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おすすめ本

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2012年1月

「悪の教典」

貴志祐介「悪の教典」文藝春秋

人気のある教師が、実は…
とんでもない話だけど、妙にわかりやすく、さくさく読めてしまいます。
学校という舞台で、あり得そうな問題が多いから?

とある市立の町田高校で、2年4組を担任する蓮実聖司。
学校ではハスミンと呼ばれる人気者。
生徒の掌握や問題解決に実績を上げて、先生方の信頼も得つつありました。
しかし‥
家では、出窓にやってきて威嚇するかのような巨大なカラスを罠に掛けています。
大家のうるさい犬には、ハンバーグを投げて手名付けたり。
クラスは自分の王国にするべく、顧問をしているESSのメンバーや親衛隊のような存在の可愛い女の子を集めてあるのでした。
その代わりに、問題児も引き受けているのですが…
結果できあがった妙なクラスを、さらに理想に近づけるべく…?

同僚の先生も癖があり、一筋縄ではいかないのです。
武闘派の体育教師は、体罰で問題になります。
生物の教師は、標本を作るのに夢中で、ちょっと不気味。
ちんぴらが間違えて教師になったような男は、生徒にセクハラ?
とくに不人気な教諭には、大変な過去が…!
ここまで揃っている高校も怖いけど。
生徒のほうにも、いじめをする奴、弱みのある奴、カンニングを組織的に行おうとする奴と色々‥
このオンパレードが教典てこと?

そして、うすうす勘づいている生徒達も‥
妙な出来事が続くのは、学校を動かしているモンスターがいる?
片桐怜花ら、勘のいい生徒たちは、4人の教師のうちの誰かだと見当を付けるのですが‥

ここまでやったら。ばれるよねえ…
この主人公は殺人までやってのけますが、何というのか…
何かが欠けていて、何かが過剰。
心がないともいえるけど‥
クラスを思うように運営したいとか、力を発揮したいとか、余分なお金が欲しいとか、綺麗な女子生徒をものにしたいとか?
その欲望は~けっこう誰でも抱きがちなものだというのが、何とも。

自分の好きなようにやっていくために、ひそかに人を陥れていたのが、次第にエスカレート。
ついには大量殺人へとなだれ込む。
後半読むには体力いるかな。

「ママになった猫の海ちゃん」

岩合日出子 岩合光昭「ママになった猫の海(カイ)ちゃん」ポプラ文庫

野生動物の写真を撮っていた夫の岩合さんがいつしか、街をうろつく猫たちに魅せられたそうです。
助手として同行する妻の立場から、書かれています。
もうひとつ、猫の気持ちがいきいきと伝わる写真が撮れない。
これはやはり自分で飼うしかないと決めて、探していたら、めぐりあった子猫。

この子だと直感で思うのですが、2匹いたので一緒に連れ帰り、しばらく試しに暮らしてみることに。
類と名付けた姉妹のもう一方が、素直で愛らしく扱いやすい。
海のほうはひねくれ者で、面白いと思いつつも、育てにくいのではないかと気持ちが揺らぐのでした。
結局、類を返すと、海は寂しがるどころか、明らかに喜んではしゃぐのに驚く夫婦。
…いや~これは…2匹のどちらかとご夫婦が迷っていたのを気づいていたんでしょうね。

海ちゃんはとても表情豊かで、モデルとして大活躍することになります。
「ネコでないネコ」という表現をされているのが謎でした。
猫らしい猫を撮りたいのでは?と。
奥さんは実家では庭に外ネコがたくさんいる環境だったため、そういう暮らしをしているネコが自然な姿と思っていたんですね。

赤ちゃんが生まれることになり、海を実家に預けることに。
外ネコがたくさんいる家で、海は新参ながら~一匹だけの家猫として、お母さんに可愛がられます。
泊まりに行くと、同じ部屋に寝に来る海ちゃん。
しかし、しだいに、ご夫婦とは薄れゆく絆…
赤ちゃんをのぞき込む海を思わずはたいてしまい、それ以来、一緒に寝なくなるのが切ない。
海ちゃんはまだ信じていたのに、ショックだったでしょうね。

でも外ネコの世界にも馴染み、恋をして、なんと毎年子供を産むようになる。
子猫を可愛がって育てる姿に、いつ覚えたのかと感動する作者。
こんな幸せがあったのなら、ここに来たのもよかった~!と海ちゃんも実感していたでしょう。
幸せになって、よかったねえ…!
ご夫妻に生まれたお嬢ちゃんとも仲良くなって、「海ちゃん姉ちゃん」なんて呼ばれて。
いい一生でしたね。

私が関わった色々なネコのことを思い出して、ちょっと切ないけど。
こんなにたくさんの猫の写真、どうやって撮るんだろうと思っていた謎が、ちょっと解けました。

箱の中、箱の上

111219_171357どこにいるのかな?
ちょっと得意そう?

111219_171305くんくん…
チェックに余念がありません。

111219_171317じつは…
新しいダンボール箱をちょっと上に置いたら、さっそく!
高いから入らないと思っていたんだけど。

111219_171215実は、この下にも箱が…?!

下の箱は前から置いてあって、
なかなか空かないので、
毎日、不思議そうにのぞき込んでいました。
中に詰まった新聞紙も、
面白そうな記事が載っているのを選んでくれたので、
取り出してはゆっくり読んでいたのです。

111219_171410やったね!ってお顔。

中には入れなかったけど~
上に乗ったので満足!かな?

「蛹令嬢の肖像」

ヘザー・テレル「蛹令嬢の肖像」集英社文庫

17世紀のフランドル絵画を巡る物語。
ヒロインは現代の弁護士で、ニューヨークの法律事務所に勤めるマーラ・コイン。
「蛹令嬢の肖像」という一枚の絵を所有するビーズリーズという名門オークション会社の依頼を担当することに。
いぜんにナチスに奪われた絵画だとして、これを取り戻そうという老婦人ヒルダ・バウムの訴えを退けようという裁判に臨むことになるのです。
感情的にはあまり後味がよくないのですが、この仕事は重要な出世の機会でもあるので、マーラとしても負けるわけにはいかない。

ビーズリーズの法務担当マイケル・ロークは、偶然にもかって大学で互いに意識し合った仲。
当時は、別な相手がいたので進展しませんでしたが。
仕事相手と恋愛してはいけないという社則を破って、密かにつきあい始める…

ビーズリーズの来歴責任者は、リリアンという高齢の女性。
マイケルと何やら示し合わせているようにも見えるのですが…
マーラは、正当な売買だったという書類を見つけてほっとし、しっかり主張を通します。

強引な父親に育てられて、認められようと生きてきたヒロイン。
仕事の上司も、似たタイプ。
うすうす気づきつつも、引かれた路線から外れることが出来ない状態に、読む方もイライラ。
いずれは転機が訪れるわけですが…さて、どんなふうに?

1943年にナチスが絵画を奪う過程と、この絵が描かれた17世紀当時の出来事も、平行して挿入されます。
ヨハネス・ミーレフェルトは、オランダ人の画家。
工房の弟子として頭角を現しかけていました。
ブレヒト家の令嬢アマーリアの肖像を描くことになり、二人だけで過ごすうちに愛が芽生えます。
成功と結婚を夢見るのですが…

タイトルがピンと来なかったけど…
原題はシンプルに蛹(THE CHRYSALIS)。
蛹は変身を意味し、キリストの暗喩ともなる。17世紀当時だと、宗教的信条を示す物でもあったそう。
そのへんは、欧米人ならある程度、通じるイメージなんでしょう。
作中の絵画は、表紙イラストよりもかなり華やかです。
白いドレスの輝かしい美女が愛を込めた表情で、こちらを向いているという。

作者は美術史を専攻する一方、弁護士としても活躍中だそう。
幼い息子の言葉が作品のヒントになったとか。
2007年発表の作品。

プーリップのネルラさん・その3

プーリップのネルラさん、その3です。
120120_183752まずはボディ部分。
金ボタンみたいなのが面白いですね。
これって、ゴスロリ的なのかしら?

120120_225230横から見た所。
頭が大きいので、不思議なバランスですが…
身長は31センチです。
頭が大きい分、ボディは少し小さめになるのかな?

