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2011年9月

「ペンギン・ハイウェイ」

森見登美彦「ペンギン・ハイウェイ」角川グループパブリッシング

小学4年生の男の子・アオヤマ君が経験する~不思議なストーリー。
第31回日本SF大賞受賞作。

真面目なお父さん、おっとりしたお母さん、ちんちくりんでわがままな小さな妹のいる平和な家庭。
住んでいるのは、丘がなだらかに続く郊外の町。
7歳で引っ越してきた頃は、まだ開発が始まった所でしたが、数年でどんどん家が建ち、発展してきました。
素敵な「海辺のカフェ」や、綺麗なお姉さん達が働く歯科医院もあります。
バス路線の終わりのほうにあるぼくの家から、小学校までは、歩いて22分。
その住宅街に突然、ペンギンの群れが現れたのです!

ぼくは毎日、ノートをつけています。
日本で一番たくさんのノートを書く小学4年生。勉強したり観察したりした成果を記録し、研究しているのでした。
「他人に負けるのは恥ずかしくないが、昨日の自分に負けるのは恥ずかしい」などと書いているんですね。
冷静なのは確かで、「頭角を現してきた」と自分で感じているのがおかしい。
学者めいた雰囲気で変わり者の小学生。かなり生意気だけど、自分には出来ないこともわかっていて、嫌な感じではありません。

クラスにはスズキ君といういじめっ子がいて、ぼくはスズキ君帝国皇帝と名付けていました。
一番仲良しのウチダ君のことをいじめるので、歯科医院で嘘をついて脅かします。
アオヤマは歯科医院のお姉さんが好きで、お姉さんには「少年」と呼ばれています。「海辺のカフェ」でチェスをしたりする~つきあいがあるのです。
給水塔の近くの白いマンションに住んでいるお姉さん。
人気のないバスターミナルで、スズキ君の報復にあったアオヤマ。

お姉さんは物陰にいたらしいが、助けてはくれませんでした。子供のやることには口を出さない方針らしい。
そこで、お姉さんが不思議な動きをすると、何とペンギンが…?
お姉さんの後をついて歩こうとするペンギンたちが可愛い。
お姉さん自身にもわからない現象だという。

少年はウチダ君と近所を探検して回って、地図を作っていました。
同じクラスの美少女ハマモトさんも研究好きとわかり、彼女に連れて行かれた森の奥には信じられないような平らな草原が広がっていたのです。
そして、そこには…
三人で観測することにしますが?

探検して作り上げた地図をスズキ君達に奪われてしまったものの、地図はまた作ればいいと冷静なアオヤマ。
最初のうちは、二組は違う方向を歩き回っていたので問題にならなかったのです。
ところが、ある日…?
やがて、町は大騒ぎに!

奇想天外な出来事が、ゆったりした独特な調子で語られます。
町の様子はまるで、私が10代で今の家に越してきた頃のよう。
どこにでもあるのかしら‥
波乱有り、希望も残して、なかなか楽しい。森見ワールドですね~。

「忘れられた花園」

ケイト・モートン「忘れられた花園」東京創元社

少女の数奇な運命をめぐる~話題のベストセラーです。
1913年、イギリスからオーストラリアの港に着いた客船。
人々がいなくなった後、幼い女の子が取り残されていました。

小さな白いトランクを持っているだけで、自分の名前も覚えていない。
港の事務所に勤めていた男性が女の子をとりあえず引き取り、ネルと名付けて、長女として育てることにします。
妹二人も生まれて、幸せに成長しましたが。
21歳の誕生日に、父が本当のことを打ち明けると、ネルの世界は崩壊してしまいます。

父の死後、トランクを渡されて、記憶がよみがえり始めるのでした。
トランクの中にあった絵本の「絵のおばさま」に、「ここで待っているように」と言われたのです…
ネルは、自分の身元を調べ始めましたが…?

