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「ハローサマー、グッバイ」

マイクル・コーニイ「ハローサマー、グッバイ」河出文庫

SFらしいスケール感とスリル、奇妙な味わいがありますが、10代の子達が成長する一夏の青春物としても読めます。

太陽フューを回って楕円形に軌道を描く惑星に住む少年達。
地球とは違うけれど、かなり似たような人間の世界が展開します。
エルトという国の中心地アリカから、避暑地のような別荘のあるパラークシにやってきた一家は、父親が役人。上流階級と両親は思っているのですが、大多数の人からは嫌われる結果に。
少年ドローヴは、去年好きになった女の子ブラウンアイズと会えるのを楽しみにしていました。
去年の夏の終わりに、ちょっと口をきくことが出来ただけの仲。
このブラウンアイズが、すごく良い子なんです。
酒場もやっている旅館の娘で、いわば下層階級。ドローヴの親はいい顔をしません。

何が起こるか?わからない世界。
身近な人が突然狂気にとらわれたり、道ばたに生えているアネモネの木に取り込まれてしまったり。
なぜかアネモネという名前の植物がここでは木で、人の服を食べてしまうという…
ロックスというのが使役動物で、馬や牛やロバを合わせたような存在。ロックスがひくロックス車というのが走っています。
ほかにスチーム車や、自動車(モーターカート)というのも。
ロリンという毛がふさふさしていて身軽な猿のような?生き物(猿とは一言も書かれてないけど)が半ば野生だけど、そこらにいます。
ロックスと共生関係になるのか?寒さで立ち往生したロックスにまたがり感応力を使って誘導したりします。
時には、ロックスのように感じてか?苦しんでいる人を助けに来てくれたりする…?!

隣国というのか隣の大陸?アスタとの戦争が起きているという状態ですが、子供にはそんな実感はないままでした。
親同士が認めた友人であるウルフという少年と、彼が連れてきたリボンという少女。ウルフは問題の多い性格で、リボンはお人形のように綺麗なんだけど~やや傲慢な所がある子。
最初は、彼らの強引さに押され気味のドローヴでしたが。
ブラウンアイズも含めた4人で小型スキマーに乗って赤い海へ乗り出し、冒険を楽しみます。
しかし、謎の事件が起こり、次第に町の人々の争いに巻き込まれていくのです。
そこには、恐ろしい秘密が…

少年の冒険がいつしか、一人前に現実的な対応を迫られることに。
SFならではの奇想天外な危機が訪れます。
かなり無惨だけど、一筋の希望も。
少年の成長と共に、少女ブラウンアイズとの初恋が貫かれていくので、その辺に注目すれば心地よさは感じられます。

1975年の作品。
この世界は1875年ぐらいの段階で進化している途中という設定だとか。もう少し後の感じだけど…?

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