120120_184027スカートがどうなっているかというと…
フリルは5段!
でもスカートの布は3枚です。
一番内側が、チュールで、ペチコート的な物。
別物ではなくワンピになっています。
もう1枚のアンダースカートの裾に、3段フリル付き。
フリル部分は裏面に光沢のある薄い布です。

120120_225107一番上のスカートは、ボディ部分と同じ布。
裏がサテン風のシャンタンみたいな布。
裾に薔薇模様のレースをぐるりと回して。

120120_184711スカートの下は…
膝上までのパンタレットです。
今の感覚だと、バミューダみたいに見えますね。

「シティ・マラソンズ」

三浦しをん、近藤史恵、あさのあつこ「シティ・マラソンズ」文藝春秋

それぞれにスポーツ系でヒット作のある3人の作家の企画物。
挫折感やほろ苦さ、こだわりや希望…
いい感じです。

「純白のライン」
阿部広和は、不動産会社に勤めています。
社長に呼び出されて、ニューヨーク・シティマラソンに参加するツアーに行かされることに。
社長の娘・真結が参加するので、そのお目付役でした。
家庭的な会社で、若い広和は真結のおもり役もずいぶん務めたものだったのです。
もとは陸上部だった広和ですが、ブランクは10年。
大学4年になって陸上の才能がないとやっと見切りを付けて、就職活動をし、面接で「努力の意味がわからなくなった」と本音を吐いた所、採用されたのでした…

「フィニッシュ・ゲートから」
南野悠斗は、スポーツメーカーのシューズオーダーメイド部門に勤めています。
8年音信不通になっていた友人・冠城湊から、東京マラソンに参加するという電話が入ります。
中学高校と一緒に走っていたのですが、湊は控えの選手で、悠斗のほうが優秀でした。
ところが、焦りから疲労骨折を起こし…

「金色の風」
フランスに留学した香坂夕。
バレエ教室を経営する母のもとで、幼い頃からバレエに打ち込んできましたが、1年前にやめたのです。
妹の朝美のほうがぬきんでた才能があり、朝美のハンブルグ留学が決まった後のことでした。
部屋の前の通りをランニングして通る女性アンナと知り合います。
金色の犬のベガと共に走っていたアンナ。
「あなたもバレエという芸術の一部なのよ」と…

さわやかな読み応え。
スポーツ選手には故障や限界の苦しみがつきものだけど…
挫折もふくめて、すべては糧になる?

プーリップのネルラ・その2

プーリップのネルラさん、続きです。
小物が多いので、じっくり~♪
120120_225336まずは、後ろ姿から。
ふくらんだ袖のワンピースで、スカートはフリル付きの3段になっています。

120120_224713あ、前の記事では~
スカートの上の飾りの時計が裏返しになっていました。
これなら、見えるかな?
小さいからすぐひっくり返っちゃう~。

120120_224108ヘアアクセサリーにも時計がついています。
大きなリボンが可愛い~!
頭が大きくて髪がつるっとしているので~
すぐ落っこちてきますsweat01
…最初は左右逆にしていたけど、公式写真を見たらこっちなので…
ボンネットみたいですが、ヘアバンド状なので~
左右はどちらにも出来ます。

120120_230334ボレロを着ました!
ここにも時計が…
小さい襟付きの黒いベルベットです。

120120_231732ボレロがわかりにくいので、時計を外してみました。
大きなリボンなどの飾りは安全ピンで留められるようになっているので、位置を変えられます。

120120_231926時計の字面も可愛いんだけど、すぐ白く飛んじゃうし…

やっと、撮れました~!

「リガの犬たち」

ヘニング・マンケル「リガの犬たち」創元推理文庫

スウェーデンの警察ものミステリ、シリーズ2作目。
田舎町イースタの警部クルト・ヴァランダーが主人公。
妻に去られてしまい、今はそれなりに落ちついては来たのですが、警察の仕事に疲れて、転職を考えているのでしたが…

今回は、ラトヴィアという異国が主な舞台に。
バルト三国の一つで、ソ連解体の時期に大揺れとなって、荒廃していました。
スウェーデンはそう遠くはないのですが、体制が違うため行き来は滅多にない。
救命ボートで流れ着いた死体は二人が抱き合うように乗せられ、高級なスーツを着ていました。
何の印もないボートが、じつはラトヴィアの物だったようなので、合同で捜査することになるのでしたが…

ラトヴィアからたった一人で訪れた警官リエパ中佐は、言葉もなかなか通じない。
ヴァランダーと下手な英語でやりとりすることに。
地味だが優秀なことを、互いにすぐ理解し合うのでした。
ところが…

逆にラトヴィアの首都リガを訪れたヴァランダーは、制約の厳しい街に違和感を覚えます。
決められたホテルに泊まり、待遇は良いけれど、ホテルの往復にも見張りが付いている様子なのです。
リエパ中佐の妻バイバが、こっそりホテルを訪れ、何かを告げようとします。
何が起こっているのか?
ヴァランダーはこれまで何も知らなかったと痛感することに。

美しいバイバは、忘れられない女性に。
スパイ物めいた異色作ですが、ヴァランダーの人生に大きな変化が訪れるので、じつは見逃せない作品でした。
1作目は前に読んだんですが…
最近作のほうを先に読んでるので、順番が滅茶苦茶になってますけど、どれも水準に達する読み応えのあるシリーズです。

「北の夕鶴2/3の殺人」

島田荘司「北の夕鶴2/3の殺人」光文社文庫

伊坂幸太郎のエッセイに取り上げられていたので、読みました。
吉敷竹史シリーズの前の作品は読んでいます。

警視庁捜査一課の吉敷刑事。
別れた妻・通子(みちこ)に、何か異変が?
5年ぶりに電話があったと思ったら、遠慮がちにすぐ切れてしまいました。
吉敷は妻の申し出るままに離婚したのですが、かって忙しさに紛れて、全くほったらかしだったことを後悔しているのでしたが…

今、放っては置けないと決意。
吉敷は、あたりをつけて上野駅へ向かいます。
発車直後の「ゆうづる九号」の窓辺で、こちらを見る彼女の姿を胸に刻みます。
ところが、翌日、通子のカーディガンを着た遺体が発見された!
通子ではないなら、今度は通子が犯人と疑われることになる…
吉敷は単身、捜索の旅に出ます。
青森、盛岡、釧路と、怪我まで負いながら、雪の中で奮闘することに。

離婚は、突然妻に言い出されたもの。
回想の中での通子の様子も。
この刑事は、とても穏やかで優しい淡々としたイメージだったのですが…
生来の真面目さが、離婚の寂しさと後悔から、さらに平静に見えていたんでしょうか。
これは~人生の転機に違う面を見せる大事件なんですよ。
かなり、とんでもない展開に。
これ以上はネタばれになるので、書けないけど…
うは~さすが、島田さん!

プーリップのネルラさん

120120_180126新しいプーリップさんがやって来ました☆
誰でしょう?

ネルラさんです!

120120_182251
可愛いお顔と綺麗な金髪~
フリルたっぷりの黒いドレスも素敵☆

120120_183302
公式写真よりも前髪に隠れているけど~
眉毛が下がっていて~

ちょっと困ったようなお顔が可愛いんです。

120120_185411ボレロやヘアアクセサリーにバッグなど、
小物がいっぱいついています。

これもポイント高い!

ゴシック・ロリータの雰囲気たっぷりでしょ。
それもそのはず~
専門誌と提携した企画ものなんです。

120120_185654腕がテープでぐるぐる巻きだったので、
せっかくの関節が全然曲がらないから、切って外したんですよ。
すごく切りにくいので、一部だけ。
そしたら…
指無し手袋をはめるのには、巻いたままの方が良かったのね!
ラップを巻き直しました。
120120_223607
色白で真っ黒いお洋服だと、写真は撮りにくいのよね…
背景に濃い色を持ってきた方が良いかしら~。

これなら、少しは襞の感じもわかるかな?

「喪失」

カーリン・アルヴテーゲン「喪失」小学館文庫

スウェーデンのミステリ。
孤独な若い女性が、追いつめられた状態から、立ち上がっていきます。

シビラは、ホームレス同様の暮らし。
18歳で家を飛び出して以来、ずっと身元を隠しているので、仕事に就けません。
ストックホルムの無料で入れる所や、似たり寄ったりの知り合いの住処を点々としていました。

時には古着のブランド物を着て、ホテルのバーで裕福な男を引っかけ、財布を落としたと騒いだりして夕食をおごらせるという手を使っています。
このシビラは、元は、社長令嬢。
街全体に影響力を持つ会社を経営しているフォーセンストルム家の娘だったのですが。
高慢で横暴な母親と、無関心な父親に、精神的に無理な生活を強いられていたのでした。

ある時、食事をおごらせただけで別れた男性が、同じホテルの別室で惨殺されます。
翌朝、警察の声を聞いてとっさに逃げたシビラは、犯人にされてしまう。
しかも、次々に、同じ手口の殺人が起こり…
入院歴のあるシビラは、異常者の連続殺人犯として指名手配されてしまったのです。
髪を染めて点々としつつ、絶望と無力感にさいなまれる…

学校の屋根裏に隠れていたとき、忍び入ってきた少年パトリックと気が合い、ついに正体を打ち明けます。
やはり孤独がちだけれど利発なパトリックは、真犯人を捜そうと協力を申し出ます。
被害者の共通点をネットで探し、ハッカーにも依頼。
ついにシビラは、虐げられたままではいないと決意します。
関係者の元を単身、訪れますが…?!