2005年、ネルを看取った孫のカサンドラは、イギリスに遺産として家が遺されていることを知ります。
コーンウォールまで行ってみると~コテージは美しい地帯にありましたが、寂れ果てていました。
1975年に、ネルが買い取ったコテージ。
元の持ち主マウントラチェット家に、ネルは縁があるらしい。
地元の青年クリスチャンが、改装を手伝ってくれました。彼は子供の頃、ネルにここで会ったことがあるというのです。
カサンドラは初めて、いくつかの事実を知り…

「絵のおばさま」ことイライザ・メイクピースは、子供向けの作家でした。
短い活躍の後は消息不明のまま、忘れられています。
そのイライザの幼い頃は、ロンドンの下町でのどん底の暮らし。
母ジョージーナは名家マウントラチェットの出でしたが、駆け落ちしていたのです。
なんだかディケンズの作品や~小公女を思い出すような面白さ。

イギリスでの過去の出来事が少しずつ繋がり、ネルの視点、カサンドラ、ネルの父、イライザ、イライザの伯母、イライザの従姉妹ローズの視点などで、次々に語られ、興味は尽きません。

著者は1976年オーストラリア生まれ。三人姉妹の長女。
2006年「リヴァトン館」でデビュー。本作は2作目。
作者の祖母が養女と知ってショックを受けたと聞いたことが、モデルになっているとか。

「県庁おもてなし課」

有川浩「県庁おもてなし課」角川グループパブリッシング

地方を元気に!?
観光地として活性化する参考になりそう。

高知県庁に「おもてなし課」が出来ました。
おもてなし課で一番若い掛水史貴は、入庁3年目の25才。
県出身の有名人に特使となって貰うアイデアで、作家などに名刺を作って配って貰うことになります。
ところが「名刺を配って、どれぐらいの効果があるのか」と、作家の吉門喬介から聞かれて言葉に詰まります。
しかも「話がなかなか進まないので、流れたと思っていた」と…
ビシビシ指摘されて、いちいちごもっともと、必死でついて行くことに。
一般の感覚を持った若い女性をスタッフに入れて、その意見はおろそかにするなと。
ちょうどバイトをしている明神多紀としりあい、うってつけと思うのです。

20年前にパンダ誘致論というとっぴな企画があったが流れた、そのときの書類と企画者を捜せと言われます。
反対にあってつぶれたのですが、後にパンダを誘致して成功した所もあるのでした。
その清遠和正は閑職に追いやられて辞職していましたが、民宿をやり観光コンサルタントになっているという。電話もなかなか通じませんが、掛水と多紀は直接会いに行きます。

清遠の娘の佐和には、水をぶっかけられる羽目に。
しかし、清遠は情熱を失っていなかったのです。エネルギッシュな清遠にしごかれることにまりました。
二組の男女が、しだいに気持ちを確かめ合う~恋愛の行方も楽しめます。

お役所仕事がなぜ段取りが悪いか、というポイントの説明にも納得。
ミスをしないように、悪いことをしないようにという規制がかかっているから。
サービス精神も足りない。
観光客を呼び集めたり、買って貰ったりするには、一般の人の視点が必要。
どことも同じにしては意味がないので、ある物を上手に知らせる。
地元の料理を出すこと。
道路標識やサイトが不親切なのはもってのほか。
地元の人にはあって当たり前の物で、よその人が喜ぶ珍しい宝物と気づいていないことがある、など。
馬路村って高知だったんですね。

高知には海山川浜とすべてがあり、ウィンタースポーツ以外は何でも出来るんだそうです。
ウミガメの産卵も、地元の人には当たり前。
でも毎晩確実という浜は、全国にもそう多くないとか。
高い所は苦手だけど、ハンググライダーがものすごく気持ちよさそうに書かれています。
風でしたから押し上げられるので、落下の危険などないとか。
上手くいけば、何時間も飛んでいられるのだそうですよ~。

「アクシデンタル・ツーリスト」

アン・タイラー「アクシデンタル・ツーリスト」早川書房

アン・タイラーで一番オススメできると思います。
映画化されているのも、わかりますね。
映画タイトルは「偶然の旅行者」

一人息子を亡くして1年、メイコンとサラのリアリー夫婦の仲は冷え切っていました。
妻サラが出て行き、結婚20年でついに別居となります。
「アクシデンタル・ツーリスト」という旅行案内を書くのが、メイコンの仕事。観光ではなく用事で急に旅行することになった人~主にサラリーマン向けの本なのです。
几帳面で堅苦しく、感情を表に表さないメイコン。
厳格な祖父母に育てられたことが直接の原因なのでしょう。
父を亡くした後、気まぐれな母に翻弄されたことや、4人も兄弟がいたので、自分たちだけで結束したことも一因?
一人暮らしを楽しもうと工夫しますが…

