フォト

おすすめ本

« 「ビブリア古書堂の事件手帖」 | トップページ | 「ナニワ・モンスター」 »

「竜の騎士」

コルネーリア・フンケ「竜の騎士」WAVE出版

竜と少年と妖精たちの~胸はずむファンタジー。

竜が暮らしている山奥にまで、ついに人間達が開拓にやってきました。
若い銀の竜ルングは、他の竜が隠れ住んでいると言い伝えられる「空の果て」を探しに行こうと考えます。
竜は月の光をエネルギー源とし、月のない夜には飛ぶパワーを失う。
竜の吐く火は、生き物を癒す力を持っていました。

一緒に行くのは、山コボルトのシュヴェーフェルフェル。
猫みたいな顔でふさふさした毛のはえた小妖精の女の子です。機敏で賢く、きのこが大好きな食いしん坊。
竜たちは、山コボルトの歌を聴くのが大好きで、良く一緒にいます。
まずは、港の倉庫に住む船ネズミのギルベルトに、地図を貰いに行きます。
人間の男の子ベンと出会い、ひとりぼっちのベンと助け合うことに。
ベンは、いつしか竜騎士と呼ばれる存在になるのです。

竜を食べる巨大な金色の竜ネッセルブラントの危険な存在。
かって錬金術師に作られたのでした。
長い間、竜の行方が知れなくなり、ずっと探し続けています。
ネッセルブラントの召使いだった小さなホムンクルス(人造小人)の「飛び脚」は、命令に従い、魔法のカラスに乗ってルング達を追っていきます。
エジプトで人間に捕まり、檻から助け出してくれたベンと同行することになるが、実はスパイなのです。
シュヴェーフェルフェルは飛び脚を怪しみ、何かと当たるのですが。
飛び脚は、何も知らないベンにしだいに信頼を寄せるようになり、苦しむように。

岩小人のキースバルトは、飛び脚のかわりに、ネッセルブラントの召使いにさせられています。
飛び脚が裏切ったのではと思いますが…?

次から次へと危険に襲われるが、助けてくれる人も次々に。
エジプトでは、考古学者のバルナバス・ヴィーゼングルント教授に助けられます。
もともと夫婦とも妖精の研究家でもあり、その娘グイネヴィアとベンは同じ年頃。
教授の紹介で、世界的な竜の研究家の女性スバイダ・ガリブを訪ねに行くのです。

パキスタンの村には、竜の騎士がいたという記録があり、伝説がありました。
そして、ヒマラヤの山の奥には…
船ネズミの姪でパイロットのローラも登場し、恐ろしいネッセルブラントの前を飛んで引っかき回します。
ちょっとおかしな旅の仲間との~心温まるひととき。
そして…
さりげなく性格のいいルングやベンを囲んでの楽しくて、さわやかな友情。
敵は出てくるけど毒はそれほどなく、テンポが良くて、読み応えもある作品です。

作者は1958年生まれ。
ハンブルグ大学で教育学を修める。教育者として働きつつ、子どもの本のイラストレーターとして出発。
28歳の時から自分で文章も書くようになり、ドイツを代表する児童文学作家に。
この作品は、1997年発行の長編一作目。
2002年の長編2作目「どろぼうの神さま」で、国際的な評価を得ています。

« 「ビブリア古書堂の事件手帖」 | トップページ | 「ナニワ・モンスター」 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/145558/55766922

この記事へのトラックバック一覧です: 「竜の騎士」:

« 「ビブリア古書堂の事件手帖」 | トップページ | 「ナニワ・モンスター」 »

2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

カテゴリー

無料ブログはココログ

最近のトラックバック