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「卵をめぐる祖父の戦争」

デイヴィッド・ベニオフ「卵をめぐる祖父の戦争」ハヤカワ・ポケット・ミステリ

作家デイヴィッドの祖父レフ・ベニオフの回想。
1942年、第二次世界大戦中のレニングラードは、ドイツ軍に包囲されていました。
ピーター(旧名ペテルスブルグから)と当時、土地っ子は呼んでいたそうですが。
当時、17歳だったレフ。
木という木は看板でも何でもすべて燃やされ、木片一つない。
7ヶ月前には何気なく食べていたものも影も形もない。
固いパンとタマネギ1個を数人で分け合う。
飢餓にあえぐ街。
すごすぎる…

ドイツ軍の飛行機から落下傘が降り立ったのを見て少年達が駆けつけ、既に凍死していたドイツ兵から、荷物を奪い取ります。
見回りが来て、レフだけが捕まってしまいます。やったことは略奪に当たるので、下手すれば銃殺。
同じ時に、脱走兵として捕まったのが金髪のコーリャ。
二人は秘密警察の大佐に呼び出され、娘の結婚披露宴のために、卵を探し出してこいと命令されるのでした。
何ヶ月も誰も見たことがないという卵を探し求めて、さまよう二人。

命がけの探索中に、パルチザンと出会います。
パルチザン一の狙撃手は、何と若い女性。
少女達がドイツ兵相手の娼婦にされている所へたどり着き、パルチザンと共に、やって来るドイツ兵を倒そうとしますが…?

4月始めに読みました。
この時期に読むには強烈すぎる内容なので、大急ぎでめくって。
しかし筆致は確かなので、読めなくはない…
いや戦争は何よりも一番悲惨だな…と、つくづく。

祖父の回想を孫が聞き書きするという形式なので、若かった主人公は難題を乗り越えて、生き延びるのだけは確かなので、安心できます。
結末には、救いとユーモア、爽快感があります。

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» 卵を探すだけでも [笑う学生の生活]
小説「卵をめぐる祖父の戦争」を読みました。 著者は デイヴィッド・ベニオフ 久しぶりの洋モノ 祖父が語る 戦時下の冒険談 第二次大戦時代ということもあり、歴史・戦争小説ともいえるかも とはいえ、かなりエンターテイメント性があり ユーモアがあります 卵を探す...... [続きを読む]

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