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「エミリー」

マイケル・ビダード「エミリー」ほるぷ出版

アメリカの詩人エミリー・ディキンソンと小さな女の子の交流を描いた絵本。

エミリー・ディキンソンは、1830年マサチューセッツ州のアマーストで生まれ、1886年その地でなくなりました。
ずっと独身で両親の家で妹と暮らし、内気で知らない人には会おうとせず、とくに亡くなる前の25年間は家を出なかったそうです。
死後に1800もの詩が見つかり、発表された詩で有名になりました。
最初にそう聞いたときには、鬱蒼とした館で鬱々と暮らしていたイメージでしたが、そんなに暗くはないようです。

通りに面した家で、庭仕事もしていて、草花を育てる達人でした。
近所の子供とは付き合いがあったそうで、家に来る子供と話したり、窓から籠に入れたクッキーを降ろしてあげたりしていたとか。
きちんと髪を結って、白いドレスを着た、内気な女性。
丁寧なタッチで、あたたかく描かれています。

小さな女の子が住む家に、ある日手紙が舞い込みます。
おむかいの黄色い家から~そこには、姉妹が住んでいて、お姉さんの方は外に出てきたことがない謎の女性なのですが。
いつもピアノの練習をしているママにあてて、家に来てピアノを聞かせて欲しいというお誘い。
その夜、「興味はあるんだろう」とパパがママに話しているのが聞こえました。
次の朝、家中が音楽で溢れていました。
「詩ってなんなの?」とパパに聞くわたし。

新しい絹の服を着て、ママと一緒にお向かいに出向きます。
謎の女性は、部屋の外の階段で聞いている様子。
一曲ひき終えると「ごしんせつなおとなりさん。コマドリもあなたにはかないませんわ。もっと弾いて下さい。もう、春がそこまで来ているような気がしてきました」と小さな声がします。
部屋の外に出て、階段にいるエミリーに会った女の子は、紙切れを見て「それ、詩なの?」と聞きます。
「いいえ、詩はあなた。これは、詩になろうとしているだけ」と答えるエミリー。

1993年度コルデコット賞受賞作。
絵のバーバラ・クーニーは3度目の受賞だそうです。

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