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「君を乗せる船」

宇江佐真理「君を乗せる舟―髪結い伊三次捕物余話」文春文庫

シリーズ6冊目。
お文と所帯を構えた髪結いの伊三次は、赤ちゃんの伊与太を育てつつ、とりあえず安定した生活をしています。

「妖刀」は、いわくつきの刀が盗まれた事件を探るため、問題の邸へ髪結いに出向く伊三次。
目の前で、凶事が…

伊三次が手伝いをしている定廻り同心の不破友之進の息子が元服することになり、少年の視点での話が多くなりました。
龍之助あらため龍之進として、同心見習いになったのです。
同じ年頃の仲間達六人と、まごまごしながら取り組む仕事の様子が面白い。
その頃、「本所無頼派」と呼ばれる六人組の若い男らが無茶をする事件が起きていて、彼らを自分たちでつかまえられないかと思うようになります。
高い所に登って雄叫びをあげるなどの人騒がせな行為だけれど、逃げ足が速く、おそらく相当な修練を積んでいる。まだ犯罪というほどでもないのですが。
旗本の次男三男が、行き場のない不満をぶつけているのではないかと。

不破の下の子・茜のやんちゃぶり。
女の子なのに、伊与太よりずっと手がかかるんですね。
伊三次の手伝いをしている九兵衛が、本格的に髪結いをめざすことになります。
九兵衛と龍之進の微妙な張り合いもあったり。

伊与太が重い病気にかかり、皆が必死の看病。
当時は赤い物が効くというので、家は赤い物だらけに。

龍之進のほのかな初恋も初々しい。
表題作はそのエピソードから。
龍之進の将来が楽しみだというお文は、さすがに深川芸者だった目利き?
単行本は2005年3月発行。

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