部員。
高校の芸術棟が封鎖されて、弱小文化部は場所を確保するためにウロウロ。
美術部はとりあえず居場所があるが、美術部らしい物が置かれた部屋がもう一つあるということで、映研と鉄研が、美術部には不要だろうと念を押しに来ます。
彫像や古いカンバスが置かれているようなのですが…

葉山君は巻き込まれ型で、人がいいけど押しが弱い。
ヒロインで気の強い柳瀬さんの行動力で事態が動き、卒業したはずの伊神先輩が最後には顔を見せて謎を解くという趣向。

「まもなく電車が出現します」
開かずの部室に、誰も見たことのない電車模型が出現した事件。
「シチュー鍋の底は、平行宇宙に繋がるか?」
調理実習で、ジャガイモが食べられないはずの三野はどうしたのか?という問題。
「頭上の惨劇にご注意ください」
園芸部が窓際に置いた植木鉢が落ちてきて、葉山の頭を直撃しかねなかったという事件。
「嫁と竜のどちらをとるか?」
オタクな夫が新妻に内緒で買ったフィギュアの値段は?という謎。

「今日から彼氏」は~
絵が描けるからと映研の手伝いをしていたら、裏方の一人・入谷菜々香に交際を申し込まれた葉山君。
ぎこちないデートのいきさつがリアル。
その時の不審な出来事の意味は?という事件。
葉山君が柳瀬さんの「愛妾」という評判が立っていたというのもおかしい。愛妾て。

…高校生がこんな手の込んだことを考えるのか?!という気もするけど~犯人は高校生でもミステリマニアだったということね。

著者は1981年、千葉県生まれ。
2006年、「理由あって、冬に出る」で鮎川哲也賞佳作入選し、デビュー。

黒ロリドレスのミルクティーさん

プーリップのネルラさんの衣装です。
ゴスロリ風で~黒でフリルがたっぷり!
121104_192037.jpg
momokoのミルクティーパーティーさんに着て貰いました☆
どうでしょう?
121104_192813.jpg
真っ黒なお洋服だと、顔は白く飛んじゃいがちで~
やっと、これぐらい‥
121104_193726.jpg
後姿です~フリル、見えますか?
横向き☆
121104_193010.jpg
momokoさん、ボディはほとんどプーリップと同じですが、
足の形がちょっと違うので、靴は入りませんでした。121104_194033.jpg
楽しそう?
有紗さんには、こういうの似合うと思いますね~♪
これぐらい華やかなタイプで髪もボリュームがないと、
服に負けちゃいそうなので‥


落っこちそう?

うちの猫・みゅんです。
120917_122020.jpg

窓際の籐の小箪笥の上。
120917_122037.jpg
なんか、はみ出してるような‥?

120917_122116.jpg
ねえ、落っこちそうだよ。

「え~」120917_122128.jpg

「大丈夫なんだけどな」
120917_122214.jpg

ちょっと、身づくろいをして~
120917_122312.jpg
寝なおしました。
「これなら、大丈夫?」

こんなに寒くなる前の写真です。

すき屋の牛丼

おなじみのすき屋です。
っていうか~私は店に入ったのは十年ぶりぐらいなんで。
超慣れてなくて、かえって面白かったんですけど。
120321_201344.jpg
物珍しくて、こんな所も撮る。
何を頼んだらいいやら…
兄夫婦はカレーにしてました。
私は、久しぶりなので、まずはシンプルに。120321_201513.jpg
う~ん、なかなかいけますね。
この薄い肉がねえ…
120321_201526.jpg
お値段の割に、ちゃんと美味しいのはさすが。

120321_201547.jpg
野菜はこれで補給して。
美味しくいただきました~。

下書きしてあった記事をまずはアップしておきます。
この前のとき短時間復旧したんですが~
記事の予約もしないままご無沙汰になってしまったのが悔やまれて。
携帯で記事やコメントを読むことはできたんですけど~コメントを書き込むこともできないままでした!
認証エラ-と出てしまって、何がいけないのか???