ボルティモアの旧市街の住宅地にある大きな家。
一緒にいるのは猫のヘレンと犬のエドワード(ウェルシュ・コーギー)だけ。
メイコンにとっては、妻のサラはただ一人の女性でした。

骨折したことをきっかけに、実家に戻ることに。
リアリー家の古い建物には、既に離婚して戻ってきた兄二人と、結婚も就職もしないままの妹ローズがいました。
世話焼きのローズは有能なのですが、オールドミスしか着ないような服装。
猫はいいけれど犬のエドワードは環境の変化に混乱してますます手に負えなくなり、来客には吠え、家を出ようとする家族にまで襲いかかる始末。撃ち殺せとまで言われるが、それだけはメイコンも首を縦に振らない。
キャンプ地で強盗に出くわして殺されてしまった12歳の息子イーサンの犬だったのです。

ある日、犬猫病院で、ミュリエルという25歳の女性に出会います。
派手な服装でメイコンには若すぎる彼女に何かと接近され、かわそうとするのですが、いつしか…

メイコンの担当編集者でもある出版社のジュリアンが来訪。
古風で独特な暮らしぶりに興味津々となります。
陽気でお気楽なバツイチ独身のジュリアンの好奇心を煩わしく思うメイコンですが、なんとジュリアンが二つだけ年上のローズと恋に落ちます。

ユニークな一家の堅苦しくも不器用なのが何ともおかしみがあります。
メイコンは最初は本当に冷淡なのかとも思えるのですが、次第に味が出てきます。
若いミュリエルの強烈なキャラクター。
少々とっぴで品はないけど、不屈の精神がいいですね。若くしてできちゃった婚で、未熟児で生まれた息子を一人で育て、アレルギーのある息子に対してはいささか過保護。
ミュリエルの住む界隈は貧しく、メイコン一家とは社会階層が違うのですが。
縁は異な物としみじみ。
荒れていた犬のエドワードが、ミュリエルの躾でしだいにマシになっていき、ミュリエルの家で、少年アレクサンダーの隣で初めて眠るところ…何気なく書いてあるけど、泣けます。

アン・タイラーは1941年ミネソタ生まれ。
1964年デビュー。1984年の本書が長篇10作目。

「百瀬、こっちを向いて」

中田永一「百瀬、こっちを向いて」祥伝社文庫

相原ノボルは大学卒業を前にした時期、故郷の博多へ一時戻ったとき、神林先輩にばったり会います。
神林さんは、ノボルが高校1年の頃、評判の美人だった上級生。
ノボルは彼女の前で、同学年の百瀬陽と付き合っている振りをした過去がありました。

野良猫のように鋭い目つきをした百瀬。
目立たない自分には、とても釣り合わない女の子でしたが。
幼なじみの兄のような先輩・宮崎瞬に、浮気隠しを頼まれたのです。
瞬兄ちゃんには、子供の頃に、崖から落ちたのを助けられたことがありました。
先輩の彼女が~神林徹子で、お似合いのカップル。
自分はかっこよくなれない、と諦めて生きていた主人公ですが…?

地味でおっとりしている友達の田辺と、何となく3人で百瀬と会ったり。
だんだん百瀬を好きになってしまい、ひどいことになったと思うノボル。
けれど田辺は、そんな経験を「尊いことだよ」というのです。
ちょっと変わっているけど、あり得なくはないシチュエーションで、共感をそそります。

他2編。
「なみうちぎわ」は水難事故で寝たきりになり、意識もなくしていた主人公・姫子。
奇跡的に回復するが、気がついたときには5年もたっていました。
家庭教師をしていた男の子がおぼれかけるのを見て、助けに行ったのだ‥
その男の子・小太郎はすっかり大きくなって、いつも見舞いに来ていました。

「小梅が通る」は子供の頃、小梅の名前でモデルをしていた主人公。
男の子に注目されすぎて、女の子の反感を買い、親友と思っていた子にも最後に裏切られてしまいます。
高校ではわざと野暮ったい髪型にし、ホクロを描いて、頬に綿を含んでまで、目立たないようにしていました。
クラスでも一番地味な女子達と友達になるのです。
ややお調子者のクラスメート、山本寛太に素顔を目撃され、親戚と思いこまれたので、つい妹の小梅と偽りますが‥?
なかなか、いい感じです。
平成20年発行。