著者は1965年生まれ。
脚本家から作家に。2作目の本書が、ベストセラー。
北欧ミステリの女王だそうです。

鴨重セット

111118_210852お蕎麦屋さんの鴨のお重~
親子丼ぶりの鴨バージョンです。

111118_210914ここは自然食が自慢のお店。
白米か玄米か選べるので、
いつも玄米にしていたのですけど~
何となく白米も試してみたら大当たり!
お、美味しい…
111118_210925お蕎麦もセットにして~
この、冷たいもりも病みつき!

111118_210940おこうこも美味しいの!

片っ端から試している所なのですが。
これはまたリピートしなくちゃ♪

2011年に紹介した小説以外の本

2011年にご紹介した小説以外の本

1月
「お好みの本、入荷しました」  桜庭一樹

2月
「ナポレオンを創った女たち」  安達正勝
「赤めだか」  立川談春

3月
「古書店めぐりは夫婦で」  ローレンス・ゴールドストーン、ナンシー・ゴールドストーン

4月
「原稿零枚日記」  小川洋子
「ディロン―運命の犬」  井上こみち
「結局、女はキレイが勝ち」  勝間和代

5月
「100年前の女の子」  船曳由美
「ナポレオンの妹」  フローラ・フレイザー

6月
「ひとりの午後に」  上野千鶴子
「図説イギリスの王室」  石井美樹子

8月
「「吾輩は猫である」の謎」  長山靖生

9月
「県庁おもてなし課」  有川浩
小説だけど~町おこしのために読んでみるのにオススメ。

10月
「本に埋もれて暮らしたい」  桜庭一樹
「片づけられない女のためのこんどこそ!片づける技術」  池田暁子
「身体のいいなり」  内澤旬子

11月
「女王エリザベスと寵臣ウォルター・ローリー」  ローズマリ・サトクリフ
「ガラクタを捨てれば未来がひらける」  カレン・キングストン

「原稿零枚日記」と「県庁おもてなし課と「エリザベスと寵臣ウォルター・ローリー」は小説のほうにも数えているので、3冊抜いて…
15冊かな。

桜庭さんの読書案内は、楽しみにしています。
若い人が広範囲に読むので、編集さん達にも喜ばれていることでしょう。
その編集さんの奇人畏友ぶりがすごい。

「100年前の女の子」亡き母や姉たちのことを読むようでした。

上野さんのエッセイは、新しい面を見せて、感じが良かったです。

イギリスの王室を読んだのは、ケイト妃の結婚の前。
歴史物はナポレオン系とか、エリザベス系とか。
海外ドラマで昨年からヘンリー8世をやっていたのが発端ですね。

ナポレオンの進歩的な面や女性に弱い面、どちらも面白かった。
ジョセフィーヌのことをもう少し詳しく知りたくて。
浮気は噂ではないと知ってビックリでしたが、実際以上の噂もばらまかれたよう。ナポレオンの妹のほうがずっと奔放だったのにもまたビックリ。

片づけ本も久しぶりに読み始めました。
…まあ、ちょっと刺激を受けると、少しは片づけるから。
本格的に取り組めるコンディションではないけど。

「赤めだか」談志の弟子が体験を書いた本なので、何だか…
惜しまれます。

この中でベストっていうのは、難しすぎる…
「身体のいいなり」が病人としては共感できるかしら。

あったかい風

111107_224603うちの猫・みゅんです。
ソファに寝ています。
すやすやと~
いぜんは陽の当たる席によくいましたが、
最近はもっぱら、こちら…
ファンヒーターに近い方なのです。
111110_190837おや?
目を覚ましました。

111107_213721動きがあります。
「ちょっと…」

111107_213804「やっぱり、こっちだよね」

111107_213748頬に当たる風が心地よさそうです。
「う~ん、あったか~heart04

2011年に紹介した国内小説

2011年にご紹介した国内小説
1月
「巡査の休日」  佐々木譲
「退屈姫君伝」  米村圭伍
「横道世之介」  吉田修一
「紫紺のつばめ―髪結い伊三次捕物余話」  宇江佐真理
「夜行観覧車」  湊かなえ
「青空の卵」  坂木司
6冊

2月
「小さいおうち」  中島京子
「面影小町伝」  米村圭伍
「美女いくさ」  諸田玲子
「エデン」  近藤史恵
「ダブル・ジョーカー」  柳広司
5冊

3月
「われはフランソワ」  山之口洋
「背表紙は歌う」  大崎梢
「僕僕先生」  仁木英之
「穢土荘厳」  杉本苑子
「蒼林堂古書店へようこそ」  乾くるみ
「シアター!」  有川浩
「乱紋」  永井路子
「茗荷谷の猫」  木内昇
「ふたりの距離の概算」  米澤穂信
9冊

4月
「しゃべれどもしゃべれども」  佐藤多佳子
「陽気なギャングの日常と襲撃」  伊坂幸太郎
「さらば深川」  宇江佐真理
「マドンナ・ヴェルデ」  海堂尊
「原稿零枚日記」  小川洋子
「葛野盛衰記」  森谷明子
「光媒の花」  道尾秀介
「オー!ファーザー」  伊坂幸太郎
8冊

5月
「イニシエーション・ラブ」  乾くるみ
「新選組 幕末の青嵐」  木内昇
「幸福な食卓」  瀬尾まいこ
「アリアドネの弾丸」  海堂尊
「女子芸人」  神田茜
「若様組まいる」  畠中恵
「東京バンドワゴン」  小路幸也
「神さまのカルテ」  夏川草介
「ストーリー・セラー」  有川浩
9冊

6月
「謎解きはディナーの後で」  東川篤哉
「草の上の朝食」  保坂和志
「薄妃の恋」  仁木英之
「花宵道中」  宮木あや子
「Nのために」  湊かなえ
「三人姉妹」  大島真寿美
「隻眼の少女」  麻耶雄高
「木暮荘物語」  三浦しをん
「和菓子のアン」  坂木司
9冊。
ここまで、46冊?‥たぶん。

後半です!
7月
「写楽 閉じた国の幻」  島田荘司
「今朝の春」  高田郁
「月と蟹」  道尾秀介
「塩の街」  有川浩
「仔羊たちの巣」  坂木司
「さんだらぼっち」  宇江佐真理
「往復書簡」  湊かなえ
7冊

8月
「ガーデンロスト」  紅玉いづき
「吾輩は猫である」の謎」  長山靖生
「三匹のおっさん」  有川浩
「恋忘れ草」  北原亞以子
「火怨」  高橋克彦
「ななつのこ」  加納朋子
「プラチナ・データ」  東野圭吾
「折れた竜骨」  米澤穂信
「キケン!」有川浩
9冊

9月
「時計を忘れて森へ行こう」  光原百合
「雷桜」  宇江佐真理
「百瀬、こっちを向いて」  中田永一
「県庁おもてなし課」  有川浩
「ペンギン・ハイウェイ」  森見登美彦
5冊

10月
「モンティニーの狼男爵」  佐藤亜紀
「桐島、部活やめるってよ」  朝井リョウ
「漂砂のうたう」  木内昇
「ふがいない僕は空を見た」  窪美澄
4冊

11月
「マリアビートル」  伊坂幸太郎
「ブレイズメス1990」  海堂尊
「アンダスタンド・メイビー」  島本理生
「漱石と倫敦ミイラ殺人事件」  島田荘司
「チア男子!!」  朝井リョウ
「下町ロケット」  池井戸潤
「小夜しぐれ」  高田郁
7冊

12月
「乙女の密告」  赤染晶子
「青天の霹靂」  劇団ひとり
「バイバイ、ブラックバード」  伊坂幸太郎
「瑠璃玉の耳輪」  津原泰水
「海の底」  有川浩
「銀二貫」  高田郁
「儚い羊たちの祝宴」  米澤穂信
「あかんべえ」  宮部みゆき
8冊

高田郁さん、快調ですね。
一般的にも、知名度上がりましたよねー。
宇江佐真理さんも私はほとんど今年からみたいなものだったのね。
もっと前から書いている方ですが。
女性が好きな時代小説の双璧?
あ、畠中さんは若い人中心なら別格だけど。

