フォト

おすすめ本

« 2012年7月 | トップページ | 2012年9月 »

2012年8月

アルタの浴衣

120828_165757新宿の東口方面へ足を伸ばしました~。
浴衣マネキン・ウォッチングのためです。

120828_165917アルタの地下、エレベーター前のマネキン。

チェックの半えりや、マーク入りの黒い帯、
ピンクのラメが入ったリボンで、都会的に。

120828_165807こっちは可愛い。
パールの飾りが華やかで、
すごいですね~。

120828_170059ビル一階入り口のマネキン。

前後ともフワフワ~
どうなってるのかしら…

120828_170049こっちは、わりと普通です。
黒地の浴衣にグリーンの帯で
文庫結び。

120828_170250エスカーレータ-の所。

120828_170328たんす屋が浴衣祭りをしている会場入り口。
この水色のなんか、着やすそうな…
120828_170922大人っぽくて、素敵な帯ですね☆

「たんす屋」は古着屋さんですが~
ほとんどは誰かが着用した物ではなく、
流通しなかった品のバーゲンだと思います。
今風の帯飾りや小物がすっごくたくさん、ありました~!

自分でお人形用の新作を縫ったり着せたりしたいんですが…
ばてばてでゼンゼン出来なくて。
自分も着るどころじゃないし~せめてもの気晴らしにウォッチングしてきましたよbleah

「尼僧とキューピッドの弓」

多和田葉子「尼僧とキューピッドの弓」講談社

初・多和田葉子。
一番とっつきやすそうな物を選びました。ほかのを読んでいくと、どうなのかわからないけど…?

前半は、エッセイ風。
ドイツのハンブルグにある、開かれた修道院に滞在して、取材する女性の視点から~。
歴史ある建物を保存するのには、人が住むのが一番という理由から、尼僧院となっていました。
教会の隣にあり、千年前にはカトリックの修道院だったのです。後にプロテスタントになり、今はさらに自由な雰囲気に。
信仰に関してはそれほど厳重ではなく、昔ながらのしきたりで修行しているわけではありません。
ただ、修道院に入るには、独身が条件。
たいていは夫を亡くしたか離婚したかした中年以上の女性が、集団で安全に静かに暮らし、講演を企画したり、幼稚園の手伝いをしたり。
個室で自炊したり、庭作りを楽しんだり。
週に1度の日曜日には礼拝、もう一度水曜日に集会があります。
出て行くのも自由。
尼僧院長は、一戸建ての家に住めるようになっています。

このとき、手紙で連絡を取った尼僧院長は急に出て行った後でした。
禅と弓道に興味があるといっていたのですが…
尼僧院長代理はしっかりした人のようですが、尼僧院長は別に募集して選ぼうとしています。
院長の仕事は経営者と同じなので忙しく、自分の研究をする時間が取れないからだそう。尼僧院に入ってから大学に通い、修士までとった人なのです。

尼僧院の体制が面白くて、取材そのままのように読めますね。
個性的な人物が揃っているし。
漢字であだ名を付けていくのは、ちょっとユーモラス。「私」には親しみだけでなく~距離感もあるのでしょうか。
女性同士の微妙なせめぎあい、あるでしょうねえ。
作者は、実際に一ヶ月滞在したそうです。
ただ、ひょっとしたら、実際より面白くしたのかなあ…と後で考え込んだけど。

第二部は、別な「私」の視点から。
最初は同じ人かと思ってしまうが、全く違う人生。
でも裏表のようなものなのかも?

若い頃から描かれているので、謎はほとんど無くなります。(とはいえ、創作なんだけど)
夫との間に距離が出来て、他に女が出来た夫と別れて、尼僧院長に一度はなった女性が、夫が追いかけてきたために…
ドイツ人だが、弓道の師範という夫。
キューピッドと弓道は、ちょっとイメージが違うんだけれど。
その辺についても、言及と考察があります。
何かのご縁のような、でもある。

前半の~男性がいなくてさばさば!という状態から、どろどろ~のケースへ戻るのが何というか。
熱っぽさ、もどかしさ、愚かさも生きている証?

多和田葉子は1960年、東京生まれ。1982年よりドイツ在住。
ドイツ語と日本語で小説を書いている。
1991年、群像文学新人賞。
1993年、「犬婿入り」で芥川賞。
発表するたびに何かの賞を受賞している才能溢れる作家です。
2010年の作品。

読んだ本がだいぶ溜まってきたので、この月末は紹介を増やし、写真の記事がある日にも~本の記事をアップしました。

真夏のオレンジを着るmomoko

120827_180049ぷちモードコレクションにあったお洋服です。

120827_180139momokoの「海と太陽」さんに着て貰いましょう。
前々から、盛夏にこの娘に着せようと思ってたんですよ!
120827_180332ぜったい似合うと思ってね☆
自転車型の置物に白とグリーンをあしらって。

120827_180529低い椅子で足を投げ出した感じもいいかな?

デフォ服と似た色合いだし~雰囲気も♪
120827_180739実は~
この肩のリボンは結ぶのが難しいんですけどね。
最初、裏返って立っちゃって…
途中でやり直してます。

新しいサンダルもぴったりでしょ?

「エミリー」

マイケル・ビダード「エミリー」ほるぷ出版

アメリカの詩人エミリー・ディキンソンと小さな女の子の交流を描いた絵本。

エミリー・ディキンソンは、1830年マサチューセッツ州のアマーストで生まれ、1886年その地でなくなりました。
ずっと独身で両親の家で妹と暮らし、内気で知らない人には会おうとせず、とくに亡くなる前の25年間は家を出なかったそうです。
死後に1800もの詩が見つかり、発表された詩で有名になりました。
最初にそう聞いたときには、鬱蒼とした館で鬱々と暮らしていたイメージでしたが、そんなに暗くはないようです。

通りに面した家で、庭仕事もしていて、草花を育てる達人でした。
近所の子供とは付き合いがあったそうで、家に来る子供と話したり、窓から籠に入れたクッキーを降ろしてあげたりしていたとか。
きちんと髪を結って、白いドレスを着た、内気な女性。
丁寧なタッチで、あたたかく描かれています。

小さな女の子が住む家に、ある日手紙が舞い込みます。
おむかいの黄色い家から~そこには、姉妹が住んでいて、お姉さんの方は外に出てきたことがない謎の女性なのですが。
いつもピアノの練習をしているママにあてて、家に来てピアノを聞かせて欲しいというお誘い。
その夜、「興味はあるんだろう」とパパがママに話しているのが聞こえました。
次の朝、家中が音楽で溢れていました。
「詩ってなんなの?」とパパに聞くわたし。

新しい絹の服を着て、ママと一緒にお向かいに出向きます。
謎の女性は、部屋の外の階段で聞いている様子。
一曲ひき終えると「ごしんせつなおとなりさん。コマドリもあなたにはかないませんわ。もっと弾いて下さい。もう、春がそこまで来ているような気がしてきました」と小さな声がします。
部屋の外に出て、階段にいるエミリーに会った女の子は、紙切れを見て「それ、詩なの?」と聞きます。
「いいえ、詩はあなた。これは、詩になろうとしているだけ」と答えるエミリー。