「山猫」

ネヴァダ・バー「山猫」福武書店

聞き覚えだけはある作者名。
ミステリ作家のリストを見ていて、何冊も出ていたことに気づいて、読んでみました。
1993年、現役のパークレンジャーが書いた処女作。

40近いアンナ・ピジョンが、主人公。
夫を事故で亡くして、テキサスのグアダルーペ山脈国立公園に移ってきました。
以来、やや孤独がちですが、自然と動物たちを愛し、一人で山の見回りをするカッコイイ女性。
今では年下の恋人もいます。エコロジストのロへリオですが、結婚までは考えられない。
ニューヨークに住むカウンセラーの姉モリーに電話するのが、習慣。

ピューマ20頭に付けた発信器が外れたか、ピューマが遠方へ去ったかで、行方を突き止められなくなっていました。
痕跡を探して山を歩いている途中、アンナは法執行レンジャー仲間のシェイラの遺体を発見。
担当地区は違うのだが。ピューマに襲われた傷跡がありました。
人を殺した個体を排除するために、ただちに狩猟チームが組織されます。
レンジャー一人で行動するのに水も持っていないなど、不審な点があるのに、簡単に片づけられそうになります。
ピューマは殺していないのでは?
シェイラは赴任して7ヶ月ですが大胆な企画を出して問題になるなど、やり手でした。だが、殺すほどの理由があるかというと…?

自分で事情を探ることにしたアンナは、公園管理局のタイピストのクリスティナと親しくなります。
幼い女の子と暮らしている離婚女性ですが、シェイラとは親しかった様子。何か知っているのではと疑って怒らせてしまいました。

パークレンジャーというのは、法執行官なんだそう。
広大な地域なので、スタッフは大勢いるんですね。
夏期だけの臨時職員も多いとか。
女性も何人もいるけど、少数派。
山猫というのは、自然公園にいる猫科動物のこと。
ピューマは猫科の大型獣の中でも、豹より猫に近いのだそう。喉を鳴らす構造になっているんだそうです。
主人公を含む女性パークレンジャーのことも指しているのかも知れません。

経験が生きていて、綿密な描写。
構成もしっかりしていて、素人臭さはありません。
けっこうハードな展開になるので、この続きってどうなってるんだろ??

予約投稿しておいた記事の中から、ぼちぼちアップしています。
これ、6月に読んだ本なので~
いい加減に解凍したい…みたいな(汗)

水色の浴衣の帯を替えて

110901_171412水色のぼかしの浴衣、その2です。
夏姫さん、帯を替えていきましょう。
まずは、なでしこの帯で、はんなりと。
髪を下ろしたままも優しげでいいですね。
(現実には暑いでしょうけど)

110901_172028ちょっと、髪を留めてみました。
何だか、リアル~!?

110901_172155帯の後ろはこんな感じです。

この布は~歌舞伎座で買った和柄ハンカチ。
ちょうどいい質感なの。

110901_172555トンボ柄の帯に替えてみました。
青紫系で~すっきりと~
紙みたいな変わった素材なんですよ。
生地屋さんで買った端布で作った物です。
110901_173037髪留めの位置を微妙に変えて。
何となく、真面目そうに見えます?

「雷桜」

宇江佐真理「雷桜」角川文庫

時代小説の恋愛物。
特異な設定が、時代物を読まない人にも入りやすいのでは。
映画化もされているのがよくわかる~魅力的な作品です。

江戸から三日ほどの所にある瀬田村は、桜の名所。
生まれて間もない庄屋の一人娘・遊が、雷雨の夜にさらわれます。
生きていると信じて、探し続ける家族。
どうやら山に一人で隠れ住む男が育てているらしい…
奥へ入ったら迷ってしまい、二度と戻れないと言われている山。
山を境に隣り合う藩の勢力争いが、誘拐の背景にありました。

十数年がたったある日。
山の中で迷った次男・瀬田助次郎は男のような娘に助けられ、妹ではないかと話しかけます。
ただ戻ってくればみんな喜ぶ、何も言わなくて良い、と。
翌年、娘は戻ってきました。
男のような身なりで、親が仕立てた振り袖も拒否する。真っ黒な顔は洗ったら綺麗になったのですが。
村人には、狼女などと呼ばれ…