以上は「小さいアトリエ」のほうに、下書き記事として保存してあったものです。
復旧して最初にそちらでアップしました。
このブログのほうでは本来、別に写真を取り込んでおいて、記事に添付するのですが‥
写真がパソコンのクラッシュで失われてしまったのです。
小さいアトリエをコピーすることで可能か試してみました。
なんとか出来ました~!
これで、見る方は普通に見えるんでしょうか??

「シヴァの恋人」

マギー・スティーフベーター「シヴァの恋人」ソフトバンククリエイティブ

女子高校生と狼人間とのラブロマンス。
甘く切ない気分にひたれます。

狼のいる広大な森が隣接するマーシーフォールズの町。
森の傍に住むグレースは、子どもの頃に狼に噛まれたことがありました。
その時助けてくれた黄色い目の狼を忘れられない。
冬になると、家の裏手に狼たちが姿を現します。
黄色い目の「私の狼」をいつも探し求めていました。
なぜ冬にだけ現れるのか、気づかないまま…

グレースは、17歳の高校生になりました。
同じ高校のジャックが狼に噛まれ、しかも死体は消えてしまいました。
ある日、裏庭に黄色い目をした18歳のサムが現れます。
狼に噛まれたために変身を繰り返す狼人間なのですが、夏の間だけ、人間の姿でいられるのです。
仲間も数人いるという…
変身するときに隠れられる家を持ち、親のような役割をしていたベック。リーダー格の黒い狼。人間でいたときが不幸だったので狼になれたのを喜んでいる少女シェルビーら。
サムの視点から、グレースに気づいて貰いたいという気持ちで見つめている様子も描かれ、わかりやすいです。

グレースは両親とも留守がちで、孤独な少女でした。
写真好きな友達のオリビアに、いつも狼の話を聞かせていたら、オリビアが撮った狼の写真にドキッとすることに。
ジャックの妹イザベルは、死んだと思われていたジャックを見かけ、グレースが治療法を知っていると思いこみます。
けれどグレースは変身したことはないのです。
狼人間が変身するペースは色々でしたが、やがて狼のまま人間には戻らなくなるという。
サムも、この年が最後かも知れない時期に来ています。
ためらいながらも、どんどん近づいていくサムとグレース。

狼人間とは知らないうちから何かを感じて、黄色い目をした狼に恋している少女というのが、変わっていますね。
詩的でなめらかな描写で、愛しさと哀しみに溢れています。
「トワイライト」ほど大がかりな展開や迫力はないけれど、ひととき一途な初恋に浸りたければ、ピッタリかも。
グレースに、リルケの詩を読んでくれる優しい恋人サム。
帽子をほめられただけで、すっかり嬉しくなるグレース。
気恥ずかしいほど恋の気分から始まり、すぐにも終わりそうな危機感がさらに絆を深めていきます。
心地良く読み終われました。

著者は2008年作家デビュー。
アーティストとして絵画制作や音楽活動も手がける。
この作品は、世界32ヵ国で出版されたそうです。

「株式会社ネバーラ北関東支社」

瀧羽麻子「株式会社ネバーラ北関東支社」幻冬舎

恋も仕事も失った女性が、地方の町で少しずつ新たな生き方を見いだしていく。
あっさり読めて、のんびりしたぺースがいい感じです。

弥生は、1時間に1本しかないバスに揺られて、会社に通う。いつも同じ席、同じ顔ぶれ。
一ヶ月前までは、外資系の証券会社に勤めて7年、部下もいるエリートといってもいいキャリアウーマンだったのですが。
恋人に他の女性が出来て、「君ならすぐにずっと良い条件の相手が見つかる」と言われて去られてしまいます。
真剣に愛しているつもりだったのに、条件で選ぶ打算的な女だと言われたようなもので、それを否定しきることも出来ない。

会社を辞めて、全く別な土地で働くことを選び、健康食品の下請けメーカーに入ります。大手メーカーにいろいろな半完成品を納入するのですが、主力商品は納豆でした。
社員食堂のすべてのメニューに、納豆が付いてくるという。