有川さんは、さらに広範囲に活躍!
若い世代が中心でしょうけど~
読みやすく、今の時代に合う前向きな作風、期待してます。

伊坂さんのもなかなか、新作目白押し!といったところで。
楽しみが増えて嬉しい。
米澤穂信も、いろいろ変化球投げてきてますねえ。
嬉しい驚き。
島田荘司さんのもみっけものでした。
ちょっと漱石がらみのを読んでいたのね。

ハートウォーミングな「横道世之介」「しゃべれどもしゃべれども」「ふがいない僕は空を見た」も良かったです。
「謎解きはディナーのあとで」は楽しめました。
ドラマも役がはまってたわ。

「火怨」東北の蝦夷の雄アテルイの戦いを描いて力の入った作品でした。
「葛野盛衰記」変わった視点で平安まで続く、和風ファンタジー的物語。
「穢土荘厳」長屋王の変から大仏建立までを描いて、重量級の作品でしたー!
大河ドラマには無理…だろうけど…これぐらいのをやって欲しい。
外国が舞台の「われはフランソワ」や「モンティニーの狼男爵」もシンパシー感じます。

木内昇さん、新選組のが良かったです。
道尾秀介さんも受賞前の作品がとても良かったわ。

癒し系の物も探していました。
大崎梢と坂木司は安心して読めますね。
他にもけっこうあったんだけど…短編集は感想がまとめづらいのと、重量級の作品と並ぶと、やはり印象が弱くなるかなあ…

ちょっと前からタイトルを見て一体どんな作品なんだろうと思っていた乃喪を、あれもこれも読んだのねえ…と感慨深いです。
最近はちょっと元気ないから、ペース落ち気味になるかしら。

で、ベスト作家は高田郁さんかしら。
でもベスト作品は「折れた竜骨」かな~。
有川さんも良いし…「光媒の花」も…宇江佐さん「さんだらぼっち」も…う~んん…
「葛野盛衰記」も好みだけど…

2011年に紹介した海外小説

2011年にご紹介した海外小説
1月
「修道女フィデルマの洞察」  ピーター・トレメイン
「友だち、恋人、チョコレート」  アレグザンダー・マコール・スミス
「大聖堂―果てしなき世界」  ケン・フォレット
「クリスマスに死体がふたつ」  ジェイニー・ボライソー
「メッセージ そして、愛が残る」  ギヨーム・ミュッソ
「アンナとロッテ」  テッサ・デ・ロー
「サイズ12はでぶじゃない」  メグ・キャボット
「No.1レディーズ探偵社、本日開業―ミス・ラモツエの事件簿」  アレグザンダー・マコール・スミス
8冊

2月
「千年の祈り」  イーユン・リー
「愛おしい骨」  キャロル・オコンネル
「ルイザと水晶占い師」  アンナ・マクリーン
「ラブリー・ボーン」  アリス・シーボルト
「欲望通りにすむ女」  ドミニク・シルヴァン
「ザ・ホスト」  ステファニー・メイヤー
「名探偵のコーヒーのいれ方 コクと深みの名推理1」  クレオ・コイル
7冊

3月
「パイは小さな秘密を運ぶ」  アラン・ブラッドリー
「バジリスクの魔法の歌」  パトリシア・A・マキリップ
「弁護士はふらりと推理する」  マルチェロ・フォイス
「ムーアに住む姉妹」  ジェイニー・ボライソー
「英雄たちの朝」  ジョー・ウォルトン
5冊

4月
「令嬢レジーナの決断」  ジョアンナ・リンジー
「サムライの娘」  ドミニク・シルヴァン
「ロスト・シンボル」  ダン・ブラウン
「人形遣いと絞首台」  アラン・ブラッドリー
「ラスト・チャイルド」  ジョン・ハート
「ティモレオン―センチメンタル・ジャーニー」  ダン・ローズ
「暗殺のハムレット」  ジョー・ウォルトン
7冊

5月
「バジャーズエンドの奇妙な死体」  ケイト・キングズバリー
「消えた少年たち」  オースン・スコット・カード
「王女マメーリア」  ロアルド・ダール
「警視の覚悟」  デボラ・クロンビー
「音もなく少女は」  ボストン・ラテン
「透明人間の告白」  H.F.セイント
「子供の眼」  リチャード・ノース・パタースン
「ある日系人の肖像」  ニーナ・ルヴォルワル
「ダ・ヴィンチ・コード」  ダン・ブラウン
9冊

6月
「バッキンガムの光芒」  ジョー・ウォルトン
「マクダフ医師のまちがった葬式」  ケイト・キングズバリー
「卵をめぐる祖父の戦争」  デイヴィッド・ベニオフ
「バブルズはご機嫌ななめ」  S.ストロマイヤー
「夏至の森」  パトリシア・A・マキリップ
「午前零時のフーガ」  レジナルド・ヒル
「金の羽根の指輪」  ジャニータ・シェリダン
「三人姉妹」  トニー・パーソンズ
「ストラヴァガンザ」  メアリ・ホフマン
9冊

後半です!
7月
「リヴァトン館」  ケイト・モートン
「ショパンの手稿譜」  ジェフリー・ディーヴァー
「ブリージング・レッスン」  アン・タイラー
「運命の騎士」  ローズマリ・サトクリフ
「矜恃」  ディック・フランシス
「テッサリアの医師」  アン・ズルーディ
「夢の破片」  モーラ・ジョス
7冊

8月
「青チョークの男」  フレッド・ヴァルガス
「黄金の狩人」  ロビン・ホブ
「首なし騎士と五月祭」  ケイト・キングズバリー
「死をもちて赦されん」  ピーター・トレメイン
「授業の開始に爆弾予告」  レスリー・メイヤー
「海のカテドラル」  イルデフォンソ・ファルコネス
「サイズ14でもでぶじゃない」  メグ・キャボット
「ハローサマー、グッバイ」  マイクル・コーニー
8冊

9月
「かぼちゃケーキを切る前に」  リヴィア・J・ウォッシュバーン
「花の魔法、白のドラゴン」  ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「山猫」  ネヴァダ・バー
「アクシンデタル・ツーリスト」  アン・タイラー
「忘れられた花園」  ケイト・モートン
5冊

10月
「ロザムンドの死の迷宮」  アリアナ・フランクリン
「五番目の女」  ヘニング・マンケル
「ロードサイド・クロス」  ジェフリー・ディーヴァー
「ジュリエット」  アン・フォーティア
「何か文句があるかしら」  マーガレット・デュマス
「眺めのいいヘマ」  ジル・チャーチル
6冊

11月
「女王エリザベスと寵臣ウォルター・ローリー」  ローズマリ・サトクリフ
「紳士と月夜の晒し台」  ジョージェット・ヘイヤー
「古書の来歴」  ジェラルディン・ブルックス
「検死審問」  パーシヴァル・ワイルド
「氷姫」  カミラ・レックバリ
「オリーヴ・キタリッジの生活」  エリザベス・トラウト
「第九軍団のワシ」  ローズマリ・サトクリフ
7冊

12月
「ニューヨークの魔法使い」  シャンナ・スウェンドソン
「ワタリガラスはやかまし屋」  クリスティン・ゴフ
「死角」  マイクル・コナリー
「上手に人を殺すには」  マーガレット・デュマス
「説教師」  カミラ・レックバリ
「史上最悪のクリスマスクッキー交換会」  レスリー・メイヤー
「犯罪小説家」  グレッグ・ハーウィッツ
7冊

歴史物が豊富なのが嬉しかったです。
比較的新しいけど「忘れられた花園」が一番好印象かしら。
同じ作家の「リヴァトン館」も。
ドラマチックさでは「ジュリエット」とかも。
「大聖堂」の続編が出たのは超嬉しい。大好物!
「海のカテドラル」は、珍しいスペインの歴史ドラマ。スペイン版大聖堂の趣き。
「古書の来歴」も、イスラム圏の出来事にまで起源をたどって思い馳せて、重厚でした。

ピーター・トレメインの修道女フィデルマ物も快調。
アリアナ・フランクリンはとっても期待していたのに…
亡くなってしまって残念です。
ローズマリ・サトクリフ、最初から全部読み返そうかと。

ミステリは~常連が確実に出ましたね。
というか、少し遅れてですが、確実に読んでます。
ディーヴァー、クロンビー、ヒル、コナリー。あ、ディック・フランシスもね!
ヘニング・マンケルも順番滅茶苦茶だけど、読み続けています。
安心できる作家。だんだん読みやすくなってるのもわかります。

去年の発行かも知れないけど、ジョー・ウォルトンの歴史改変物の印象強いですね。
長年読んできたキャロル・オコンネル「愛おしい骨」は昨年(2011年版という2010年末に出た本)のこのミス海外1位と好評だったのは嬉しい所。

