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「銀の枝」

ローズマリ・サトクリフ「銀の枝」岩波少年文庫

サトクリフの初期作品。
ローマ支配下のブリテンを描いたシリーズの2作目。
「第九軍団のワシ」に続く作品で、あのマーカスの子孫の物語。

ローマ帝国はいぜんほど強力でなくなっていましたが、崩壊まではまだ百年ほどある時代。
カロウシウスという男が、ブリテンを独立させて皇帝を名乗り、治めていました。
ローマにいるマキシミアヌス皇帝が追撃に敗れ、同格の皇帝を認めて和議を結ばざるを得なくなったのです。

軍人の家系のジャスティンは、軍医としてブリテンに派遣されます。
軍人には向いていないという思いを噛みしめながら。
そこで知り合ったのは赤毛の百人隊長アクイラ。
イルカの紋章で、ジャスティンとアクイラは又従兄弟に当たるらしいとわかります。アクイラの大伯母ホノリアでないと、ややこしい家系は説明できないそうなのですが。

カロウシウスは印象的な男で、たまたま近く接することがあった二人は忠誠を誓うのでした。
カロシウスの右腕として名高い副官は、長身で白っぽい金髪のアレクトス。
やがて、不穏な噂が流れ…
思わぬ成り行きで左遷されたアクイラとジャスティンは、時期を待つことに。
大陸へ渡ろうとして出来ないでいる所、ポウリヌスという裕福な男性に助けられます。
カロシウスを倒したアレクトスに反感を持つ人間をローマへ逃がしていたのです。
やがて、大きな反乱のうねりが…!

ローマ帝国末期のあまり知られていない時期を、ダイナミックに力強く、ありありと目に浮かぶように描いています。
「ベン・ハー」などを連想しますよ。
児童書にしておくのはもったいないような読み応えのある小説です。

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