1993年度コルデコット賞受賞作。
絵のバーバラ・クーニーは3度目の受賞だそうです。

「君を乗せる船」

宇江佐真理「君を乗せる舟―髪結い伊三次捕物余話」文春文庫

シリーズ6冊目。
お文と所帯を構えた髪結いの伊三次は、赤ちゃんの伊与太を育てつつ、とりあえず安定した生活をしています。

「妖刀」は、いわくつきの刀が盗まれた事件を探るため、問題の邸へ髪結いに出向く伊三次。
目の前で、凶事が…

伊三次が手伝いをしている定廻り同心の不破友之進の息子が元服することになり、少年の視点での話が多くなりました。
龍之助あらため龍之進として、同心見習いになったのです。
同じ年頃の仲間達六人と、まごまごしながら取り組む仕事の様子が面白い。
その頃、「本所無頼派」と呼ばれる六人組の若い男らが無茶をする事件が起きていて、彼らを自分たちでつかまえられないかと思うようになります。
高い所に登って雄叫びをあげるなどの人騒がせな行為だけれど、逃げ足が速く、おそらく相当な修練を積んでいる。まだ犯罪というほどでもないのですが。
旗本の次男三男が、行き場のない不満をぶつけているのではないかと。

不破の下の子・茜のやんちゃぶり。
女の子なのに、伊与太よりずっと手がかかるんですね。
伊三次の手伝いをしている九兵衛が、本格的に髪結いをめざすことになります。
九兵衛と龍之進の微妙な張り合いもあったり。

伊与太が重い病気にかかり、皆が必死の看病。
当時は赤い物が効くというので、家は赤い物だらけに。

龍之進のほのかな初恋も初々しい。
表題作はそのエピソードから。
龍之進の将来が楽しみだというお文は、さすがに深川芸者だった目利き?
単行本は2005年3月発行。

もう一本の足はどこ

120530_211049うちの猫・みゅんです。
気持ちよさそうに眠っています。

120530_211100あんよ☆

…あれ?
ずっと3本だけ。
思わず
「もう一本の足はどこ?」
と聞いたら~
120530_211217眠そうにしたまま、
「ここだよ~」というように
隠れていた足をにょーっと出してくれました。

120530_211202ピンクの肉球~うふふ♪

「ベルガード館の殺人」

ケイト・ロス「ベルガード館の殺人」講談社文庫

好感の持てる歴史ミステリ。
再読。
1820年のイギリス。
ナポレオンに勝利した後、大英帝国の栄光の時代に入っています。

とある名家で、思わぬ結婚話が持ち上がります。
フォントクレア家の跡継ぎに押しつけられた花嫁は、身分違い。
一家の秘密を守るために、父に頼まれて婚約します。
娘の父親クラドックは今は金持ちですが、成り上がりというだけでなく、かってはこの邸に馬番として勤めていた男。
娘モードは美人でもないのですが、気だては良さそうでした。

一方、ロンドンで当代一のおしゃれな伊達男として評判を取っているジュリアン・ケストレル。
婚約したというのに悪酔いしていた青年ヒュー・フォントクレアを助け、領主館であるベルガード館に招待されます。
当主ロバートは立派な人物で、妻セシリーは優しく美しい。
一人息子のヒューは、真面目で素直。
遠縁の娘で館に引き取られて育ったイザベルは美しく、ヒューと婚約の話もかっては出ていたらしい。
ロバートの妹レディ・タールトンは気が強くて怒りっぽく、夫を放り出して館に入り浸り。ジュリアンにも不審の目を向けます。
ロバートの弟ジェフリー大佐は、名誉ある軍人でしたが、今は美食家で優雅な暮らし。
ジェフリー大佐の息子ガイは、ハンサムだが女好きで借金まみれ。

クラドックの父娘を迎えて、館は一触即発の雰囲気。
気品のあるイザベルに、ジュリアンは感嘆しますが、素っ気なくされます。
いたたまれない思いをしているモードに同情したジュリアンは、何かと話しかけ、相談に乗ります。
親しげな二人を見たヒューは、ちょっと嫉妬することに?

ジュリアンの泊まっていた部屋で、見知らぬ若い女性の死体が発見されます。
武器室に入ったという従僕ディッパーが、逮捕されてしまう。
実は、ディッパーはロンドンで掏摸だったのです。
財布を盗まれたジュリアンが追いかけて乱闘になったあげく、意気投合し、一から従僕に仕込んだという信頼関係があるのですが。
掏摸の過去がばれれば、罪を押しつけるには格好の存在。

ジュリアンは従僕の命と自分の評判を守るため、捜査に積極的に介入します。
当主のロバート・フォントクレアがこの地方の治安判事なので、当面の捜査は当主自身が指揮を執ることも出来ました。
一家も、ロンドン警察の介入は望んでいなかった。
名家の内情がさらけ出されてしまうから…

まだ警察組織さえ出来たばかりで、あまり評判も良くないんですね。
村の巡査は、選挙で押しつけられた当番制だったとは。
科学捜査がほとんどない時代。
華やかな背景と、古典的な本格推理を楽しめる内容です。

著者はボストンの現役の法廷弁護士でした。
この作品は1993年のデビュー作。
登場人物が生き生きしていて、読みやすい。
魅力的な3作を遺して…
98年に41歳の若さでガンで逝去とは、惜しまれます。

「千年の愉楽」

中上健次「千年の愉楽」河出文庫

薄い文庫ですが、中身は濃厚で、土俗的な雰囲気。
改行も少なく、ぎっつり畳みかけるように。

熊野の地で、「路地」の若い者のすべてを取り上げた産婆オリュウノオバが見守っていきます。
中本の一統という血をひく様子が、色々な子に現れるのです。
蔑まれる貧しい暮らしでも、なぜか生まれつき見た目は良く、色白で顔立ちが整っていて人を惹きつける。
先祖に貴族でもいたのか、それも放蕩を尽くした千年前の平家の家系でもあったのでは、と思わせるほど。

しかし、男達はどこか危なげな性格で、澱んだ血が内側から滅ぼしていくかのように早死にしてしまう…
主人公は一話ごとに変わっていきます。
男ぶりが際だっていた半蔵は、女の方から次々にやってくるのだが、ついには…
盗みや博奕に入れあげ、ヒロポンのせいか目を病んだ三好。
オリエントの康という異名のある男。
集団で南米の新天地に移住しようと企画するが…

男女の仲も、本能のままに、肉弾相打つといった露骨さ。
戦争中、戦後まもなく、などという時代設定も、危ういものをはらんだ空気にフィット。
夫が僧となり、オリュウノオバは子供らを取り上げるという生死に関わる暮らしをしていた夫婦でした。
しだいに百年も千年も路地を見守ってきたような感覚になっていくオリュウノオバ。
命が立ち上る原初の時代のようで、圧倒される熱気ですが、読んでいて妙に醒めてくることも。
諦観や毒気も混じっているせいなのか…?