昔の名作を探して読んだのは~
「消えた少年達」事件は怖いけど切なく、日常的な描写や家族愛が充実していました。
「アクシデンタル・ツーリスト」アン・タイラーの最高作。人生の悲喜劇…さすがの読み応え!
「ティモレオン」短いけど、個々のエピソードが鮮烈。点々とする犬がひどい目に合うのに耐えられない人には不向きだけど、運命に翻弄されるのは人間も同じというか、ろくでもないのはもっとひどい目に合うだろうという。

「千年の祈り」中国系の女性が書いた短編集。
すっごく濃くて、いかにも文学。という書き方が軽薄な気がしてくる…
「オリーブ・キタリッジの生活」忘れられない作品ですね。
わりあい普通の欠点ある人が主人公で…生々しくも、おかしくて、切なくて。
海外文学というくくりなら、これかなあ。

「音もなく少女は」はこのミスのベストから。
アメリカで苦難の道を生きるカッコイイ女性達。虐待の連鎖を断ち切るのがすごい。

今はあまり重い物は読めないので、軽めのを出来るだけ探しておりました。
え~と、ジェイニー・ボライソーは去年発見した大お気に入り。
(あ、実は一作目はだいぶ前にも読んでいて、その時はピンと来なかったんだけど、なぜか波長が合うようになりました)
アレグザンダー・マコール・スミスも、大人の女性が主人公という点で、共通してますね。

フランスミステリの女王フレッド・ヴァルガスの作品も近い印象。探偵は男性の警部だけど、出てきた女性がね。
フランスといえばシルヴァンの女性二人組のも面白かったです。

レスリー・メイヤー、コンスタントに出ていますね。
子供らがどんどん成長するのが新鮮。
ジャニータ・シェルダンは引き続き。
11歳の少女が探偵のアラン・ブラッドリーも始まりましたねえ!
ジョージェット・ヘイヤーとか。
往年の名作「検死審問」もユーモラスで良かった。
ケイト・キングズバリーの古きよき時代のミステリもいいわあ~。

メグ・キャボットは、安心して読めるミステリ。
他に若向きのシリーズもあるベストセラー作家なので、ユーモアもロマンスも程が良い。お気に入り作家に。

ロマンス物も幾つか探したんだけど…
ジョアンナ・リンジーがめっけものでした。
19世紀初頭、ハンサムな兄弟がそれぞれに美女と出会う顛末で、4作ぐらい出ているのかな。
アメリカとイギリスにまたがる話で、船を持っている一家の中に、もと海賊もいたりして…海を渡っている間にロマンスや大げんかもありで。

後半、シャンナ・スウェンドソンがお気に入りでした。
魔法製作所というシリーズが前から知ってはいたんだけど、うさんくさく見えてねえ…(苦笑)
いや、コージーミステリに近い乗りで、楽しく読めますよ。
2011年の発見!
マーガレット・デュマスもおしゃれなコージーです。

カミラ・レックバリもロマンスは有りだけど、本格的に書き込まれた小説です。そうそう、これもタイトル名でうさんくさく思って手を出していなかったの。いや、いいですよ!
パレツキーも抜けてる所を読み始めました。

ファンタジーは案外少なめかな…
マキリップはコンスタントに出ていて、それぞれに良かったです。
「夏至の森」のチャーミングさが印象に残りました。
ロビン・ホブの続編が出たのは嬉しかった!
これも前作の重さがかなり払拭されています。
ファンタジーで一作なら、これかしら。

ダイアナ・ウィン・ジョーンズが亡くなったのは悲しかった…
読んでない分をすぐに読みたくなり、あっでも、新作でないんだから、ゆっくり読もうと思い直したのでした。

ベストは…難しいぃ~~!
「大聖堂」でもいいんだけど、新鮮みでいったら「忘れられた花園」かな…?
アリアナ・フランクリンも好みだし。
「古書の来歴」も忘れがたい…

2011年に紹介した本

2011年にご紹介した本
1月
「修道女フィデルマの洞察」  ピーター・トレメイン
「巡査の休日」  佐々木譲
「友だち、恋人、チョコレート」  アレグザンダー・マコール・スミス
「退屈姫君伝」  米村圭伍
「大聖堂―果てしなき世界」  ケン・フォレット
「横道世之介」  吉田修一
「クリスマスに死体がふたつ」  ジェイニー・ボライソー
「メッセージ そして、愛が残る」  ギヨーム・ミュッソ
「お好みの本、入荷しました」  桜庭一樹
「紫紺のつばめ―髪結い伊三次捕物余話」  宇江佐真理
「アンナとロッテ」  テッサ・デ・ロー
「夜行観覧車」  湊かなえ
「サイズ12はでぶじゃない」  メグ・キャボット
「青空の卵」  坂木司
「No.1レディーズ探偵社、本日開業―ミス・ラモツエの事件簿」  アレグザンダー・マコール・スミス
15冊

2月
「千年の祈り」  イーユン・リー
「小さいおうち」  中島京子
「愛おしい骨」  キャロル・オコンネル
「面影小町伝」  米村圭伍
「ルイザと水晶占い師」  アンナ・マクリーン
「ナポレオンを創った女たち」  安達正勝
「美女いくさ」  諸田玲子
「ラブリー・ボーン」  アリス・シーボルト
「エデン」  近藤史恵
「欲望通りにすむ女」  ドミニク・シルヴァン
「ダブル・ジョーカー」  柳広司
「ザ・ホスト」  ステファニー・メイヤー
「赤めだか」  立川談春
「名探偵のコーヒーのいれ方 コクと深みの名推理1」  クレオ・コイル
14冊

3月
「われはフランソワ」  山之口洋
「パイは小さな秘密を運ぶ」  アラン・ブラッドリー
「背表紙は歌う」  大崎梢
「バジリスクの魔法の歌」  パトリシア・A・マキリップ
「僕僕先生」  仁木英之
「弁護士はふらりと推理する」  マルチェロ・フォイス
「穢土荘厳」  杉本苑子
「ムーアに住む姉妹」  ジェイニー・ボライソー
「蒼林堂古書店へようこそ」  乾くるみ
「シアター!」  有川浩
「英雄たちの朝」  ジョー・ウォルトン
「乱紋」  永井路子
「茗荷谷の猫」  木内昇
「古書店めぐりは夫婦で」  ローレンス・ゴールドストーン、ナンシー・ゴールドストーン
「ふたりの距離の概算」  米澤穂信
15冊

4月
「令嬢レジーナの決断」  ジョアンナ・リンジー
「しゃべれどもしゃべれども」  佐藤多佳子
「サムライの娘」  ドミニク・シルヴァン
「陽気なギャングの日常と襲撃」  伊坂幸太郎
「ロスト・シンボル」  ダン・ブラウン
「さらば深川」  宇江佐真理
「陸軍士官学校の死」  ルイス・ベイヤード
「マドンナ・ヴェルデ」  海堂尊
「人形遣いと絞首台」  アラン・ブラッドリー
「原稿零枚日記」  小川洋子
「ディロン―運命の犬」  井上こみち
「ラスト・チャイルド」  ジョン・ハート
「葛野盛衰記」  森谷明子
「ティモレオン―センチメンタル・ジャーニー」  ダン・ローズ
「光媒の花」  道尾秀介
「暗殺のハムレット」  ジョー・ウォルトン
「オー!ファーザー」  伊坂幸太郎
「結局、女はキレイが勝ち」  勝間和代
18冊

5月
「バジャーズエンドの奇妙な死体」  ケイト・キングズバリー
「100年前の女の子」  船曳由美
「消えた少年たち」  オースン・スコット・カード
「イニシエーション・ラブ」  乾くるみ
「王女マメーリア」  ロアルド・ダール
「新選組 幕末の青嵐」  木内昇
「警視の覚悟」  デボラ・クロンビー
「幸福な食卓」  瀬尾まいこ
「音もなく少女は」  ボストン・ラテン
「アリアドネの弾丸」  海堂尊
「透明人間の告白」  H.F.セイント
「女子芸人」  神田茜
「ナポレオンの妹」  フローラ・フレイザー
「若様組まいる」  畠中恵
「子供の眼」  リチャード・ノース・パタースン
「東京バンドワゴン」  小路幸也
「ある日系人の肖像」  ニーナ・ルヴォルワル
「神さまのカルテ」  夏川草介
「ダ・ヴィンチ・コード」  ダン・ブラウン
「ストーリー・セラー」  有川浩
20冊