助次郎は経験を積むために3年間村を離れて、剣術と勉学に勤めていた所を清水家の榎戸角之進に見いだされます。
1年の約束で、大名家に仕えることに。
そこは、御三卿の清水家。当主の斉道(なりみち)は、徳川将軍の大勢の子供の一人でした。
わがままで何かと狼藉を繰り返していましたが、幼くして跡取りとされたため、甘やかされた育ちというだけでなく、孤独でもあったのです。
気の病で、時には手が付けられなくなる有様。

斉道は、当主として父に認められたいという思いから離れた方が良いと、助次郎は見抜くのです。
静養のために村に滞在して、斉道は遊と出会います。
物怖じしない型破りな遊と親しくなるのでした。斉道は遊を側室にと望みますが、それはあまりに似合わない。
江戸と藩を行き来するたびに、また会おうと誓います。
しかし‥?

わかりやすいドラマチックな構成。
こんな事もあったかも知れないと思わせられる~自然な語り口。
凛とした遊の生き方。
悲恋のほうになるのでしょうが、十分、幸せかも…
美しい話です。

送る花

110909_125315母に送られたお花たちです。
兄弟一同、親戚一同から一対ずつ。
家族からも足して五対にいたしました。
白を中心に淡いピンクと薄赤紫を添えた、柔らかい印象のお花です。
菊よりもイメージじゃないかと兄が言ったので。
確かにこういうお花~好きでした。
病院にお見舞いにお花を持って行くと
「わあ、綺麗~」と嬉しそうに言ったのをくっきり覚えています。

110910_133527こちらは自宅に戻ってからの祭壇。
葬儀屋さんが持ってきて作ってくれました。
後で私が葉っぱを整理して生け直しましたが。
花瓶もうちのです。
最近はピンクや赤系を使うのも厭わなくなったんですね。

110912_130835こちらはお友達から届いた物。
大きな花束です。
最初からのお花は少ししょぼくれていきますから…
こちらはまだぴんぴんしています。

110912_131703白と紫で品のいいお花です。
綺麗な形になっているので~
紐を解いて水切りしただけで、そのまま壺にさしました。

母は年齢にしては長身の方で、紫も似合う人だったので、喜んでいることでしょう。
良いお友達を持ったわね、といってるかな?

じつは

母が亡くなりました。
もう一月以上前から、いつ急変してもおかしくない状態と聞かされ、急変したと言われて駆けつけたことも2度。
今回は持ち直せませんでした。
私が着いたときには心電図はもう…
でもすべてが止まってはいないそうで、確認は少ししてからになりました。
穏やかな顔で、柔らかい手でした。

父の具合が悪いので、何も言わずに一人で駆けつけ、後から来た兄と一緒に、父のいる自宅へ連れて戻りました。
兄嫁が先に行って話してくれていました。
猛暑の盛りを、よく頑張ってくれたと思います。

リウマチで手足の先が変形し、歩くのが不自由で、十年以上前から身障者指定を受けていました。
去年はどんどん要介護度が上がり、家族が追いつけないほどでした。
介護が本格化してから数年、何度も「今が一番幸せ。私の老後は幸せだ」と言ってくれました。
食事できなくなってから1年近く…苦しみを長引かせているのかと悩んだこともありましたが。
この間持ち直したときには、本当に嬉しくて、晴れやかな気持ちになりました。
生きているのはやはり尊いことなのだと実感させてくれました。

一緒にいた楽しい思い出がたくさんあります。
どこに行っても美人といわれた母でした。
(私は似ているけど、レベルがちょっと落ちるの)
若い頃はとても器用で、何枚も私の服を作ってくれました。

数日はお休みすると思います。
その後は、用意してある記事でぼちぼち続けたいと思います。

「花の魔法、白のドラゴン」

ダイアナ・ウィンジョーンズ「花の魔法、白のドラゴン」

少女と少年の二人が主人公で展開するファンタジー。
充実した読み応えで、たっぷり楽しめます。

ブレスト諸島というイギリス(ブリテン諸島)に似た異世界に住む少女アリアンロード・ハイド13歳。
幼なじみで弟分のグランドと、たいてい一緒に過ごしています。
ブレストでは王様は国内を巡り旅していくもので、親が王に随行する役職のアリアンロード達は、年中旅行して暮らしているのでした。
アリアンロードは通称ロディ。
ロディの父は天気を司る魔法使いで、それほど身分は高くない。
母のほうは財務官です。
グランドの母シビルはずっと位が高いのですが、グランドには冷たいのでした。

