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「下町ロケット」

池井戸潤「下町ロケット」小学館

直木賞受賞作。
「がんばれ!」と迷わず言えて、「やったあ!」と素直に喜べる。
いまどき珍しい話?

佃航平が下町の工場を継いだのは、ロケット打ち上げ失敗の責任を取らされた後のことでした。
研究者だった人間が、6年を経て、大田区の町工場を技術と情熱で引っ張り、いつしか立派な経営者になっています。
ただ研究費が莫大で、一見したところは赤字だらけの中小企業なんですが。
大きな取引先からは切られ、銀行には渋い顔をされてしまいます。
しかし、銀行から出向してきた殿村は、意外にも次第に重要な戦力になっていくのでした。

大会社ナカシマ工業からは見下されて、吸収合併を狙っての訴訟を起こされます。
高性能小型エンジンのステラはもちろんオリジナルなのですが、特許のとり方しだいでは、隙をついて後追いで広範な特許を取ることも可能なんだそうで。
専門家でないと、どちらが先か、判別は難しいのです。
一般の弁護士では反論が難しく、裁判は暗礁に乗り上げかけます。
特許を買い取ろうという動きも。

危機にどう対処するべきか?
給料が決して高いわけではない社員達も、巨額の研究費に不満を覚える‥
しかし、いい仕事をしたいというプライドが誰にもある!
エンジン会社としては、部品を作ってこそ。
特許を売ることで儲けるのは、一見巨額をすぐ手に入れられるようだけれど、それで将来を閉ざしていいのか?
様々な人の力を借り、勇気と決断をもって、佃は回りを説得していくのです。
元気が出る快作ですね。

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