6月
「バッキンガムの光芒」  ジョー・ウォルトン
「謎解きはディナーの後で」  東川篤哉
「マクダフ医師のまちがった葬式」  ケイト・キングズバリー
「ひとりの午後に」  上野千鶴子
「卵をめぐる祖父の戦争」  デイヴィッド・ベニオフ
「草の上の朝食」  保坂和志
「バブルズはご機嫌ななめ」  S.ストロマイヤー
「薄妃の恋」  仁木英之
「夏至の森」  パトリシア・A・マキリップ
「花宵道中」  宮木あや子
「午前零時のフーガ」  レジナルド・ヒル
「Nのために」  湊かなえ
「金の羽根の指輪」  ジャニータ・シェリダン
「三人姉妹」  大島真寿美
「三人姉妹」  トニー・パーソンズ
「隻眼の少女」  麻耶雄高
「ストラヴァガンザ」  メアリ・ホフマン
「木暮荘物語」  三浦しをん
「図説イギリスの王室」  石井美樹子
「和菓子のアン」  坂木司
20冊ここまで、102冊?‥

後半です!
7月
「写楽 閉じた国の幻」  島田荘司
「リヴァトン館」  ケイト・モートン
「今朝の春」  高田郁
「ショパンの手稿譜」  ジェフリー・ディーヴァー
「月と蟹」  道尾秀介
「ブリージング・レッスン」  アン・タイラー
「塩の街」  有川浩
「運命の騎士」  ローズマリ・サトクリフ
「仔羊たちの巣」  坂木司
「矜恃」  ディック・フランシス
「さんだらぼっち」  宇江佐真理
「テッサリアの医師」  アン・ズルーディ
「往復書簡」  湊かなえ
「夢の破片」  モーラ・ジョス
14冊

8月
「ガーデンロスト」  紅玉いづき
「青チョークの男」  フレッド・ヴァルガス
「「吾輩は猫である」の謎」  長山靖生
「黄金の狩人」  ロビン・ホブ
「三匹のおっさん」  有川浩
「首なし騎士と五月祭」  ケイト・キングズバリー
「恋忘れ草」  北原亞以子
「死をもちて赦されん」  ピーター・トレメイン
「火怨」  高橋克彦
「授業の開始に爆弾予告」  レスリー・メイヤー
「ななつのこ」  加納朋子
「海のカテドラル」  イルデフォンソ・ファルコネス
「プラチナ・データ」  東野圭吾
「サイズ14でもでぶじゃない」  メグ・キャボット
「折れた竜骨」  米澤穂信
「ハローサマー、グッバイ」  マイクル・コーニー
「キケン!」有川浩
17冊

9月
「かぼちゃケーキを切る前に」  リヴィア・J・ウォッシュバーン
「時計を忘れて森へ行こう」  光原百合
「花の魔法、白のドラゴン」  ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「雷桜」  宇江佐真理
「山猫」  ネヴァダ・バー
「百瀬、こっちを向いて」  中田永一
「アクシンデタル・ツーリスト」  アン・タイラー
「県庁おもてなし課」  有川浩
「忘れられた花園」  ケイト・モートン
「ペンギン・ハイウェイ」  森見登美彦
10冊

10月
「ロザムンドの死の迷宮」  アリアナ・フランクリン
「モンティニーの狼男爵」  佐藤亜紀
「五番目の女」  ヘニング・マンケル
「桐島、部活やめるってよ」  朝井リョウ
「ロードサイド・クロス」  ジェフリー・ディーヴァー
「漂砂のうたう」  木内昇
「ジュリエット」  アン・フォーティア
「本に埋もれて暮らしたい」  桜庭一樹
「何か文句があるかしら」  マーガレット・デュマス
「ふがいない僕は空を見た」  窪美澄
「片づけられない女のためのこんどこそ!片づける技術」  池田暁子
「眺めのいいヘマ」  ジル・チャーチル
「身体のいいなり」  内澤旬子
13冊

11月
「女王エリザベスと寵臣ウォルター・ローリー」  ローズマリ・サトクリフ
「マリアビートル」  伊坂幸太郎
「紳士と月夜の晒し台」  ジョージェット・ヘイヤー
「ブレイズメス1990」  海堂尊
「古書の来歴」  ジェラルディン・ブルックス
「アンダスタンド・メイビー」  島本理生
「検死審問」  パーシヴァル・ワイルド
「漱石と倫敦ミイラ殺人事件」  島田荘司
「エドマンド・ゴドフリー卿殺害事件」  ディクスン・カー
「チア男子!!」  朝井リョウ
「氷姫」  カミラ・レックバリ
「下町ロケット」  池井戸潤
「オリーヴ・キタリッジの生活」  エリザベス・トラウト
「小夜しぐれ」  高田郁
「第九軍団のワシ」  ローズマリ・サトクリフ
15冊

12月
「乙女の密告」  赤染晶子
「ニューヨークの魔法使い」  シャンナ・スウェンドソン
「青天の霹靂」  劇団ひとり
「ガラクタを捨てれば未来がひらける」  カレン・キングストン
「バイバイ、ブラックバード」  伊坂幸太郎
「ワタリガラスはやかまし屋」  クリスティン・ゴフ
「瑠璃玉の耳輪」  津原泰水
「死角」  マイクル・コナリー
「海の底」  有川浩
「上手に人を殺すには」  マーガレット・デュマス
「銀二貫」  高田郁
「説教師」  カミラ・レックバリ
「儚い羊たちの祝宴」  米澤穂信
「史上最悪のクリスマスクッキー交換会」  レスリー・メイヤー
「あかんべえ」  宮部みゆき
「犯罪小説家」  グレッグ・ハーウィッツ
16冊

後半で79冊。
9月が少ないのは当然ですね… 集中できなくて、それでも読める物を探すのに苦労しました。
合計181冊かな。

2007年に107冊、2008年に192冊、2009年に164冊、2010年に172冊、ご紹介しているようです。
読んだ冊数とはイコールじゃありません。お気に入りというほどでもない場合は後回しに…
時期も読んでから三週間ぐらい遅れてご紹介している方が多いです。時期的に早めの方が良いと思うと、先にアップしたりもしていますが。

ベスト本は…?
む、難しい~~。
歴史ミステリが豊富なのが嬉しいですね。
ハートウォーミングな作品との出会いも有り難かったです。
詳しくは、海外国内別で…

ブルー系の振り袖・その2

120112_235237_2シティさんの着物姿。続きです~。
この角度が綺麗かしら?
120112_235341袖のあしらいとかね。
どう撮るんだったっけ…
…って、じょじょに思い出しつつの奮闘。

反対側から。

120113_170647あ、座りポーズ撮ってない。
じゃあ~
帯揚げと帯締めを替えてみましょうか。




髪飾りでボリュームを持たせて~満艦飾☆
120113_165614帯締めは草色で。
ぎゅうっと帯締めで締め上げました。
帯揚げは白地に、色がたくさん入った可愛い絞り。

120113_170147髪飾り少し多かったかな…
これぐらいで、どうでしょう。

着物を着せるのが久しぶりで、
何をどうするんだったか…
まず、お人形さんが定位置に入ってないし。
箱を十いくつも開けまくりました。
小物がどこにあるのか探すのが大変でしたよ~coldsweats01

ブルー系の振り袖のシティさん

120112_232948「シティ・イン・ザ・シー」という名前の付いているクールなmomokoさん。
短パンの夏姿でしたが~大人っぽくて、着物は似合いそう。
寒色系の着物を着せてみたかったんです。
120112_233142何度も登場しているお着物ですが~
この色目は似合いそう…
120112_234913銀髪のような印象だったけど、こうしてみると、渋い金茶?
内側にやや濃いめの茶色が入っているのです。
120112_233633後ろ姿です。
帯は大きな文庫結び。
生地は、濃紺の厚手の金襴。
120112_233327いかにも帯らしい柄なので、作るのを楽しみにしていました。
ところがこれが意外に柔らかくて、ピンとした感じになりません。
お人形には厚手過ぎたのかも…?
120112_235121
ちょっと髪を留めて。
こんな感じも似合うかな?

