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「切れない糸」

坂木司「切れない糸」創元推理文庫

坂木司の新シリーズ1作目。
家業のクリーニング店を継ぐことになった男の子の話。
ミステリというよりは若い子向けの読み物といった雰囲気だけど~まあ日常の謎系。

新井和也は、大学4年生。
就職活動もままならないうちに、突然の父の死。
呆然としたまま、一ヶ月が過ぎ…
和也が集荷を担当することにして店を再開しますが、当初は何かと苦情も来てしまう。
集荷も難しい仕事なんですね。
預かった衣類からは、様々な謎も生まれるのでした。

和也の友人の沢田直之は、同じ商店街の喫茶店ロッキーでバイトをしています。
和也とは違う視点で、謎を解いてくれるのが彼。
人との間にやや距離がありますが、彼はひきこもりというわけではなくて、むしろどこにでも行っちゃう風来坊?的キャラクターらしい。

和也は小さい頃から動物を拾ってくるたちで、生まれついての生き物係。
捨てられたり怪我をしていたりするのに、出会ってしまうのです。
犬のコロだけは家にいますが、他はたいてい獣医さんに頼んで保護して貰っていました。
和也のこの性格が、全体をあたたかなムードにしていますね。

ベテランのアイロン職人のシゲさんは、家族同様で頼りになる存在。
パートのにぎやかなおばさん3人組など、商店街の仲間たちに支えられ、少しずつ仕事の面白さもわかっていきます。

不動産屋の娘で元同級生の糸村麻由子が一人暮らしを始め、様子が変わったのを心配して、父親がクリーニングのご用聞きに行って欲しいと依頼してきたり。
前からの客の河野さんに頼まれる服の種類がバラバラで、普通はクリーニングに頼まないような服もあり、奥さんに何かあったと思われたり。
派手な女性用の舞台衣装を頼んでくる男性・渡辺さんは、時によって態度も全然違う。彼の職業は一体…?

クリーニング屋さんの生活ぶりは詳しい描写でなかなか臨場感があり、服が汚れたときの注意点など豆知識も。
2005年の作品の文庫化。

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