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「花の魔法、白のドラゴン」

ダイアナ・ウィンジョーンズ「花の魔法、白のドラゴン」

少女と少年の二人が主人公で展開するファンタジー。
充実した読み応えで、たっぷり楽しめます。

ブレスト諸島というイギリス(ブリテン諸島)に似た異世界に住む少女アリアンロード・ハイド13歳。
幼なじみで弟分のグランドと、たいてい一緒に過ごしています。
ブレストでは王様は国内を巡り旅していくもので、親が王に随行する役職のアリアンロード達は、年中旅行して暮らしているのでした。
アリアンロードは通称ロディ。
ロディの父は天気を司る魔法使いで、それほど身分は高くない。
母のほうは財務官です。
グランドの母シビルはずっと位が高いのですが、グランドには冷たいのでした。

国で一番えらい魔法使いの役職名は、マーリンといいます。
ある日、老いたマーリンが突然亡くなり、ロディの祖父が次のマーリンを連れて来ます。
ロディの祖父ハイドは、マジドという高位の魔法使いなのです。
ところが、このマーリンはシビルと何か陰謀に加わっている…?
勘の鋭いロディとグランドは、怪しいシーンを目撃します。
二人は宮廷に置いて行かれてしまい、ロディの父方の祖母ヘピィを訪ねていくことに。
品のない祖母ですが、女系の魔法使いの伝統を守っているらしい。
双子の従姉妹イジー8歳のやかましさなど、滑稽なシーンに。

起きている危険を大人は誰も信じてくれないのですが…自ら魔法の力を得ようと乗り出す少女の勇気。
初めて会う母方の祖父は怖い雰囲気で、母が苦手としていたことも理解できたのですが、ロディの話を信じてくれます。
古(いにしえ)の魔女から、花の魔法を身につけることに。
ロディは異世界の少年ニックに、力を貸して欲しいと頼むのですが…

ロディとニックの視点で、交互に物語は展開します。
異世界が平行して存在するという、ウィン・ジョーンズの設定は共通。魔法使いの中には行き来出来る存在も多い。
ニックは、魔法が公式に認められていない<地球>に暮らしています。
養父は、ホラー作家。
ニックは、実は他の世界で生まれた子供で、皇帝の跡継ぎだったニコソデス。
魔法使いになりたいと願っていました。
どういう加減か、突然異世界に放り込まれるという経験を何度かしていて、自分でコントロールできるようになりたかったのです。
ロマノフという強力な魔法使いに出会い、力を借りようとしますが、やっと探し当てたロマノフは、病気で昏睡状態。
ロマノフの隠れ処になっている美しい農園は、主の病気と共に、どんどん寂れていきます。
そこで出会った象のパドミニと心が通い合う所は、楽しい。
ニックもまた次々に出会う魔法に翻弄され…?
にぎやかで楽しいワールドです。

作者は惜しくも亡くなられました。
まだ読んでいない作品がある…と思いながら読みました。
たくさんの作品を残してくれたことに感謝します。

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