「レッドデータガール3 夏休みの過ごしかた」

荻原規子「RDG3レッドデータガール 夏休みの過ごしかた」(カドカワ銀のさじシリーズ)カドカワグループパブリッシング

荻原さんの現代物で、和風ファンタジーのシリーズです。
読んだのは夏だったんですけど~アップしそびれて、思いっきり季節が真逆に…もう4作目5作目も出ています。
文庫化も始まって~1作目2作目が出ています。

鈴原泉水子(いずみこ)は、山奥の神社で育った内気な女の子。
東京の高校に通うことになりましたが、じつは何らかの特殊能力や霊力がある生徒が多いという不思議な学園。
相楽深行(みゆき)は、泉水子のためにこの高校へ来るよう親に命令されたのが不満で、相変わらず不機嫌で無愛想ですが、とりあえず口はきいても良さそうになっただけ泉水子はほっとしていました。

親しくなった宗田姉弟も、かなりの背景があるらしい。
泉水子と同室の宗田真響(まゆら)は成績優秀な美人で、男子のファンが日本史研究会という名目でサークルを作っているほど。
泉水子は素直に友達になり、一緒にいるために生徒会執行部にまで入ります。
真響は女子から見れば、憧れというより嫉妬も感じる対象であるらしいことにも、ようやく気づくのですが。

泉水子は夏休みに真響の家に招かれ、周囲のためらいも気にせず、楽しみにしていました。
生徒会と日本史研究会の合宿が、同じ時期に戸隠の宿で行われることになります。
宗田家の地元で、顔が利くのでした。
真響と弟の真夏は実は三つ子で、もう一人の真澄は亡くなっていました。
泉水子と深行は、その真澄の姿を見ることも出来るのですが。
故郷では力が強くなるのか?
様子がだんだん、おかしくなっていき…?!
姿を消した真夏を、皆で探すことになりますが…

泉水子の母親・紫子も登場。
危機はけっこう大変ですが、全体としては毒が少ない学園物で、読みやすい。
奥手な少女が悩みつつも、きらきらした思春期へ入り、少しずつ育っていく様子が感じよく描かれます。

「銀の枝」

ローズマリ・サトクリフ「銀の枝」岩波少年文庫

サトクリフの初期作品。
ローマ支配下のブリテンを描いたシリーズの2作目。
「第九軍団のワシ」に続く作品で、あのマーカスの子孫の物語。

ローマ帝国はいぜんほど強力でなくなっていましたが、崩壊まではまだ百年ほどある時代。
カロウシウスという男が、ブリテンを独立させて皇帝を名乗り、治めていました。
ローマにいるマキシミアヌス皇帝が追撃に敗れ、同格の皇帝を認めて和議を結ばざるを得なくなったのです。

軍人の家系のジャスティンは、軍医としてブリテンに派遣されます。
軍人には向いていないという思いを噛みしめながら。
そこで知り合ったのは赤毛の百人隊長アクイラ。
イルカの紋章で、ジャスティンとアクイラは又従兄弟に当たるらしいとわかります。アクイラの大伯母ホノリアでないと、ややこしい家系は説明できないそうなのですが。

カロウシウスは印象的な男で、たまたま近く接することがあった二人は忠誠を誓うのでした。
カロシウスの右腕として名高い副官は、長身で白っぽい金髪のアレクトス。
やがて、不穏な噂が流れ…
思わぬ成り行きで左遷されたアクイラとジャスティンは、時期を待つことに。
大陸へ渡ろうとして出来ないでいる所、ポウリヌスという裕福な男性に助けられます。
カロシウスを倒したアレクトスに反感を持つ人間をローマへ逃がしていたのです。
やがて、大きな反乱のうねりが…!

ローマ帝国末期のあまり知られていない時期を、ダイナミックに力強く、ありありと目に浮かぶように描いています。
「ベン・ハー」などを連想しますよ。
児童書にしておくのはもったいないような読み応えのある小説です。

おいしいバウムクーヘン

120101_201721これは何でしょう?

桐の箱を開けると…

120101_201737
こ、これは…っ!?

天然素材で、手作りの~~
高級感溢れる☆
120101_201842バウムクーヘンさまさまです!

ほのかな香り~
120101_201856
良い材料を使ってるぅ!

120101_210134すっごい、みっしりした食感。

ごちそうでした~happy01

「きことわ」

朝吹真理子「きことわ」新潮社

第144回芥川賞受賞作。
「苦役列車」と同時受賞で、好対照のようですね。
ブクログで、260評が上がっていました。1115人が登録。
芥川賞としては、多い方でしょう。
アマゾンでは82レビュー。評価が五段階全部にまんべんなく分かれているのが珍しい。

幼なじみの女二人が成長して、25年ぶりにまた出会う。
7歳離れた友達のふしぎな経験。
日常的な描写と、夏ならではの雰囲気、ほのかな官能、会わなくなったいきさつ、思いがけない小さな秘密。
ほどよく、品良く。

別荘に毎年夏にやってきていた一家。そこの娘・貴子。
別荘の管理人をしていた淑子の娘・永遠子。
永遠子は夏になると、住んでいた逗子からバスで20分かけて、葉山町の坂の上にある一軒家に通っていました。
そこには貴子の母親の春子と、叔父の和雄がいて、3人で避暑に来ていたのです。
永遠子は遊びに行っていただけでしたが、じつは貴子の子守役も期待されていたらしい。
「きこちゃん」「とわちゃん」と呼び合い、漢字でどう書くかも知らないままでした。

25年後、別荘の解体を前にして、再会することに。
心臓に病気のあった貴子の母があっけなく世を去ったために、別荘には来なくなったのです。
大事な人を亡くしたときには模様替えが一番と、家も引っ越していました。
別荘で一晩を明かした貴子は、春子の濃厚な気配を感じ、色々な姿を思い出します。

永遠子には、今は娘の百花もいます。
母親の年代になった二人ですが、幼い心もどこかに残っていたような。
記憶の曖昧さや、片方だけが知っていたこと、思いこんでいたことなど、いかにもありそうな。
一言を引用するのでは特徴を伝えられない~切れ目なく続く言葉の美しさ。
淡々と描かれる日常的なモチーフと、どことなくまとわりつく妖しい死の気配、湯気が立ちのぼるような効果。
味わってみて下さい。

「名探偵登場」

ウォルター・サタスウェイト「名探偵登場」創元推理文庫

古きよき時代、イギリスの大邸宅で起きる事件。
奇術師フーディーニや、医師で作家のコナン・ドイルが登場します。
視点はピンカートン社に勤める探偵フィル・ボーモントと、たまたま屋敷に来ていた若い女性ジェーン・ターナーと交互で。

フーディーニは、脱出王として有名ですね。
中背だが筋骨たくましく、印象的な顔立ちでカリスマ性がある男。
コナン・ドイルはもちろんシャーロック・ホームズの作者で、フーディーニとは気が合うらしい。
長身で、この時は既に高齢、その割には若く見えるという。
フーディーニが逆恨みで脅迫されていて、フィルはその護衛のために付き添ってきていました。
「偉大なる男」フーディーニに振り回されつつも、嫌いではない様子。

彼らがパーレイ子爵夫妻に招待されて集まったのは、メープルホワイト荘。
そこでは、降霊術の会が催される予定になっていました。
フーディーニはひそかに、もしそれが奇術めいたインチキなら見破るようにと依頼されていたのです。

コナン・ドイルが降霊術にはまっていたのは、史実として知られている所。
本気で妖精まで信じている様子に、フィルもどうしたらいいのか困惑するのでした。
フーディーニはそっと見守ってやれと忠告します。
傲慢で目立ちたがりな性格だけど、そういう度量もあり、憎めない人物に描かれています。

ジェーン・ターナーは、一部始終を友達に手紙で書き送ります。
ジェーンは、子爵夫人の従姉である恐るべき女性の秘書というか~何でもする小間使いとして、同行していました。
なかなかの美女なのですが、立場上、地味に作っていました。
次第に、事件に巻き込まれます。

子爵令嬢のセシリーは品のある美人ですが、すっかり暇をもてあましている様子。
荘園の主は、子爵の父であるアクスミンスター伯爵。
伯爵は偏屈な老人で歩けない身体となっていましたが、なぜか密室で死体となって発見され…?

お屋敷の中にいるお金持ちの客達と、一癖ある召使い達が右往左往。
ほのかなロマンスも。
往年の名作のよう~軽快で、楽しく読めます。

1月の花

120101_153204玄関のお花です。
年末にざっと生けました。
元旦に少し手直しした写真です。

120102_135108こちらは昼間に撮った写真。
今年は喪中なので、松や千両は避けています。
白い花を生けようかと思いましたけど、あまり寂しいのもねえ…?
120102_135140ストックの紫を基調に、小菊で同系の赤紫と白を入れて、グリーンで生命力を感じさせるように。
ちょこっとピンクのチューリップもしのばせています。

なかなか上手く撮れません。
お花って難しい~。
120108_143750追加:今日撮った写真です。
チューリップが伸びてきています。

「シアター!<2>」

有川浩「シアター!<2>」メディアワークス文庫

新年だから、明るく、元気が出るような作品をご紹介したいなあと思いまして。
つぶれかけた小劇団の再生、がテーマの作品です。
これはその2作目。
癖のあるメンバー達それぞれに、恋の予感…?