国で一番えらい魔法使いの役職名は、マーリンといいます。
ある日、老いたマーリンが突然亡くなり、ロディの祖父が次のマーリンを連れて来ます。
ロディの祖父ハイドは、マジドという高位の魔法使いなのです。
ところが、このマーリンはシビルと何か陰謀に加わっている…?
勘の鋭いロディとグランドは、怪しいシーンを目撃します。
二人は宮廷に置いて行かれてしまい、ロディの父方の祖母ヘピィを訪ねていくことに。
品のない祖母ですが、女系の魔法使いの伝統を守っているらしい。
双子の従姉妹イジー8歳のやかましさなど、滑稽なシーンに。

起きている危険を大人は誰も信じてくれないのですが…自ら魔法の力を得ようと乗り出す少女の勇気。
初めて会う母方の祖父は怖い雰囲気で、母が苦手としていたことも理解できたのですが、ロディの話を信じてくれます。
古(いにしえ)の魔女から、花の魔法を身につけることに。
ロディは異世界の少年ニックに、力を貸して欲しいと頼むのですが…

ロディとニックの視点で、交互に物語は展開します。
異世界が平行して存在するという、ウィン・ジョーンズの設定は共通。魔法使いの中には行き来出来る存在も多い。
ニックは、魔法が公式に認められていない<地球>に暮らしています。
養父は、ホラー作家。
ニックは、実は他の世界で生まれた子供で、皇帝の跡継ぎだったニコソデス。
魔法使いになりたいと願っていました。
どういう加減か、突然異世界に放り込まれるという経験を何度かしていて、自分でコントロールできるようになりたかったのです。
ロマノフという強力な魔法使いに出会い、力を借りようとしますが、やっと探し当てたロマノフは、病気で昏睡状態。
ロマノフの隠れ処になっている美しい農園は、主の病気と共に、どんどん寂れていきます。
そこで出会った象のパドミニと心が通い合う所は、楽しい。
ニックもまた次々に出会う魔法に翻弄され…?
にぎやかで楽しいワールドです。

作者は惜しくも亡くなられました。
まだ読んでいない作品がある…と思いながら読みました。
たくさんの作品を残してくれたことに感謝します。

水色のぼかしの浴衣で

110829_130611さあ、浴衣の二番手は~ハッピーサマーさんです。
うちでの名前は夏姫ちゃん。
水色系の地に柔らかいぼかしの花柄の浴衣。
「よしっ、着られたわ~」
堂々と立ってます。
散らかった中に、ですけど…

110829_130715バービーさん用に作った浴衣なので、サイズはたっぷりめ。
紐を何本も使って、着付けています。
「いいかなあ、これで…」
ちょっと自信なさそう?

110829_131333「帯とお揃いの小袋も持ったし。
赤い鼻緒の黒塗りの下駄で、バッチリよね」
決まった?

110829_131829今風に飾らなくても~
こんなシンプルなのも、これはこれで可愛い?
栗色の髪に黒い瞳って、浴衣姿、映えますね!
夏姫ちゃん、肌の色もとても良いんですよ~☆

「時計を忘れて森へ行こう」

光原百合「時計を忘れて森へ行こう」創元推理文庫

高校生の女の子が主人公の日常の謎系ミステリ。
探偵役は、自然保護に詳しいレンジャーの青年です。

八ヶ岳の南麓に広がるシーク協会の土地。
引っ越してきたばかりの高校生・若杉翠は、高校の校外学習でその地を訪れました。
森や牧場を含み、教会まである自然公園なのです。
家がある清海にあまり近いので、つまらない気がしたのですが…

翠が時計を落として探していたら、森に入り込んでしまい、木の治療をしていたレンジャー(自然解説指導員)の深森護(みもりまもる)に出会います。
20代後半で中肉中背、地見目だが感じのいい深森。
深森の親身な解説に共感した翠は、すっかり気に入って何かと通うことになり、ボランティアも始めるのでした。

高校のクラスでは、優秀な冴子、明るい恵利、恵利とケンカ友達の桂木君と仲良くなります。
ところがある日、恵利が先生に殴られた所に行き会い、冴子は教育委員会に訴えると言い出すのですが…?
一体どんな事情があったのか。
深森が解き明かしてくれるのです。

第2話は、シーク協会で結婚式を挙げるはずだったカップルに起きた悲劇。
思いがけない事情が隠れていた?
第3話は、ゆうゆう倶楽部という冬場のキャンプで知り合った女性が入院したと聞いて…?

