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「花の鎖」

湊かなえ「花の鎖」文藝春秋

6つの章の中がそれぞれ、花、月、雪に絡んだ別の視点からの話として展開します。

まずは、老舗の和菓子店「梅花堂」で、入院している祖母への差し入れに、きんつばを買う梨花。
アカシア商店街の山本生花店で、花束も買います。
幼なじみの健太が店番をしていました。
祖母の治療費に困り、両親を亡くしたときに援助を申し出てくれた人がいたので、その人に連絡を取ることにします。
毎年、「Kより」という花束が母の元に届いていたのです。生花店でもKの身元は知らないということでしたが…

伯父の経営する建設会社に勤めていた美雪。
同じ会社の営業だった和弥と結婚し、睦まじく暮らしていました。
本当は設計の図面を引きたかった和弥は、伯父の息子・陽介の独立の誘いに乗りますが…?

公民館で、絵の講師をしている紗月。
梅花堂で週に4日、バイトもしています。
短大時代には、山岳部にいました。
寮で同室の希美子に、尊敬する倉田先輩に誘われたから一緒にと泣きつかれたのです。
W大学と合同の活動にも参加します。そこで出会った浩一と惹かれ合うのですが…?

三人の女性の視点で、少しずつ進む物語。
人生は、どう交錯していくのか?
香西路夫という画家が、近くの山にある雨降り渓谷を描いた絵「未明の月」が重要なモチーフとして、登場。
印象に残ります。

人の嫌な面を鋭く描くのが、おなじみの作風ですけど。
これはそんなに重くない方だったかも知れない…
2011年3月発行。

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