フォト

おすすめ本

« 「山猫」 | トップページ | 「アクシデンタル・ツーリスト」 »

「百瀬、こっちを向いて」

中田永一「百瀬、こっちを向いて」祥伝社文庫

相原ノボルは大学卒業を前にした時期、故郷の博多へ一時戻ったとき、神林先輩にばったり会います。
神林さんは、ノボルが高校1年の頃、評判の美人だった上級生。
ノボルは彼女の前で、同学年の百瀬陽と付き合っている振りをした過去がありました。

野良猫のように鋭い目つきをした百瀬。
目立たない自分には、とても釣り合わない女の子でしたが。
幼なじみの兄のような先輩・宮崎瞬に、浮気隠しを頼まれたのです。
瞬兄ちゃんには、子供の頃に、崖から落ちたのを助けられたことがありました。
先輩の彼女が~神林徹子で、お似合いのカップル。
自分はかっこよくなれない、と諦めて生きていた主人公ですが…?

地味でおっとりしている友達の田辺と、何となく3人で百瀬と会ったり。
だんだん百瀬を好きになってしまい、ひどいことになったと思うノボル。
けれど田辺は、そんな経験を「尊いことだよ」というのです。
ちょっと変わっているけど、あり得なくはないシチュエーションで、共感をそそります。

他2編。
「なみうちぎわ」は水難事故で寝たきりになり、意識もなくしていた主人公・姫子。
奇跡的に回復するが、気がついたときには5年もたっていました。
家庭教師をしていた男の子がおぼれかけるのを見て、助けに行ったのだ‥
その男の子・小太郎はすっかり大きくなって、いつも見舞いに来ていました。

「小梅が通る」は子供の頃、小梅の名前でモデルをしていた主人公。
男の子に注目されすぎて、女の子の反感を買い、親友と思っていた子にも最後に裏切られてしまいます。
高校ではわざと野暮ったい髪型にし、ホクロを描いて、頬に綿を含んでまで、目立たないようにしていました。
クラスでも一番地味な女子達と友達になるのです。
ややお調子者のクラスメート、山本寛太に素顔を目撃され、親戚と思いこまれたので、つい妹の小梅と偽りますが‥?
なかなか、いい感じです。
平成20年発行。

« 「山猫」 | トップページ | 「アクシデンタル・ツーリスト」 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「百瀬、こっちを向いて」:

« 「山猫」 | トップページ | 「アクシデンタル・ツーリスト」 »

2019年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

カテゴリー

無料ブログはココログ

最近のトラックバック