オリュウノオバと呼ばれた女性は実在し、晩年に作家が何度か取材して聞き書きしたことをもとに書いた小説。
ただし、産婆ではないそう。
オリュウノオバの夫で寺を持たない僧侶となった礼如のモデルは、法名を礼静といって、かなり実像に近いという。

著者は1946年、和歌山県生まれ。
76年、「岬」で芥川賞受賞。
この作品は1980年から連載開始、82年単行本化。
92年、急逝。

チアなパーティーガールさん

120814_181710オリンピックも終わりましたが~
スクールガールウェアを
似合いそうなmomokoさんに着て貰ってます。

120814_182123ミラクルパーティーガールさんです。
上着も着てみましょう。

この服、バトントワラーかな?
活動的なポーズで決めて☆

120814_182441健康的な肌の色だし~

活発ではっきりした性格に見えます。

120814_182631どう見ても外人さんでしょ~。
うちでの名前は文那さんですけどね。
…日系とか?

120814_182833 この髪の色も素敵☆
ストロベリーブロンドっていうのかしら。

…最近のタレントさんなら、この髪の色もありかな~?

「結婚は殺人の現場」

エレイン・ヴィエッツ「結婚は殺人の現場」創元推理文庫

南フロリダで崖っぷち生活を送るヘレン。
事情あって離婚した夫から逃れるため、現金で給料を貰える職を転々としているのです。

今度の仕事はブライダルサロンで、かなり流行っていて忙しい。
元は有能なキャリアウーマンだったヘレンのこと。
店主のミリセントには頼りにされています。
衣装選びは大事で、花嫁はヒステリー寸前だったり、さまざまな人間模様が展開するのでした。

中でもきわめつけに問題があるのは、大人しい花嫁デジレ・シェンラッドの母キキ。
大金持ちのキキは、娘が試着するドレスが気に入らない。
あまり引き立たない古風なドレスを娘に着せ、娘を圧倒するような豪華なドレスを自分のために選び、お抱え運転手とは人目もはばからず絡み合う有様。
花婿は、ハンサムな俳優ルーク。
付き添いの男女の服も決めて用意するため、店は大騒動に。

しかも式の当日、キキは現れず、花嫁にベールをつける母親の役割をヘレンが代わりにやることに。
後に、キキの死体を発見してしまう…
身元を探られたくないヘレンは変装して店に出入りし、事件の早期解決のために奔走します。
関係者は俳優や演出家など、華やかです。

ブライダルサロンではおおかたは困った客が多いのですが、仲の良い母娘の感動的なシーンも。
ヘレン自身、母とは上手くいかず、母が再婚すると姉から聞いたり、抱えている過去もちらほらと。

ヘレンが住んでいる<ザ・コロナード>は快適な建物で、大家のユニークな女性マージョリーとも仲が良く、さらにフィルという素敵な恋人まで出来たのですが…
フィルの妻だという派手な女ケンドラが乗り込んで来て、ヘレンはフィルと大げんかに。
じつは離婚成立まで一ヶ月あるので、ケンドラは近場で仕事があるため、フィルの部屋に住むという。

ヘレンのほうが、浮気した前の夫のイメージから逃れられないでいる、と指摘するマージョリーでした。
新しい下宿人で、ウォレンという~ダンス教室を経営する男性が登場。
高齢だがスタイルの良いマージョリーはウォレンとダンスを楽しみ、いい雰囲気になります。
さて?

2005年の作品。
生きの良いシリーズ、好調です!

今年の浴衣マネキン

浴衣マネキンのウォッチングをしてきましたよ。
120812_1732108月に入ってからだったので、もう少なめですけどね。

120812_173221呉服屋さんの着付けはやっぱり素敵☆

120812_173243こんなのも~大人っぽくて美人に見えそう♪
120812_173253こちらは浴衣というより夏着物かな。

120812_174441こっちは「しまむら」のです。
着やすいですよね。
120812_174459こんなのも可愛い☆
こういう柄、今一番多いんじゃないかな。

120812_180511ブルーと白も涼しそう!
これは古着屋さんです。

120812_180447男性も盛夏は~こんな浴衣、いいですね!

120812_180525帯飾り、いろいろ~
華やかです☆

「日本中枢の崩壊」

古賀茂明「日本中枢の崩壊」講談社

ベストセラーリストから読んでみました。
現役の官僚が書いた告発的な内容。
仙石氏に恫喝されたあの人、というのは、うっすら覚えがありました。

政治主導が失敗した原因。
日本が停滞したそもそもの原因とは。

政治主導にするには、首相にブレインが必要。
実行力のある集団でないと。
小泉内閣の時にはそれがあったが、段々骨抜きになってしまったそう。

官僚が、省益ばかり求めるようになってしまった。
今のご時世でもここだけが、いまだに終身雇用と身分保障をひたすら守ろうとしている。
理想に燃えて役人になったとしても、省にプラスになることをしなければ出世出来ない構造上、次第にそうなっていくと。
天下りはいったんは省からは斡旋することが出来ないと決められたが、とんでもないやり方で骨抜きに。
退職後ではなく在職中に一般の会社に何年か出向することが出来るようになったのだ。
その間、給料はその会社が支払う。
専門の分野の実際的なことに明るくなるため?といっても…
さらに、退職後にその会社に再就職することも出来ると。
えーっ…

そんなことじゃないかとは前からうすうす思っていたけど、これほどとは…
内側からの観察なので何しろ具体的で、しかも文章もわかりやすい。これもけっこう、珍しい。政治家はわざとわかりにくく語ったりするから。

では、どうしたらいいのか?
世論を高めていけば、しぶしぶ動かざるを得ない場合も出てくると。
……官僚って、しぶといからなあ…

とりあえず、こういう人の著作は何か読んでみてもいいのでは。
テレビなどでも発言していて、知っている人は先刻ご承知なのだろうけど。
これだけですべてとも言えないだろうから、反論はあり得るでしょうね。
個別にはともかく、全体的なことは否定出来ないんじゃ…

日本人は、大人しすぎるかもねえ。
勢いがある人がたまにいると、そっちにつられてしまうのも、危険はあると思うんだけど…

「丘をさまよう女」

シャーリン・マクラム「丘をさまよう女」ミステリアス・プレス文庫

アメリカならではのミステリです。
1995年、アンソニー賞、アガサ賞、マカヴィティ賞をトリプル受賞した作品。つまり~批評家にもコージーファンにも一般のミステリ好きにも、評価されたということですね。

山間の村で、起こる事件。
終身刑で服役していた男ハーム・ソーリィが、63歳で脱走したのです。
本人はコルサコフ症候群で最近の記憶はすぐ消え、何で服役したのかも忘れている状態でした。
時折若い頃の自分に戻った感覚になり、どうやらその状態で脱獄を実行したのですが…
生まれ育った土地に向かったかも知れないと、捜査が始まります。

