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「名探偵登場」

ウォルター・サタスウェイト「名探偵登場」創元推理文庫

古きよき時代、イギリスの大邸宅で起きる事件。
奇術師フーディーニや、医師で作家のコナン・ドイルが登場します。
視点はピンカートン社に勤める探偵フィル・ボーモントと、たまたま屋敷に来ていた若い女性ジェーン・ターナーと交互で。

フーディーニは、脱出王として有名ですね。
中背だが筋骨たくましく、印象的な顔立ちでカリスマ性がある男。
コナン・ドイルはもちろんシャーロック・ホームズの作者で、フーディーニとは気が合うらしい。
長身で、この時は既に高齢、その割には若く見えるという。
フーディーニが逆恨みで脅迫されていて、フィルはその護衛のために付き添ってきていました。
「偉大なる男」フーディーニに振り回されつつも、嫌いではない様子。

彼らがパーレイ子爵夫妻に招待されて集まったのは、メープルホワイト荘。
そこでは、降霊術の会が催される予定になっていました。
フーディーニはひそかに、もしそれが奇術めいたインチキなら見破るようにと依頼されていたのです。

コナン・ドイルが降霊術にはまっていたのは、史実として知られている所。
本気で妖精まで信じている様子に、フィルもどうしたらいいのか困惑するのでした。
フーディーニはそっと見守ってやれと忠告します。
傲慢で目立ちたがりな性格だけど、そういう度量もあり、憎めない人物に描かれています。

ジェーン・ターナーは、一部始終を友達に手紙で書き送ります。
ジェーンは、子爵夫人の従姉である恐るべき女性の秘書というか~何でもする小間使いとして、同行していました。
なかなかの美女なのですが、立場上、地味に作っていました。
次第に、事件に巻き込まれます。

子爵令嬢のセシリーは品のある美人ですが、すっかり暇をもてあましている様子。
荘園の主は、子爵の父であるアクスミンスター伯爵。
伯爵は偏屈な老人で歩けない身体となっていましたが、なぜか密室で死体となって発見され…?

お屋敷の中にいるお金持ちの客達と、一癖ある召使い達が右往左往。
ほのかなロマンスも。
往年の名作のよう~軽快で、楽しく読めます。

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