経営企画部は、ほとんど何でも屋のようなもの。メンバーは5人。
正社員は杉本課長と弥生、それに童顔の沢森くん。
パートの西川さんと事務員のマユミちゃん。
誕生日を幹事持ち回りで祝うというアットホームな職場でした。
弥生は、まだあまり仕事に集中することも出来ない状態で、3割程度の力で仕事をしていましたが、ぬるい生活も悪くないと思うのです。
孤独がちで携帯も持たないほどでしたが、だんだん町にも慣れていきます。
「なにわ」という居酒屋の女主人・桃子には「あんたか、東京から来たっちゅうおねえちゃんは」とすぐ店に引っ張り込まれます。

東京本社から、佐久間という男性が赴任して来ます。
8月までの研修だという。
あたたかい仲間に囲まれて、次第に仕事に本腰を入れるようになった弥生ですが。
佐久間に東京本社へ誘われ、皆が弥生を見送ろうとします。
弥生の決断は?

外資系の証券会社で部下を使う女性の実感はわからないけど。
人生が何かで大きく変わる、ということはありますよね。
苦しみは否定出来なくとも、冷静さも健康さも完全に失ったわけではない。
弥生さんの淡々として様子も含めて、ごく普通な人の暮らしの地道な確かさに触れられるのが、心地良い。

著者は1981年兵庫県生まれ。
2004年、京都大学卒業。2006年、小学館「きらら」携帯メール小説大賞グランプリ06受賞。
この作品は2008年2月発行。

「アガサ・クリスティーと訪ねる南西イギリス」

津野志摩子「アガサ・クリスティと訪ねる南西イギリス」PHP研究所

パディングトン発の列車でイギリス南西部へ。
80年代半ば以来、一家3人でイギリス在住10年の著者が、自らの英国体験を語りつつ、アガサ・クリスティにちなんだ名所を廻ります。

アガサ・クリスティはデボン州の南部で生まれ育ち、その近辺をよく作品の舞台に取り上げていたんですね。
気温が温暖で風光明媚な土地柄は、イギリス人にとっても憧れだそうです。
クリスティが生まれたのは海辺の街トーキィ。1890年のこと。
お人形の家をつかっての引っ越し遊びが好きだったという幼い頃のエピソードなども。

トーキィ郊外のセント・メアリ教会のステンドグラスは、クリスティが寄贈したものだそうです。
トーキィ博物館の一角にある記念堂は意外に小さく、地味。
それは遺族の意向で、商業主義に走らないようにという意図だそう。
90年代半ばから、少し風向きが変わったそうですが。

晩年の家グリーンウェイ・ハウスには、今も娘さんロザリンド・ヒックス夫婦が住んでいる。
白亜のお館なんですよね~。
一角で花の苗などを売っているし、年に何度か庭園を公開するとか。
生誕100周年を記念して開発されたアガサ・クリスティと名付けられた薔薇もあるそうです。

「死者のあやまち」に出てくるナセ・ハウスは、このグリーンウェイ・ハウスがモデルだそうです。
もとは16世紀の提督の屋敷があった土地で、今の建物はハノーヴァー王朝時代に立て直された物だそうですが…1714年から1830年の間て…長すぎるっ。
ロザリンドさんは、クリスティに生き写しだそうです。
時々訪れるマシューは、クリスティただ一人の孫だとか。

ダートマスは、中世の雰囲気の漂う街。
「無実はさいなむ」ではドライマス、「死者のあやまち」ではヘルマスとして登場。
トットネスも中世から栄えた城下町。
ダートマスよりも自由な雰囲気があるそうです。
フリーマーケットでは中世の衣装をつける習慣だとか。

インペリアル・ホテルはトーキィにあり、100周年の時に、ポアロ役の俳優とミス・マープル役の俳優が歴史的な顔合わせをしたそうです。
作品上ではマジェスティック・ホテルと呼び、「書斎の死体」「スリーピング・マーダー」「邪悪の家」などで登場させています。

バー島は、「そして誰もいなくなった」の舞台として有名。
満潮になると、孤立する島ですが、引き潮になると歩いて渡ることも出来るというユニークさが魅力。
1930年代の音楽で踊るダンス・パーティが毎週末に催され、皆当時の衣装を着て集まるとか。