今も広大な原生林を含むアパラチア山脈。
アメリカ独立いぜんは、イギリスとの契約で、先住民(当時はインディアン)の土地として守られていました。
クーガの姿は滅多に見られないが、今も住んでいるという<豹の谷間>を意味する土地。
自然溢れる情景の描写が素敵です。

山の中に住む老女ノラは、子供の頃から、山を走って逃げる女の幻を見ていました。
その女ケイティが18世紀に誘拐された当時の歴史を研究している学者ジェレミーは、女性一人が驚異的な逃避行を成し遂げた山を自分で歩いてみようと試みます。
ハイキングの経験もないので、無謀な試みでしたが‥

警察の無線担当だったマーサは、保安官助手に昇格することを希望し、見習いとして捜査に同行するようになります。
保安官は、穏やかな性格のスペンサー。
保安官助手のレダンとマーサは付き合っていましたが、仲がぎくしゃくし始めます。
マーサは、これまで知らなかった怒りや恐怖に直面することに。

ラジオ番組で<北部出のハンク>で通っているディスクジョッキーのヘンリーは、脱走したのがどういう人物なのか調べ始め、情報提供を募集します。
ハームは血気盛んな一家育ちでしたが、裁判は不当と言えるほどいい加減な物だったようで、殺された隣人の方にも原因があったらしいとわかってきます。

ハームの元妻リタは、終身刑が決まった後に離婚手続きを取り、再婚して25年にもなる。
今は街中のりっぱな家に住んで、庭の手入れに余念がない暮らしをしていました。
娘シャラーティは大学で地質の研究をしているが、ラジオで母の名前を聞いて、駆けつけます。
しかし、リタは行方不明になってしまい‥?

それぞれの事情や願いを抱えた登場人物の行動が、交錯していく様子が面白い。
読み応えがありますよ。
翻訳が浅羽莢子さんだし。
ミステリアス・プレスだと、絶版かなあ…
発行当時に読んだけど、具体的な内容を忘れたので、再読。
スペンサー保安官が出てくる3冊目だそうで、ということはマーサの成長を描いた集大成になっているのかも知れませんね。

著者はアパラチアで育ち、現在も近くに住む。
作品には三つの系統があり、「暗黒太陽の浮気娘」というSF大会を描いたコメディタッチの異色作の作者でもあります。

浴衣の二人でポーズ

120730_162433青い浴衣のマリーナさんこと東子ちゃん。
そこへ、粋な浴衣の春海ちゃんがやってきました。

120730_163320「わあ!大人っぽい」
「東子ちゃん、すごく似合ってるわよ~」
記念撮影~☆

120730_163617「浴衣のポーズって、どうしたらいいんですか?」
「そうねえ…ちょっと開いてみる?」
「こうですか?」
「楽しそうに見えるでしょ」
「なるほど~」120730_162800

「片袖を下げてみたりね。
ちょっと斜めにしてみるとか」
「斜めですか?」
120730_163937「そう、色っぽい感じに」
「え~と…」
倒れそう?!

120730_164529「膝をついてみるのも、お着物らしいわよ」
「わあ♪」
奥が深いですね?

「小さな貴婦人」

吉行理恵「小さな貴婦人」新潮文庫

芥川賞受賞作品。
当時読んだと思いますが、詳しいことはすっかり忘れたので~
再読してみました。

愛猫の雲を見送ってから、似た感じのぬいぐるみに出会った作者。
趣味的にやっているらしいお店で、見つけたのです。
オーナーが留守の時でしたが、手に入れることに。

オーナーが戻ってきたら、実は飾り物の非売品だったとわかります。
非売品というのは~店主の父が母に送った思い出ある品ということで、これも縁と心地良く認めて貰えました。
ところが、このぬいぐるみを「小さな貴婦人」と名付けて、店に通っては眺めていた人がいたのです。
それも旧知の女性詩人で、ユニークな人だから、言うことがまた面白い。
間の悪い思いをする著者ですが、店の人には「黙って持っていて」と言われます。

猫エッセイ風とも思える内容ですが、溺愛ぶりは前面には出てきません。
この時にはもう天国に行ってしまった雲。
その賢さと存在感は、所々にきらっと。
日常を細やかに描き、関わる人間の不思議なムードとひそやかなユーモアで読ませます。

海鮮冷やし中華

120731_160126夏のお楽しみの一つ~

冷やし中華です。

120731_160153海老さん、イカさん、クラゲさん~☆

あ、卵と焼き豚もありますよ。


120731_160247麺はこんな感じ~☆

120731_160217味は自分で、色々足せます。

120731_160201デザートで、締め♪

「市民ヴィンス」

ジェス・ウォルター「市民ヴィンス」ハヤカワ・ミステリ文庫

1980年10月、ジミー・カーター大統領が選挙戦で負けそうになっていた時期。
揺れ動くアメリカ社会の片隅に、こんな男がいたという。

今はスポーケンという田舎町で、かたぎのドーナツ店の雇われ店長をしているヴィンス・キャムデン。
案外、この生活も、性に合うと思っていました。
生まれて初めて、大統領選挙にも興味を持ちます。
4年前には良くなると思われていたアメリカは、どうなるのか?

根っから小悪党で、今もクレジットカードの詐欺はやめられません。
36歳、身長6フィートと、見てくれは悪くないけれど、どこか信用出来ない風貌。ポーカーは強いのです。
子供の頃からまわりの子供が皆やるような小さな悪事から始めて、他の生き方を知らないままでした。
じつは証人保護法で、あらたな身元を得ています。
いつか追っ手が来るかも知れないと、内心は脅える日々。

マフィアに借金が出来たことから、生まれ育ったニューヨークを出る羽目になり、恋人を置いてきました。
弁護士のべニーは恋人の兄で、これもマフィアと付き合うのを何とも思わないような男でしたが、年の離れた妹の結婚相手には考えがあったのです。
そして、4年がたっていました。

馴染みのベスは娼婦ですが、子供が出来たと知った途端に麻薬を一切辞めたことで、廻りの尊敬を得ています。
詐欺の仲間が殺され、ヴィンスは警察に疑われることに。
マフィアの差し金かと思ったヴィンスは、決着をつけようと動きますが…?

