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「ワーキング・ホリデー」

坂木司「ワーキング・ホリデー」文春文庫

沖田大和がヤマトという源氏名でホストをやっている仕事の現場に、小学生の男の子が現れます。
「初めまして、お父さん」と。
死んだと聞かされていた父親が生きていたと知り、夏休みに訪ねてきたのです。
ヤマトには、子供がいることも寝耳に水でしたが、確かに身に覚えはあるのです。
ヤンキーだった頃の恋人・由希子。

妙にしっかりしている男の子・進に家事を指示されながら、共同生活が始まります。
進は口うるさく細かすぎて、小学校でのあだ名はなんと「お母さん」だという。
ヤマトは客をひっぱたいて、ホストは首になってしまいます。恋人のつもりで男の食い物になっている女性客を見かねたのでした。

ちょうどオーナーのジャスミンさんが始めた宅配便の仕事に就くことに。
「ハニービー・エクスプレス」通称「ハチさん便」。
運転の腕が生きると張り切るが、担当は何とリヤカー。
児童館に通う息子に目撃されないように気をつけながら、街を移動する羽目に。
届け先では、何かとホスト時代の癖も出てしまう。

大和の新しい暮らしに、ホスト仲間で王子様タイプの雪夜や、その客のナナなども出入りします。
宅急便を配達した客の、ちょっとした謎も解いたりしつつ。
何度もちょっとした物を配達することを頼んでは、クレームを付ける客。
何か目的が?

配達の途中、道ばたでケンカしているカップルの会話を聞いて。
忙しいからとメールの返事すらしなかった彼に怒っている彼女はついに「私と仕事とどっちが大事なの」と言ってしまう。
「本当はそういうとき「ごめんね」と抱きしめて欲しかっただけなのに」と言っていた女性のことを思い出すヤマト。

料理上手な進は、お昼ご飯を差し入れに来たり。
進が児童館で出会った子供らの危ないゲームに巻き込まれそうになり、ヤマトは初めて強く叱ります。
片側三車線の幹線道路で、走ってくる自動車の前を横切って渡るという遊びだったから。

リヤカーで働くヤマトを子供らはダサイと思いますが、そこはホスト出身、女の子にもてる技を伝授してやろうと持ちかけたり。
母親が様子を全く見に来ないのが不思議だったけど、今は携帯もあるしね。毎日連絡していたと後になって書いてありました。そりゃそーか。
元ヤンの語り口で乗りが軽いせいか、いつもの坂木さんとちょっとだけ雰囲気が違うけど。
ほぼ予想できる心地よさを味わえます。
2007年6月単行本発行。

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