田園も、薔薇の花咲く庭園も、写真がいかにもそれらしくて美しい。
建物も庭も~大事にされている雰囲気が伝わります。
ミス・マープルのような女性は、どこの村にもいるとか?
モデルは特定の村ではないそうですが、ハンプシャーのどこかにあるという設定だそうで。
魅力的な村がモデルと思われて日本人観光客が殺到したこともあるとか。
観光案内も巻末に。
1997年の発行なので、実際に旅行するには情報が古いかも知れませんが。
肩の凝らない読み物になっています。

「初陣」

今野敏「初陣 隠蔽捜査<3.5>」新潮社

「隠蔽捜査」のこれまでの3冊や若い頃の事件を、伊丹の視点から描いた短編集。
番外編ですね。
「指揮」「初陣」「休暇」「懲戒」「病欠」「冤罪」「試練」「静観」の8編。

伊丹俊太郎は、竜崎伸也とは小学校が一緒だった幼なじみ。
警察学校で、思いがけなく同期となったのです。
頑固な竜崎の方は子どもの頃にいじめられた記憶があるので、気を許さないと言っていますが。
伊丹にはそんな記憶もなく、自分にはない良さがある竜崎を認め、親しみを抱いていました。

警察内部の事情や、役職による立場の違いなど、面白く読めました。
県警本部の長ともなると、県外に旅行することも滅多に出来ない。
何か起きたときに休暇中では無責任な印象で、すぐ駆けつけることも出来ないかも知れないから。
伊丹が福島の県警本部長だった3年間、妻はそれが不満でほとんど実家に帰ってしまいました。

竜崎は東大出で警察庁のキャリアでしたが、ある事件により、大森の警察署長に左遷されます。
伊丹のほうが、警察庁の刑事部長として、出世街道を上ることに。
警察幹部は東大出がほとんど。伊丹は私立大出なので、主流派ではない。
そのために庶民派としてやっていく道を選びます。
出来るだけ現場に顔を出し、マスコミにも身軽に対応、颯爽として話がわかる上司になろうと、意識的に努力して演出している伊丹。本人は気が小さいと自覚しています。

竜崎から見れば、そういうところは得な性格に見えているのかも。
でも伊丹って素直だよね?
迷いが生じると竜崎には何かと教えを請うていて、一刀両断にずばっと直言される。これがカッコイイんだわ~。
竜崎みたいな人がもっといれば…世の中変わる!?と思いたくなります。

竜崎が子どもの頃にいじめられた事件を、最後に伊丹がふと夢で思い出すエピソードが入っているのも、良いですね。
伊丹の遊び仲間が誤解してやらかしたことで、伊丹の意図したことではなかったため、悪気がないままだったという。
おやおや、変わらぬ好意が続いていたということ?
誤解があったわけだけど~伊丹は子どもの頃に止めなかったのだから、竜崎にしたら、イヤだよね。

本編では、竜崎の方も、何かと伊丹の好意に助けて貰っている印象があったけど、当人は案外意識していない?
その辺の微妙なズレも楽しめます。
2010年5月発行。

復旧しました

すっかりご無沙汰してしまいました。
ご心配かけて、すみません。
パソコンが故障してしまって、お休みしておりました。
長かった~!
一度ちょっとだけ復活して、ほっとしたのですが…
これで直ると思ったのが甘くて。
急いで普段からよくいくところのURLなどは携帯に送っておいたんですが。
その後がまた~ちょうど久々に本格的な風邪をひいてしまいまして、間が悪かったのです。ネットカフェに行くこともできず。

29日にネットの回線変更工事が入っていて、そのときにおまけのパソコンを貰えるので、それまでの辛抱のはずでした。それが遅れに遅れて…
今日やっと届いて、接続できました!接続がまた大変なんですよねえ。
なんだか見慣れない画面で、操作もいまいちよくわからない~状態です。
すっごい画面明るいな~これ、どこで指定するんだっけ??
ぼちぼち、やっていきますね。
また、よろしくお願いいたします。

« 2012年11月 | トップページ | 2013年1月 »

2018年4月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

カテゴリー

無料ブログはココログ

最近のトラックバック