フォト

おすすめ本

« 桜のお蕎麦 | トップページ | 「野兎を悼む春」 »

「発達障害に気づかない大人たち」

星野仁彦「発達障害に気づかない大人たち」祥伝社新書

最近、評価されている新書の中から選んで、読みました。
多動性障害などは、かなり知られてきていますが、もっとわかりにくいケースが気づかれないまま、大人になっている場合も多いとか。
いい大人なのに約束が守れない、空気が読めない、机の上を片づけられない、忘れ物やミスが多い、落ち着きがない、すぐ切れる、など。

障害という言葉で誤解を招きやすいそうですが、知能が低いわけではないんですね。
知能は高い人も多く、むしろ独創性があったりする。
生まれつき悩の一部の発達に何らかの偏りがあるために、幾つかの傾向が生まれ、得手不得手ができてしまう。
本人のやる気がないとか、誠意がないとかいう問題ではないことが大事で、これを周りにも本人も自覚した方が良いそうです。
研究者や芸術家、職人など、向いている仕事をやれば力を発揮できるし、弱点をカバーしてくれる人とコンビを組む方法もあるからと。
困っている場合には、治療法もあるのだから…という話。

発達障害とは、注意欠陥・多動性障害、アスペルガー症候群、学習障害など、すべての総称。
大人になってもそのことに気づかないと、向かない仕事についてうつになったり、周りと仲が悪くなったり、何かの依存症になったりと弊害が起きやすいとか。

傲慢な性格で自己中といったケースまで取り上げられ、あまりに多岐にわたるので、え、不器用な人間ばかりじゃなく、嫌な奴とか悪人って、みんな発達障害…?
いや、悩は普通なのに性格悪い人間もいる??と混乱してくるけど。

徒然草に出ている高僧の話が、明らかに発達障害だというのは面白かったです。
行動は身勝手で人の言うことはきかず、周りは振り回されるけど~書が巧みで、才能豊かで学識もあり、嫌われることもなかったという高僧なんですよね。
ベートーヴェンやモーツァルト、エジソン、アインシュタインなども発達障害とか…
それはつまり、天才と何とやらという昔から言われている…?
磨かれていない原石も多いとか。

動き回るのが止められないとか。人付き合いが出来ないとか空気を読めないとかいうような、典型的なケースには当てはまらないけど…
人付き合いに困る事ってあまり無い…基本的に人間好き。
でも付き合った後はかなり疲れるので、一人の時間が必要というのはあるんですよね。
片づけられない系で、特に病気したあとはひどくなるので~どこかに参考になることがあるのではないか…と、半ば我が事として、真剣に読みました。

著者は1947年、福島県生まれ。心療内科医、医学博士。児童精神医学などの著作多数。
2010年2月発行。

« 桜のお蕎麦 | トップページ | 「野兎を悼む春」 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「発達障害に気づかない大人たち」:

« 桜のお蕎麦 | トップページ | 「野兎を悼む春」 »

2019年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

カテゴリー

無料ブログはココログ

最近のトラックバック