売れない小劇団「シアター・フラッグ」が、300万円の負債を抱えて経営の危機に陥りました。
主催の春川巧は人が良くて、いささか気が弱い。
その兄・春川司が乗り出したのが、一作目でした。
お金を出資する条件として、前作で「2年間で劇団の収益から300万円を返せ、それが出来なければ劇団をつぶせ」という要求を突きつけたのです。
この兄弟の父親が実は、売れない俳優。
家族が皆、苦労したあげくに、父は若くして亡くなってしまったという生い立ちから、弟にも駄目なものならば見切りを付けて欲しかったのでした。

さて、今回は~次の公演時に、オリジナル・グッズに何を作るかという相談から始まり、次から次へと問題噴出。
声優として成功している羽田千歳が入団したことで、知名度は上がったのですが、それが内部の軋轢の元ともなるのでした。
俳優たちそれぞれの複雑な思い…
鉄血宰相こと春川司が、無愛想ながら、ここぞというときには出てきます。
当てにしないようにと、出来るだけ突き放しつつ。
自分たちで出来るようにならなければダメなのだという言葉も、劇団員に徐々に浸みています。

劇団の公演の準備が進む中、問題点を見つけながら、人間関係が展開していくのが上手いです。
巧の失踪という事件も。
いや~、基本はユーモラスで叱咤激励調なんですが、ふいに泣かせどころをついてきますね。
舞台にかける思い。
お互いにかける思い…
意外なカップルが誕生しそう?
いや、カップルじゃないのか??
あらあらあら~?と楽しく読めます。

正月に、すき焼き

120101_201937元旦の夜、すき焼きにしました。

兄夫婦がみんな準備してくれたの。

120101_201920
久しぶりに美味しい牛肉を食べました…



120101_201910お友達が送ってくれた稲庭うどんがあったので~
投入!

別に茹でておいて~

120101_203602冷たいのをつゆに入れて。
これがすっごく美味しくて~~

120101_204357田舎から届いたお餅も入れて~
こちらはおつゆもいれて、温かく。
こっちも美味しい☆
さらに、デザートもlovely
ちょっと、食べ過ぎたかも~
年末からのあれこれで?
ヘルスメーターは記録的な数字に…
まあ一瞬のはいいんですけど、常に高めの部分は問題かも~
明日から?気をつけないとねっcoldsweats01

「赤い靴の誘惑」

シャンナ・スウェンドソン「赤い靴の誘惑―(株)魔法製作所」創元推理文庫

魔法使いの出てくるファンタジーですが。
舞台はニューヨーク。
おしゃれで楽しいコージーミステリとしても、読めます。

ヒロインのケイティ・チャンドラーは、26歳。
ニューヨークに出て来てから1年もの間、魔法というものがあると気づかないでいました。
今は魔法使いのいる会社MSIで働いていますが、魔法の目くらましが効かず、本来の姿が見えるのがケイティのいわば特技。このタイプは、イミューンと呼ばれています。

シリーズ2作目。
同じ会社に勤める弁護士のイーサンに交際を申し込まれて、デートを楽しみにしているところから。
真面目な両親に育てられて兄が3人もいたせいか、万人の妹タイプで、恋愛には疎いケイティ。

社内でスパイ事件が発生し、マーリンからケイティが調査を一任されます。
そう、あのマーリン!
アーサー王の頃、いやそのいぜんから生きている大魔法使いです。
ケイティは、大役に悩むことに。

そんなとき、故郷テキサスから両親が出てくることになって、大あわて。
会社は普通の地図には載っていなくて、中世のお城のような姿。
しかも、魔法が効かないという自分の特異能力が突然失われて、失業の危機に?!
実は母親もイミューンとわかります。羽根をつけた妖精が浮かんでいると驚愕、素晴らしい芸だとチップをあげようとしたり。
何もおかしいと感じない父親と、夫婦げんかに。

同じルートで会社に行くオーウェンには、護衛して貰いがてら一緒に通勤しています。
研究開発部の理論魔術課の責任者で、人中を好まず、とてもシャイ。
ケイティとはとりあえず口を利くので、心を許している様子だと皆には感心されます。
すごいハンサムな彼に見とれつつ、友達扱いしかされないことにガックリする日々。
そういう経験が多かったための思いこみもある?

ケイティは、イーサンとデートするときの服を選ぶために、ルームメイトと出かけ、赤いハイヒールに一目惚れ。
その靴を履いて出かけたら、いつになくパーティではモテモテに。
ところが…?!
ロマンチックで、ユーモラス。
とても楽しく読めました!

「3652―伊坂幸太郎エッセイ集」

伊坂幸太郎「3652―伊坂幸太郎エッセイ集」新潮社

2000年以来、デビュー10年間のエッセイをまとめたもの。
最初の頃に、賞の選考を待っていて結局、選ばれなかったときの様子もユーモラスに。
エッセイを書くに当たって、いろいろ工夫している様子も。
欄下の現在のコメントがまた、楽しい。

お父さんの話が面白いですね。
正義感が強く、世話好きで、健康療法マニア。
ドッグフードを常にポケットに入れている、それもばらで、出会った犬にすぐあげられるように。
何かとネタの宝庫のよう。登場人物の面白さに通じる所があるような。
出番の回数では劣るお母さんとしては、それが少し悔しいらしいとか。

デビューしてもすぐには仕事を辞めないように勧められていたそうですが、仕事を辞めて小説に集中したくなったそうで。
奥さんに相談したところ、「いいんじゃない?」と軽く言ってくれたとか。
なかなか。
ご本人は後書きを読んでから読む方だけれど、奥さんは後書きからは絶対に読まないとか。
「ごきげんよう、おひさしぶり」とでもいうべき虫が、苦手な話とか。
そうそう、それはわかる~。

「伊坂幸太郎がもてはやされるようでは」と嘆いていた作家がいたとか、、誰だろう?
自身も、他の素晴らしい作家を読んで欲しいと思っているとも。

子供向けの本はたくさん読んだけれど、その後に余り読まない時期があったとか。
赤川次郎さんも好きで。
大学時代に、大江健三郎にはまったとか。
北方謙三には、選考会で酷評されて落ちたときに「あとで俺の所に来い、話をしよう」と呼ばれて励まされ、それがなければ書くのをやめていたかもと。

気になる所をメモしておきます。
佐藤哲也、読んでないな、たぶん‥打海文三?知らない。
井伏鱒二の「ジョセフと女子大生」ってどんなのだろう。
作家じゃないけど、斉藤和義(あ、今は知ってる~!この本を読んだときには認知してませんでした)、武田浩三、三谷龍二‥
「エドウィン・マルハウス」読まなくちゃ。ローレンス・ブロックのこれも未読だな‥
何となくそんな気はしていたけど、読んできた物はかなり違いました。
世代と男女の違いもあるけど、それなのに読みやすいのはやや不思議なのよね。

島田荘司が好きで、読んでいなければミステリは書かなかっただろうというのは納得。アイデアを大事にしている所と濃いめの発酵具合に、ちょっと共通性があるわ。

長篇は「砂漠」1作を残すのみでコンプリートと気づきました。良く読んだわね~。
すぐまた次の作品が出るでしょうけど、ね。

ちなみに~
感想は「死神の精度」を2007年8月にご紹介したのを最初に~
「終末のフール」「オーデュボンの祈り」「重力ピエロ」「グラスホッパー」「ゴールデンスランバー」「ラッシュライフ」「フィッシュストーリー」「モダンタイムス」「チルドレン」「魔王」「あるキング」「SOSの猿」「陽気なギャングの日常と襲撃」「オー!ファーザー」「マリアビートル」「バイバイ、ブラックバード」の順。
右側のカテゴリ欄のname:伊坂幸太郎をクリックしていただくと、読めます。
あ、読んだけど、アップしてないのもあるわ…?

著作リストによると、長篇は~
2000年12月発行の「オーデュボンの祈り」に始まり、
「ラッシュライフ」
「陽気なギャングが地球を回す」
「重力ピエロ」
「アヒルと鴨のコインロッカー」
「チルドレン」
「グラスホッパー」
「死神の精度」
「魔王」
「砂漠」
「終末のフール」
「陽気なギャングの日常と襲撃」
「フィッシュストーリー」
「ゴールデンスランバー」
「モダンタイムス」
「あるキング」
「SOSの猿」
「オー!ファーザー」
「バイバイ、ブラックバード」
「マリア・ビートル」の順です。
初めて読んだ「死神の精度」は2005年の作品でした。

ありがとう

111202_172559新しい年になりましたね。

111202_172448おめでとうとは申せませんが~
足を揃えて、ご挨拶。

111202_172327昨年中は大変お世話になりました。
本当にありがとうございました。

111202_172538今年も色々あると思いますが…
何はともあれ、
今こうしていることに感謝します。
ご縁ある皆様に支えていただきました。

111202_172711今年もよろしくお願いいたします。

いいことがありますように!heart04
これを見ていらっしゃる皆様にも!happy01

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