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「折れた竜骨」

米澤穂信「折れた竜骨」東京創元社

ファンタジー的と言っても良い~
ミステリでもあるし、歴史物でもある…
どれも好きな私には好みに合っていました。
こんなのも書けるんだねーっ!
ていうか、カドフェルのファン?(にっこり)

12世紀のイングランド。
リチャード(獅子心)王の時代。
かって王女モードと王の甥が争った戦乱の傷もまだ癒えきっていない頃のこと。
ヒロインのアミーナは、ソロン諸島の領主エイルウィン一家の娘です。
「呪われたデーン人」が襲ってくる!と、父ローレントが突然、傭兵を集め始めます。
平和が続いていたソロンの民に軍備らしい物はなく、騎士も数えるほどしかいないのです。
もともとデーン人の土地を戦いで奪い取ったのが、領主一家の祖先。
「呪われたデーン人」とは不死の存在。古い塔には捕虜となっているデーン人トーステンもいました。
いつかはソロンを奪いに来るという言い伝えもあり、教会の鐘で封印されていたのですが…

傭兵が集まった日の翌朝、父が剣で刺された死体で発見されます。
元気なアミーナですが、最愛の父亡き後の人生は厳しくなるかも知れないという不安に襲われます。
娘は政略結婚に出されるのが普通で、姉は父が年齢や人柄も見てお似合いの相手に嫁ぎました。
跡を継ぐ兄アダムには父ほどの度量や心配りがありそうもないからです。
しかし、それどころではなく…

デーン人の襲撃を警戒しながらも、父を殺した犯人を突き止めるために、アミーナは騎士ファルクを案内しつつ行動することに。
聖アンブロジウス病院兄弟団の騎士ファルク・フィッツジョンは、暗殺騎士のエドリックを追って、従士のニコラと共にこの地に来たばかり。
領主の死は、暗殺騎士の魔法に操られた人間が行ったものと断言します。
本人さえもしらないうちに実行しているという‥
集められた傭兵は、ウェールズ人の弓名人イテルとその弟。
マジャル人の女性戦士ハール。
サラセン人の魔術師ナズィ-ル。
ザクセン人の遍歴騎士コンラートとその仲間。
ほかに館にいたのは信頼できるはずの領主の身内や家令、吟遊詩人‥
その中の誰かが、操られていた?!

後半、唐突に霧の中から船が現れて、ろくな備えをしていなかった町民達が襲撃され、アダム達の兵はとても間に合わない!?
撃破するのは無理に思えますが、なかなか手際よく、戦闘シーンも展開していきます。
設定が変わっているから推理しにくいけど、ヒントはちゃんとそこかしこに出ていて、ファルクが一同を集めてのシーンになる推理物のお約束な展開に。
勇敢な少女は、感じが良いです。
ドラマチックで、盛り上がりますよ。

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