ヴィンスが出会った州議会議員候補アーロンは、ヴィンスの案内で夜の街を体験します。世間知らずのアーロンは市民との交流に感激しますが、演説した相手らは選挙権を持っていないのでした。
ヴィンスの後を追った刑事デュプリーも又、ニューヨークで悪徳警官と組まされ、えらい目に合うことに。

マフィアにも人間的な面があり、ちっぽけな人間にもそれぞれのこだわりがあり、警官にも暴力的な面がある。
行く先々での物思いや、出会ったばかりの人との意外に深い会話など、普通小説に近い味わいがあります。
ねじれた問題は落ちつく所へ落ちつき、少しずつ再生へ向かう。
読後感は良かったですよ。
アメリカはレーガンが大統領になって、一見は期待させたがとんでもない時代に入るという皮肉をほのめかしつつ…?
2005年の作品。
2006年12月翻訳発行。
アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長編賞受賞。

粋な浴衣のmomoko

120726_010609今年の浴衣☆
momokoの「おてんばGraduation」さんの登場です。
うちのmomokoさん一号。
120726_010823うちでの名前は春海ちゃんです。

切り嵌め模様の粋な浴衣です。
このへんの柄は涼しげ♪

120726_011306帯は文庫結び。

右側から見ると、ちょっと雰囲気変わります。
朱色が目立つかな~。

黒髪で、きりっと。

120726_011639帯はこれが一番似合うみたい。
色んな柄が入ったのとか、甘い色のは、
この浴衣には似合わないんですよね~。

120726_011730ちょっと傾いで~色っぽく?

「丹生都姫比売」

梨木香歩「丹生都比売」原生林

草壁皇子(くさかべのおうじ)が主人公の和風ファンタジー。
淡々と夢見るように語られていきます。

父の大海人皇子(おおあまのおうじ)が、一家で吉野に逃れていた時期。
丹生都比売(におつひめ)の加護があると皆は信じて、安心していたのですが、実は顕現がないために大海人皇子は悩んでいました。
草壁は、大海人皇子と鵜野讃良皇女(うののさららのひめみこ)の一人息子だが、身体が弱い。
吉野には来ていない異母弟の大津皇子には、何かと負けていて、引け目を感じていました。

野心などない、吉野で僧になると、人が来ても言う大海人皇子。
だが、それで済むだろうか?
古人大兄王(ふるひとのおおえのおう)がやはり跡継ぎ争いの緊張が高まったときに吉野に逃れた後で、中大兄皇子(今の天智天皇)に3ヶ月後には結局殺された例もあります。
弟の大海人皇子はいぜんは天皇の跡継ぎと目されていましたが、天智天皇が実子の大友皇子に継がせたくなったのです。
卑母の出の大友皇子の即位には、反対する勢力もあります。
時期を待っているということは、誰もが察していました。

草壁は地元に住む少女に出会い、口がきけない不思議なその子にキサと名付けます。
キサは、青い勾玉をくれました。
キサのことは、草壁と弟の忍壁皇子にしか見えない事に気づいていきます。

鵜野讃良皇女(のちの持統天皇)の野心。
正当な血を誇る実母に圧倒され、畏れる草壁。
鵜野の姉・大伯(おおく)皇女がかって、草壁に語ったこと…
幻視なのか?草壁が見た女性の、したことは…

草壁の見るふしぎな光景の中に、ゆったり引き込まれてしまいそうです。
激動の時代、強く生きた人々の陰に埋もれたような、ひそやかな人の存在感。
渋い作品ですが、キラキラと輝くようなイメージも込められています。
このあたりの日本古代史に興味があれば、なお面白いのは間違いなし。
そうでなくとも、独特な文体やイメージの美しさは味わえるでしょう。

夏の宵の黒い影

120729_143156おや?

板の間に、
何やら黒い影が…

120729_143211あ?

ずずずい~っと
120729_143311カメラに迫ります。

ねえねえ?


120729_143335だから~

お皿が空っぽなんだもん。

120729_143259ご飯、ちょうだい。
はやく!

涼しい板の間に長々と伸びているのが
夏らしい写真になると思ったんですけど~
私に気がついたらすぐ起きあがって、
ご飯ご飯とおねだりタイムに。

だらだら食べるのは身体に良くないそうなので、
すぐ食べきるぐらいの量にして、
出来るだけ間を開けているの。
退院当初はあまり食欲なかったんだけど、
最近はお腹を空かしているのか?
ねだるときは~熱がこもっています♪

「悲しみにさよなら」

ナンシー・ピカード「悲しみにさよなら」ハヤカワ・ミステリ文庫

ジェニー・ケインのシリーズ6作目。
評価の高い作品です。

舞台はニューイングランドの静かな港町。
ジェニー・ケインは、故郷のポートフレデリックに戻り、市民財団の所長をつとめて7年目。
どんな活動に資金援助をするかというジェニーの判断は大胆で、保守的な層には物議を醸すこともありました。

長く入院したままだった母が亡くなり、その葬儀の時に何者かに「あれは事故だった」とささやきかけられます。
母が入院したのはジェニーが学生で家を離れていた時期で、家代々の会社ケイン・クラムズが倒産するという騒ぎも起き、ジェニーには詳しい事情がわからず終いでした。
今になって、どういう事だったのか気になってたまらなくなります。
母の親友、主治医、神父、新聞社…
聞いて回ると、皆が隠し事をしているようで、少しずつわかってきたことの意味は…

ジェニーは金髪の理知的な美人で30代末、警部補のジェフとは結婚して3年、まだラブラブ。
本人にはほとんど欠点がないけれど、過去の倒産や母の長年の病気という事情を抱えていて、どこか暗い思いもありました。
世間体を気にする妹のシェリーとは気が合わず、度々非難されます。
事件に関わり合う姉をみっともないというのです。
ついに、とっくみあいの大喧嘩に。

3代目の社長だった父は、ハンサムでおっとりしていますが、何も考えていないタイプで、入院中の母を見捨てて離婚。
20歳も年下の受付の女性ランディと再婚して、既に20年がたっていました。

ジェニーは財団の仕事に身が入らなくなり、長期休暇を申し出るとそれは出来ない規定になっているといわれ、衝動的に辞職。
その後、酔って自宅のガレージに閉じこめられて一酸化炭素中毒に。
自殺と噂が広まり、評判が落ちてしまいます。
警察では温情から事故にしておくという態度で、捜査もされない。
殺人未遂と睨む夫のジェフは、やむなく一人で事情を調べることに。

倒産に至った事情や、信頼していた人々が隠していたことを次々に知るジェニー。
優しく美しかった母に降りかかった謂われのない非難。
母が病んだ最初のきっかけは、育児ノイローゼだったという…
哀しい事実を知った後で、母が望んでいたことにたどり着くジェニー。感動的です。

91年の作品。94年翻訳発行。
アガサ賞マカビティ賞の最優秀長編賞をダブル受賞。
アガサ賞を獲っただけあって女性向きですが、力作。
このシリーズ、この作品の前のがあまり面白くなかったので、そこで読むのをやめてしまったような気がします。
惜しいことをしてたのね。

momokoのチアガール?