1998年の作品。
清海て、清里がモデルなんでしょうね。
基本は高校生の視点で入りやすい。
自然についての話が多く、景色や植物、生き物たちと共に、そこを護ろうとしている人たちも、優しい生命力を感じさせます。

中華丼と春雨セット

110802_160106中華屋さんのセットです~。
ミニ中華丼と春雨、スープ、杏仁豆腐のセット。

110802_160118これが特徴ですね~。
麺じゃなくて…
冷やし中華っぽい、さわやかな味。
サラダみたい?

110802_160126中華丼はてんこ盛りです。
カラフル!
野菜たっぷりなのが嬉しい。

110802_160248こういうスープも好き~☆

デザートもありますよ♪

「かぼちゃケーキを切る前に」

リヴィア・J・ウォッシュバーン「かぼちゃケーキを切る前に」ランダムハウス講談社文庫

下宿屋を営むフィリス・ニューサムが主人公のコージー・ミステリ。
2冊目。軽めで、レシピ付きです。

主人公の息子マイクが、副保安官。
フィリスは未亡人で、もと中学の歴史科教師。
良識ある方で、年下の女性からも信頼されますが、少々詮索好き。友達との間には女性らしい?ライバル意識もある様子。

下宿仲間も、元教師ばかり。
キャロリンは、お菓子作りのコンテストのライバルでもあります。
イブは、もと国語教師といえども離婚歴4回!という色っぽい女性。
一作目で参加の黒一点のサムは、頼りになる男性で、イブは何かと誘うような態度を取っています。
サムのほうは、どうもフィリスに好意を持っている様子。
恋をするには年を取りすぎていると感じているフィリスは、距離を置いているのですが、ほのかな信頼関係がやや進むのかな。

小学校の秋祭りの企画に、キャロリンと参加するように頼まれるフィリス。
最近では、学校ではハロウィンとは言ってはいけないことになっているとか。宗教上、反対する人がいる?
またPTAではなくPTOというらしい。保護者教師機関という意味で、言い方を変えた意図は~母親だけでなく父親も参加というニュアンスなんだそうです。

PTO会長シャロンは美人だがきつい性格で、他のメンバーも困惑している有様。
初対面のフィリスはいささか圧倒されたり呆れたりしつつも、お菓子作りのアイデアを練るのは楽しみなのでした。
ヘルシー・スナック部門はピーナツバター・バナナ・クッキーに。デコレーション・ケーキ部門はカボチャ型にしようと考えます。
ところが当日、いよいよチャリティ・オークションが始まる頃、建物の奥でシャロンの遺体が発見され‥?!

小学校の行事って大変そうだな…
原著は2007年の作品。アメリカの教育事情がかいま見える?
作者が小説を書き始めたのは1978年。家族は夫と娘二人、夫との共著もあり。
毎日新しいレシピに挑戦中とか、確かにアイデアが必要ですもんね。
ヘルシー・スナックはなかなか美味しそうです。

ペーズリー浴衣の帯を替えて

110831_234250文那さんの浴衣スタイル。
帯を替えてみましょう。

最初はレトロな帯だったので~
まずは、シンプルな水色の帯で、涼しげに。
…ちょっと、はしゃいでる?
このバランスで撮るの、ちょっと難しかったんですよ。

110831_234553紺の縞帯で、粋に。

110831_234635きりっとして見えますね。

何だか幕末にでも、いそう~?
この髪色じゃ~ないけどね。

110831_235711サーモンピンクの帯で、キュートに☆
可愛いポーズをどう取ったらいいか~
混乱してる?
110831_235503_2文那さんは髪型やメークに特徴があるので、
そんなに雰囲気変わりませんね。
髪飾りとかつければ違うんだけど…
髪がほつれるしな~coldsweats01

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