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「なんとかしなくちゃ」

モニカ・ディケンズ「なんとかしなくちゃ(文学のおくりもの24)」晶文社

面白おかしく書かれた経験談ですが~小説好きな人が読む本かな。
イギリスの家政婦や召使い、典型的な料理のことについて知りたい人には、オススメ。

モニカ・ディケンズは、あの作家ディケンズの曾孫。
曾祖父に似て?文才もなかなか。
ディケンズは上流の出ではないと思いますが、彼女はもう立派なお嬢様。
学校を卒業したら、社交界に出て、退屈なパーティに顔を出すのが当たり前の境遇。

それではつまらない!働きたい!と猛然と思い立ち、花嫁学校で料理を習った経験から、家政婦を志願します。
次々に色々な家庭に出向き、面接では経験したこともないことを「出来ます」と断言しちゃう~はったりの強い性格にはびっくり。
お嬢様育ち故なのか??
あるいは、使う側から見て、けっこういい加減な召使いに慣れているせい?

そのおかげで、スリルとごまかしと大笑いに満ちた~面白い作品にはなっています。
料理の基本は知ってるのですから、初めてのメニューでもけっこう上手くいく場合もあるけど、段取りに大失敗する場合も。

上流家庭の人も、同僚の召使いも、コックとして雇われた彼女が、まさか上流の出とは思わず、お嬢様の前ではしないような素顔を見せるということにもなるんですね。
上流といってもまあ中ぐらいが多い感じ。
一番大きなお屋敷で働いたときには、2年前に別れたBFがお客として来てしまい、大あわてする羽目に。
様子がおかしいのを執事に見つかって、恐喝されそうになったり。

コック・ジェネラルという職業名も初めて知りました。
料理がメインだけど、他の普通の家事も皆こなすという仕事なんですね。
最後に勤めた家は、奥さんが感じが良かったので長く働いたのですが、下働きの女性が家庭の事情で辞めてしまったために、負担が大きくなり、疲れ切って投げやりになってしまったとか。
怠け者の召使いというのも小説ではよくあるけど、給金の割に労働量が多すぎるのかもという気はしました。

モニカ・ディケンズは22歳の時から1年半、コック・ジェネラルを経験。
1939年に本書を発行。今でも愛されている本だとか。
後に、見習い看護婦と新聞記者をした経験も、本にしたそうです。
その後、小説や子ども向け物語も多数書いています。
この作品の翻訳発行は1979年。

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