120811_230317今度はmomokoさんに着て貰いましょう。
ジェニー用のウエアです。

120811_231138ちょっと久しぶりかな?
ミス・ウィークデイです。
うちでの名前は朋香さん。

120811_231718チアガールにしては地味なタイプかしら。

よくアメリカの小説では、クラスで一番派手な美人として登場するのよね。
…いや、練習を真面目にやる子は必要よね。
120811_231831「は~い♪」
さらに、意外なタイプ登場☆
しらゆきさんです。
うちでの名前は美冬さん。

大人っぽくて~たまきちゃんとは、
ずいぶん印象が変わったんじゃないかしら。
これも、オシャレ~♪
真っ赤なリップで、ブーツのニュアンスが…

120811_232411「私たちもオリンピック、応援してま~す☆」
「頑張れ、日本!」
「やったぁ~♪」
120811_232137「ていうかさ、もうすごく頑張ったじゃない」
「そうそう、三連覇でしょ。個人総合金メダルでしょ」
「史上初のメダル!」
「28年ぶりってのも~」
「でも、新体操もすごいよね」
話は尽きませんね♪

「キミは知らない」

大崎梢「キミは知らない」幻冬舎文庫

ミステリというか~ヤングアダルトに分類した方が良いかも。
思わぬ事態に巻き込まれる高校生の女の子。

水島悠奈は、高校2年生。
二人暮らしの母は、出張中。
父・保彦は、悠奈が5歳の時に、旅行先で亡くなっていました。

臨時の数学講師・津田孝之が、急にやめたというので驚く悠奈。
津田先生とは、何度か図書室で話をしたことがありました。
12年前に父が書いた万葉集の本が図書室にあるのを見つけて以来、時々通っていた悠奈。地味で目立たない津田先生は、古代史に興味があるようで、父のことなども話せたのです。
部屋に残っていた荷物の送り先の住所に、見覚えがあり…?

父と同じ時に旅館の火事で亡くなった若い女性・津田美里の住所と同じだったのです。
思い切ってその住所を訪ねると、立派な家でした。
先生のいる所に連れて行かれますが、友人や女達と飲んでいた津田はどこか危険な雰囲気で、まるで別人のよう。
なぜ、高校の臨時教師になっていたのか…?

父が亡くなった旅館の跡を見に行った悠奈は、現れた男達に拉致同然に大きな黒い車に乗せられ、連れて行かれた先では、いきなりお嬢様扱い。
主の大小路誠太郎は大金持ちらしいのですが、どうもそこの血縁と人違いされている様子。
現れた津田と共にそこを逃げ出したものの、まだ不審な点があり、この機会に探ろうとすると…

父が調査のために訪ねたと思われる土地・日次(ひつぎ)村へ、一人で向かう悠奈。
山の中の村は、家系が絶えて、巫女がいなくなった村でした。
大小路家も、本家はその村の出らしい。
父の死にも、何か関連が…?
悠奈には、危機に次ぐ危機が!

スリルを夢見る女の子の妄想の具現?
少女向け横溝ミステリみたいでもあり、巫女系のファンタジーみたいな雰囲気も加味しつつ。
ぐいぐい読めます。
2011年5月発行。

海老とアボカドのガーデンサラダサンド

120508_155623 ちょっと前に食べたものですが~
アフタヌーン・ティーのセットです。
ご紹介したつもりだったのに、してないみたいなので…

120508_155650海老とアボカドのガーデンサラダサンド。
綺麗でしょ?

サラダの中に、パンが入っています。

120508_155532いつもの紅茶~


120508_161009ハーフサイズのスイーツを付けて。
季節のショートケーキは~
チェリーのヨーグルトチーズクリーム・ショートケーキ。
ヨーグルトにチーズにクリームと畳みかけてくる所が凄いっ。
甘さ控え目のさっぱり~だけど、
複雑な味わい☆

「ブラックランズ」

ベリンダ・バウアー「ブラックランズ」小学館文庫

イギリスの新鋭のミステリ。
けなげな少年が頑張ります。

毎日のように、荒野に行っては掘り続ける12歳の少年スティ-ヴン。
母の弟が殺されたことから暗くなった家庭を救いたいと願って。

19年前に母レティの弟ビリーが11歳で行方不明となり、祖母は心を閉ざしました。
レティは弟と一緒に母も失ったようなもので、今もピリピリした所があります。
1年後に連続児童殺人犯が逮捕されたが、ビリーの遺体は見つからなかったのです。
せめて叔父の遺体が発見されれば、祖母や母の気持ちに区切りがつくのではないかとスティ-ヴンは望みを託していました。

イングランド南西部のシップコット村。
スティーヴンが、叔父の死んだ事情を知ったのは3年前。
友達のルイスが教えてくれて、エクスムーアを掘ることを思いついたのです。ヒースやハリエニシダが茂る広大なムーアを掘ることにルイスがすぐ飽きた後も、スティ-ヴンは事件のことを調べ続けます。
(ブラックランズというのはムーアの一部の名前)

無邪気な5歳の弟デイヴィー。
デイヴィーの方を可愛がりがちな母。
幼なじみだが横暴な所のある友達ルイス。
学校でのいじめっ子達。
目立たないスティーヴンの作文をほめてくれた先生。
時々現れる母のBFのなかで、一番好きだったジュードおじさん。
日常的な描写も過不足なく、一方では刑務所や地元の悪などのとんでもない現実も。

スティ-ヴンは、収監されている犯人に手紙を書くことを思いつきます。
埋めてある場所を教えて貰おうとしたのでした。
書くのも難しく、内容によってはすぐ刑務所から送り返され、なかなか届かない手紙。
長い刑期を勤めている犯人アーノルド・エイヴリーは、頭文字だけの短い手紙に興味を覚えます。
模範囚としての出獄をめざしていたエイヴリーですが、実は全然反省していない。
差出人が少年だということに気づき、事態は危険な方向へ…

事件によって3代に渡って破綻した家庭。
一途な思いで動いた少年の心は、通じるか?
スリリングな展開で、読み応えがあります。
ようやく解決に向かうときに、本当に嬉しくなります。

作者はイングランドと南アフリカで育ち、脚本家となる。
小説はこれが最初。上手いです!
2010年1月発表。2010年10月翻訳発行。
CWA(英国推理作家教会)賞ゴールド・ダガーにノミネートと書かれていますが、その後受賞したようです。
展開の皮肉な部分が~いかにもイギリス的かも。

リセとたまきのとっかえっこ

120730_172353ジェニーフレンドのたまきに、
リセのお洋服を着て貰いましょう。
このデザインなら大抵誰にでも似合うと思うんですが…

おお、ピッタリ?!
リセより、余らない…

120730_172632リセには、スクールガールウェアを。

「まきちゃん先輩、かっくい~!」

120730_173354上着を着ると、どうかな?

小さいけど~存在感ありますね!

行進してる振り付け?

120730_173445リセならではのポーズをさせたいんですが~

なかなか難しいですね。


120730_173612リセの方が背が小さいので、
さすがに袖が長いですね。

新入部員って感じで、
初々しい~?

