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「動物園の鳥」

坂木司「動物園の鳥」創元推理文庫

ひきこもり探偵シリーズ完結編。
鳥井真一はひきこもり気味で、一人では外出しないし、遠出することも出来ない状態。
コンピュータ・プログラマとして、自活はしています。
人付き合いが苦手で、ふだんはクールともいえますが、動揺すると、子供のような態度になってしまう。口の利き方を知らない高校生レベルから、小学生のようになってしまうのでした。
親友の坂木司は、ほぼ毎日鳥井に会って支えながら、理由を付けて外に引っ張り出したり、友達を増やそうとしたりしています。

坂木が鳥井と友達になったいきさつが、前よりも詳しく語られます。
相互依存的な状態から、少し成長するんですね。
別にきっぱり別れることもないだろうし、さてどんな風に?

動物園付近で、妙な怪我をした猫が増えてきたという相談に乗る鳥井と坂木。
動物病院の前に置かれていたり、付近で発見されたり。
その状態も、いろいろ違っていました。
動物園のボランティアをしている老人・高田さんは、やはりボランティアに来ている女の子の悩みの解決を買って出たのでした。
みんなで動物園に出向くと、この松谷明子が23歳で綺麗な子。老人にも親切というだけあって優しそうですが、何かずれている所もあるような。

パンダのいる動物園は、鳥井がぎりぎり出かけられる範囲内。
パンダは国外に出ている時期だったという設定ですが。
あたりを探りながら、ホームレスの集まっている所へも入り込みます。
動物園に出入りする人は、意外に多いんですね。
その中での人間関係も、様々。
鳥井と坂木は、そこで意外な人物に出会います。
中学の時に鳥井をいじめた張本人の谷越だったのです。
クラスの中心になりたがっていた谷越は、孤立しつつも目立つ鳥井に反感を持ったのでした…

元同級生の警官・滝本の妹・美月も登場。
見た目は非常に可愛らしくお人形のようなのに、兄に対してはわがまま放題。苦笑しつつも言いなりの過保護な兄さんぶり。
この妹が一人の時には意外にクールで、そんな子供っぽいキャラでもないのです。

過去の因縁や友達の家庭、知り合ったばかりの女性のことまで、するすると優しく解きほぐされていきます。
鳥井が料理名人で、各地の名産を取り寄せるのも趣味なので、いろいろおいしそうな物も登場。
ほっこりと和ませてくれます。
鳥井家の食卓・レシピつき。
2004年、発表の作品。

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