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「木暮荘物語」

三浦しをん「木暮荘物語」祥伝社

世田谷の住宅街にある、ぼろい木造アパートの木暮荘。
住人達は音が筒抜けの状態で、呑気に暮らしています。
庭があって、ジョンという雑種犬がいて、家賃も安いのでした。
ただし手入れもあまりしていない好き勝手に草が伸びた庭に、かなり薄汚れた犬だけど。

住人の若い女性・坂田繭に、晃生という恋人が出来て、半年。
3年前に何も言わずに消えた彼氏・瀬戸並木が、突然戻ってきました。
世界を回って写真を撮っていたという。
「俺たち、付き合ってるだろ」と言われても納得できない繭ですが。何となく居座られ…?

繭が勤めるフラワーショップでは、店長の佐伯が夫の不審な行動に、悩んでいました。
もともと「喫茶さえき」という古い喫茶店の三代目が夫。
10年前にフラワーショップを併設し、今は40代も半ばになる夫婦。
いつからか、夫のいれるコーヒーが泥のような味がすると感じて…

ある日、押し入れを蹴破ってしまい、隣室へ行けるのに気づいた男・神崎。
隣室から一階の女子大生を覗いてみたら癖になり、女性の生態に詳しくなっていきます。
途中で、気づかれていたとわかってからが、また‥?

大家の木暮老人も、このうちの一部屋に住んでいます。
娘夫婦が転がり込んできて手狭になり、妻は孫の世話で忙しいので、一人だけ空き部屋に移ってきたのです。
誰が見てもジイサンだけど、本人はまだ枯れてはいないつもり。ちょっとしたこだわりがあって…

ペットのトリマーをしている女性・美禰が、実はいつも通りがかりに見ていて、ここの犬を洗いたいと前から思っていました。
通勤途中の駅の柱に、奇妙な物体を見つけます。
ふと知り合った男性・前田にもそれは見えるらしい。
強面でいかにもその筋のように見える前田ですが、じつはふさふさしすぎの犬を飼っているのでした。美禰はカットしてあげることに。
前田はいぜん、木暮荘に住んでいたらしく‥?

ちょっと変で、けっこうエッチくさくて、かすかに暗いものも含みつつ、ほのぼの笑えて、暖かみがある。
住む人の息づかいが聞こえるようなお話。
よかったです~!

[追記]東京都の世田谷区って、ピンと来ない人もいるかしら。
下町ではなくて、山の手。
戦災に遭わず、古い通りがかなり残った所で、ややこしい道もあるけど、のんびりした雰囲気。
駅前は便利が良いけど、ちょっと奥へ入ると、陸の孤島みたいに取り残された土地もあったり。
じつは私が生まれ育ったところなんです。
長谷川町子さんの家も、歩いていける距離にありました。

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