120806_200929「ちょうどオリンピックだし~」

「一緒に応援してます~☆
頑張れ、日本!!」

「本日は大安なり」

辻村深月「本日は大安なり」角川書店

結婚式場で、挙式当日に巻き起きる出来事。
NHKでドラマ化されてましたね。

老舗のホテル・アールマティの中にある優雅な結婚式場。
ウェディングプランナーの山井多香子を中心に、つぎつぎに視点を変えて。
見ず知らずの人が4つの式場で互いを見かける様子なども入って、面白く描かれています。

何かと文句の多い不機嫌な花嫁・玲奈。
衣装を3点にすると時間が長くなりすぎるとか、結婚式や披露宴で問題になりがちな点が、具体的に取り上げられています。
調整に四苦八苦する多香子でした。
こういうときに悪いことは重なるもので、連絡ミスがあったりします。
じつは多香子には、玲奈を好きになれない理由があったのだが…
次第に気持ちが変わってくるような。
披露宴の時に、サブライズな演出に。

双子が互いに意識しまくっていたために起きる事件。
姉の鞠香と妹の妃美佳。
姉となった鞠香はしっかりするように期待されて、その通りに育っていきました。
甘やかされながらも陰になりがちな妃美佳は、明るい姉に対して強烈なコンプレックスを持ち、離れて生きようとしていたのです。
いざ結婚という時になって、どうしても自分でなければという人なのか、新郎を試そうと…?

男の子が叔母の結婚を心配して、なんとか中止させようとしたり。
母の妹を「りえちゃん」と呼び、懐いていた真空。
7つ年下でもっさりした彼氏が別な女性といる所を見て、悪い人なのではないかと不安になり…?

はては、とんでもない新郎もあったもので、浮気相手に実は結婚していると言うことも出来ず、当日を迎えてしまい…?!

大騒動がどう落着するか?
式場側の意識の持ち方や、プランナーの腕の見せ所もあり。
プランナー自身の披露宴にまつわる過去が…!
2年後のエピローグがあり、それぞれの未来へのスタートも微笑ましい。

平成23年2月大安の日に、発行されています。
著者は1980年生まれ。2004年メフィスト賞を受賞して、デビュー。
先頃、みごと直木賞を受賞しました!

「フィッツジェラルドをめざした男」

デイヴィッド・ハンドラー「フィッツジェラルドをめざした男」講談社文庫

しばらく読んでいなかったデイヴィッド・ハンドラー。
でも実力派で、好感度もけっこう高い。
読んでないので好評なのはどれかな?と見つくろって…

新進作家キャメロンが約束に現れなかったので、その恋人のアーチストの所へ出向く主人公スチュワート・ホーグ。通称ホーギー。
彼自身、最初の一作は評価された小説家で、若い女優メリリーと結婚もしたが離婚、2作目で失敗。
2作目で結婚体験を書いたために、元妻とはさらに険悪に。
今はインタビュー作家となって、それなりに仕事はしています。

自身の若い頃を思わせるような作家キャメロン・シェフィールド・ノイエスとの出会い。
次の実験的な作品のゴーストライターになって欲しいというのが、エージェントからの依頼でした。
やり手エージェントのボイドは、キャメロンとは学生時代からの友達。
キャメロンは初めて書いた小説を、学者で評論家のタナーに認められ、その外見もあって時代の寵児となっていたのですが、まったく書けなくなっているという。

会ってみたら、キャメロンは金髪に青い眼の繊細な少年のような顔と不釣り合いなほどたくましい身体をしていました。
スター性があるのですが、今は酒とコカインに溺れる生活。実はホーギーの作品を読んで、衝撃を受けたのだという。
似た所のある育ちや、素直な笑顔に惹かれるホーギー。

バセット・ハウンド犬のルルをどこへでも連れて歩き、このルルは、元妻メリリーをママと認識しているので、ママの出ているテレビに気がつくと見逃さないのも微笑ましい。
メリリーもホーギーからの電話はすぐに切るくせに、大事な話だというとルルのことかと取り乱す。
長身で緑の眼をしたメリリーとは、結局離れられない仲?

破滅型の若者の煌めきと苦しみを見守る視線が、どこか切ない。
取材しようとするホーギーの行く先々で、事件が巻き起こります。
文学界の内幕を暴露しようという企画のせいか、家には脅迫状が舞い込み、ついに死体が…
さて?

インタビューを重ねていく構成なので、読みやすいです。
とんでもない人物像がセレブっぽくて身近じゃないせいか、ホーギーやメリリーのお洒落な雰囲気やルルの存在のせいか、暗くはないですね。
ホーギーのシリーズ3作目なんだそうです。

1952年ロサンゼルス生まれ。
ドラマ作家としてもエミー賞を数度受賞。有名人の回想録のライターも経験したことがあるそう。
この作品は、1991年発表。
MWAオリジナルペーパーバック大賞受賞。
この作家、日本では出版はされるけど、ある程度売れた後は絶版らしい…図書館か古本で?

リセとたまきのご対面

120730_170818たまきがスクールガールウェアに着替えた所に、
ピュアニーモのサアラのリセちゃんがやって来ました。

「こんにちは」
「わあ?初めまして~まきちゃんです」
120730_171014
「リセです~」
「リセちゃんって、膝が深く曲がるのね」
「まきちゃん先輩、脚長いですねー!」

120730_171149「ちょっと顔似てません?」
「髪の色、近いかも」

どうも私がこういう色、好きなようです☆

まきちゃんは童顔で、ちょっと色っぽい所が、
家にいる中ではリセに近いと思うんですよ。

120730_171408立ってみると、どうでしょう~。

身長は27センチと25センチだったかな?

120730_171530まきちゃん、お姉さんに見えますね。

17歳と15歳って所なのかな。

120730_171611「まきちゃん先輩、きれい~~!」
「リセちゃんもね♪」
仲良くなったようです☆

「春になったら苺を摘みに」

梨木香歩「春になったら苺を摘みに」新潮文庫

イギリスに留学した体験を描いたエッセイ。
丁寧な文章で、真摯で独特な視点でとらえられた情景に、なんだか今まで動いたことのない悩の部分を刺激されます。
ユーモラスな出来事や、人の暖かさが心地良い。

おもに、下宿先のウェスト夫人との交流が描かれます。
素敵な人ですね。
学校教師で児童文学作家でもありました。
どんな人にも手をさしのべようとするホスピタリティに満ちているため、面倒な相手の世話を背負い込むことにもなるのですが。

著者がイギリスに半年滞在していたとき、その20年前の学生時代に下宿していたウェスト夫人の元を訪れます。
そこはロンドンよりも北のエセックス州、S・ワーデンという町。

「ジョーのこと」では、ウェスト夫人に紹介されて知り合ったジョーという女性の思い出。
地元で教師をしていたジョーは、大家族で育ち、快活で子どもの世話が上手。
ジョーは信じられないぐらいドラマティックなことが起きる身の上だとウェスト夫人が称していたのです。
後にジョーの元彼が舞い戻ってきて、実はインドで結婚もして妻子有りらしいと途中で知れたのです。
心配したウェスト夫人にそれを知らされた著者も、具体的には触れることができずに、ただジョーを応援する手紙を書くのでした。
が、エイドリアンはふいに姿を消し、ジョーも、消息が知れなくなってしまう。
「人間には、どこまでも巻き込まれていこうと意志する権利もあるのよ」と彼女なら言いそうだと思う著者。

