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「待ち望まれた死体」

キャサリン・ホール・ペイジ「待ち望まれた死体」扶桑社ミステリー

牧師の妻フェイスのシリーズ1作目。
気軽に読めるコージー・ミステリです。

フェイス・フェアチャイルドは、金髪に青い目。生まれも育ちもニューヨークのマンハッタンのおしゃれな女性。
料理上手で、20代半ばにはパーティ料理の仕出し屋として成功していました。
トムと出会って恋に落ちたら、ニューイングランドの片田舎エイルフォードの牧師だったのです。
息子ベンジーも生まれて、夜はぐっすり眠る赤ちゃんに、隣の家に住む女の子がベビーシッターもしてくれる。人も羨む幸せを手にしたと思いつつ、実は小さな町の平和な暮らしが退屈で、ホームシックにかかっていました。

フェイスは散歩中に、鐘楼で若い娘シンディの死体を発見、とっさに鐘を打ち鳴らします。
記念日にしか鳴らさないと決まっている歴史ある鐘なので、そのフェイスの行動が是か非かと町中の噂になってしまい、殺人がかすむほど。
伝統を重んじるうるさ型の住人ミリセントには、嫌みを言われる始末。
このミリセントは庭仕事をするか、窓際で編み物をするかで一日中、町の様子を観察しているのです。
ミス・マープルのように?

シンディは、子どもの頃に両親を亡くして、叔母夫婦に引き取られました。
叔母のパトリシアの家は古風で、先祖代々の貴重品やガラクタで埋まっています。フェイスのすっきりしたインテリアの好みとは正反対ですが、見るたびに魅せられてもいました。
シンディは派手な美人だったけれど舌鋒鋭く、人の弱みを暴き立てるような性格で、叔母夫婦も困っていました。

シンディはデイヴと婚約していたのですが、喧嘩しては他の男性とも付き合っていたという。
真面目なデイヴに疑いがかかり、こっそりトムに相談に来ます。フェイスは彼の疑いを晴らしたいと思うのでした。
地元警官のチャーリーはフェイスを信頼していますが、州警察のジョン・ダン警部補は、フェイスが関わらないよう警告します。

にぎやかな村人達が登場して、右往左往。
秘密が暴かれつつ、何事もなかったように毎日の習慣通りに仕事に励むニューイングランドの気風も描かれます。
ユーモア溢れるこまごました描写と、フェイスの明るい雰囲気で、するする読めます。

アガサ賞最優秀処女長編賞を受賞した作品。
1990年発表、1996年翻訳発行。

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