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「メロディ・フェア」

宮下奈都「メロディ・フェア」ポプラ社

大学を出て故郷に帰り、化粧品会社の美容部員になった主人公・小宮山由乃(よしの)。
母と妹は、どちらもあまり化粧には関心がありません。
特に理系で3歳下の妹・珠美には、考えが甘いとか、見た目だけとか、批判されてしまいます。

華やかにデパート勤めのつもりでいたら、大きな会社は皆落ちて、あまりぱっとしない会社に入り、しかも配属先は小さなショッピングモールの一角。
凄腕と聞かされていた先輩の馬場は、子供がいるために定時で帰るパート。
商品知識はしっかりしているけれど、態度はあっさりしていて、どこがそんなに凄いのか最初はわからないのでした。

ピンクのカウンターの持ち場は暇で、ちょっと離れた赤いカウンターの売り場はにぎわっている様子が見えるのです。
暇な職場は却って辛いと知ります。
厚化粧で毎日、通り過ぎるだけの謎の客もいたり。
お喋りに来て、何も買わない浜崎さんというおばちゃんも、います。
愛想だけは良い由乃は、買いそうにもない客との相手もいとわない。

よその売り場の人から、前にこの売り場にいた社員が美人だったと聞かされます。
急にやめたので自分が配属になったらしいが、そのわけとは?
自分指名の顧客はつかない日が続いて、由乃も焦り出しますが…

幼なじみとの再会。
本社の社員とのやりとり。
辞めた人の登場。
ちょっと面白モチーフを交えつつ、どこにでもありそうな新入社員の成長を描いて、親しみやすい。
重すぎず、さわやかなお仕事小説です。

著者は1967年、福井県生まれ。
この作品は、2011年1月発行。

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