「王様になったアダ」は、ナイジェリアのファミリーに困った話。
わがままで傲然としていて、お礼も言わない。
身分が高く、後に一家の父親アダは本当に王様になったのでした。

「ボヴァリー夫人は誰?」は近所に越してきた脚本家の女性ハイディが、うっかりした発言で反感を買う。
反核運動が盛んな頃で、著者も近所の人と共に参加していました。
そういう土地柄なのに、ボヴァリー夫人の現代性を語るときに、「地元の女性のほとんどが専業主婦で有り余る時間をもてあまし幼稚化している」と書いてしまったのです。
ウェスト夫人はさりげなく和解の場を設けるのでした。

「子ども部屋」は一人で旅行中の出来事と、その時々に思い出した出会いの話。
ウェスト夫人の元夫のナニーの話が印象深いです。
元夫は、ヨークシャの裕福な地主の家柄。
ドリスという女性は子守りとして8歳から奉公に来て、家事一切をするナニーとして、88歳まで独身でその家に仕えました。
ウェスト夫人はお茶もいれられない若妻として、家事を教わったのです。

ウェスト夫人は、もとはアメリカ生まれ。
親がクエーカー教徒だったわけではないが、途中で共感して自らそうなったそう。
ウェスト夫人の父親は、戦争で銃を持つことを最後まで拒否した人だったという。
夫人の3人の子はインド人のグルに傾倒して、グルに付き従ってアメリカへ渡ってしまう。ある意味、親に似たのでしょうか。
その数年後に出会った著者。
空いていた子ども部屋には、児童文学の蔵書がみごとに揃っていたそう。

2001年末のウェスト夫人からの手紙で締めくくられています。
春になったら苺を摘みに行きましょう、と。
著者は1959年生まれ。
映画化された「西の魔女が死んだ」など、作品多数。

たまきのチアガール

120730_164701こんなお洋服を買ってありました。

白いのはジェニーのなので~

120730_165533まず、うちのまきちゃんに着て貰いましょう。

(ジェニーフレンドのたまきです)

似合うかな?
120730_165805プリーツスカートが可愛いですね♪

これだけだと、テニスウェアみたい?

120730_170231ワンピの上に、上着を着ます。
どうでしょう~。

鼓笛隊みたいでもある?

120730_170317りりしくなって、オリンピックを応援☆

ジェニーウェアのスクールガール系です。

「チャイルド44」

トム・ロブ・スミス「チャイルド44」新潮文庫

ロシアで、1980年代に、実際にあった連続殺人事件をモデルに描く重厚なストーリー。

1933年、旧ソ連で、村が飢餓に襲われているシーンから始まります。
強烈…

20年後、スターリンの時代、末期。
共産主義が完成すれば犯罪は起こらないという建前で、事件は解決の見込みが立つまでは、事件と認められないという歪んだシステムになっていました。
当局の方針に異議を申し立てれば、すぐに何らかの処分を受けることに。
逮捕され、拷問され、処刑される危険もあったのです。

国家保安省に勤める主人公レオ・デミドフは、もとは軍人になるために体育会系の学校を出た人物。
子供が電車に轢かれた事件で、家族の元へ派遣されます。
わが子の死を殺人事件と思う親は同僚の一人なのですが、事故だったと説得しなければなりませんでした。

その間に、スパイ容疑の掛かった人物ブロツキーが逃走、レオは反対を押し切り、独断で逃亡した方向を推定。
雪の中を一人で走って追う羽目になります。
これまでのきさつで部下達の心が離反しかけていて、特に野心家の部下ワシーリーと決定的に対立しました。

レオはブロツキーの尋問をしますが、外交官のペットの治療をしただけのただの獣医だったことに気づきます。しかし、どうしようもなかった。
寝込んだレオを診察に来た医師は、妻のライーサに言い寄り、脅迫します。
拒絶したライーサは後に、ブロツキーが告白したスパイの仲間のリストに挙げられます。
レオは妻を告発すれば助かると迫られることに。

尋問の後、一週間の自宅監禁。
命は助かったもののレオは左遷されて、国家保安省よりも格下の民警の巡査として、田舎町の狭い部屋に暮らすことになりました。
赴任先で、前の事件と似た死体を発見。
同じ犯人ではと疑うことに…

美しい妻ライーサとの関係も強烈。
左遷後に、本音を吐くようになったのです。
夫のレオは自覚していませんでしたが、権力ある職業にあったため、プロポーズを断ることなど怖くて出来なかったという。

左遷先の人民警察署長は、他の地方で同様のことが起きていないか調べて欲しいというレオの依頼をいったんは退けますが、家族の休暇のついでに、調べ続けることにします。
レオは、手がかりを求めて、モスクワに潜入します。
逃走しながら、決死の捜査。
犯人を公の捜査で逮捕することは諦め、ただ犯行にストップをかけるために。
見も知らぬ一般の人の助けも借りていく…協力して貰うことは出来ると妻が勧めたのです。
権力側にいた夫が知らなかったこと、一般の人は恐怖政治のこの体制に忠誠を誓ってなどいないということでした。
愛情なく結婚した妻が、異常事態の中で、夫への気持ちを新たにしていくあたりは感動させられます。

著者は1979年ロンドン生まれで、発表当時29歳。
英国人の父とスウェーデン人の母を持つ。ケンブリッジ大学英文学科を首席で卒業。在学中から脚本を手がける。
処女小説「チャイルド44」は、刊行1年前から注目を浴びていたという。
2008年度CWA賞最優秀スパイ冒険スリラー賞を受賞。

青い浴衣のマリーナ

120726_003427momokoの「早春のマリーナ」さんです。
青い浴衣を着て貰いましょう。
一番最初に作った浴衣なんです。
青地に赤いチューリップ☆

120726_003805うちでの名前は東子(とうこ)ちゃんの~
素直で若々しい雰囲気に似合うかな?と。

帯は一文字文庫。
かちっと横一線になっている感じ、わかりますか。
文庫というのは本のことです。

120726_004011ピンクのバッグを持たせてみました。
リカちゃんのですけど~

120730_161332履き物は、黒い下駄はどうでしょう。

赤い鼻緒がお気に入り☆

120726_004255団扇もあるのよ♪

パフェも夏の楽しみですね☆

ジェニーサイズなので、微妙に袖は短めです。
この浴衣は何しろ初めて作ったので~
本の説明がよくわからなくて、ものすごく大変で~挫折しかけて~
うんと可愛い布なら作り上げる気になるかと、選んだ布。
ここから始まったんですね…
2003年だったかしら~。

« 2012年7月 | トップページ | 2012年9月 »

2018年8月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

カテゴリー

無料ブログはココログ

最近のトラックバック