フォト

おすすめ本

« リセのポーズ | トップページ | ピンクの振り袖に黒い帯 »

「箱庭図書館」

乙一「箱庭図書館」集英社

一つの町を舞台にした短編連作。
一般の人に「没にした作品」を投稿して貰い、作者が手を入れて、作品化するという企画があったんだそうです。
元の作品も、ネットで公開されているそう。

「小説家のつくり方」は、山里秀太という作家が語り手。
小学校5年の時に学級日誌に創作を書いたのがきっかけで、担任のH先生に作品を見せていたという話。
微笑ましい話のようで、実は……?
しかも、元ネタはこの作家のアイデアではないわけだし。
でも、どこか通じるのかな?などと。

この作家の姉で本の虫の潮音という女性が、あちこちに登場。
りっぱな変人みたいだけど~本好きには共感できるキャラですね。

「コンビニ日和!」
コンビニ強盗の結末は?

「青春絶縁体」
高校で文芸部に入部した僕こと山里。
2年の小山雨季子先輩は、毒舌家で、振り回されるのでしたが…

「ワンダーランド」
小学校の帰りに、鍵を拾った男の子、高田。
どこかに合う鍵穴がないかと、片っ端から試して回る内に…

「王国の旗」
衝動的に人の車のトランクに入り、見知らぬ町の寂れた場所まで来た女の子。見知らぬ子供たちに助けられ…?

「ホワイトステップ」
雪の上に出来た不思議な足跡を巡って。
これが一番好きかな~。
母を亡くして祖父母の元で暮らすことになった女の子・渡辺ほのか。
大晦日、一人寂しくアパートで過ごす近藤。
なぜか「物語を紡ぐ町」というキャッチフレーズがある門善寺町(ぶんぜんじちょう)にふさわしい物語。

ぴたっとフィットする言い回しで、わかりやすいのは、作者のお手柄なんでしょうね。
アイデアは確かに複数の人の物と思えなくもない…
全体に若々しいセンスが漂ってます。

装丁も面白い。
細い赤い線で、箱みたいに立体的に見せて。
乙一がINに見えて~図書館IN箱庭みたいな。

乙一初読。
おついちって読むって初めて知りました。
でも「百瀬、こっちを向いて」の中田永一が別名義の同一人物だそうです。

« リセのポーズ | トップページ | ピンクの振り袖に黒い帯 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/145558/54117528

この記事へのトラックバック一覧です: 「箱庭図書館」:

« リセのポーズ | トップページ | ピンクの振り袖に黒い帯 »

2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

カテゴリー

無料ブログはココログ

最近のトラックバック