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2011年6月

「和菓子のアン」

坂木司「和菓子のアン」光文社

高校を出たものの、やりたいことがない梅本杏子。
勉強は好きじゃないし、専門学校に行くほど好きなこともない。
いやなことを消去していって、ふと見つけたのはデパ地下のバイト募集の張り紙。
みつ屋という和菓子屋さんに勤めることになったのです。
150㎝、57㎏の容姿は食べ物屋さんには向いていました。
たくさん食べさせたがる母のおかげで、ダイエットが出来ずに困っていたのでしたが。

売り場の面々は、個性的。
店長の椿は、いかにもやり手のてきぱきした女性。実はちょっぴり変わった裏の顔?も持っていましたが…
生き字引の正社員・立花は、元は職人で、いずれ店を出したいらしい。
気むずかしげで最初はとっつきが悪く、杏子は苦手意識を持つのでしたが、実は中身を隠しているため。
…乙メンだったのです?!
同じバイトの桜井は、小柄で可愛い女子。これも…じつは、元ヤンキー。

デパートの裏側も、ちょっとのぞけます。
ちょっとした謎を解決する椿店長の推理もあり。
立花のもと師匠が現れて、謎めいた言葉を残していったり。
常連のお客さんとのやりとりも、ほのぼの。

季節のお菓子の由来など、楽しく読めます。
5月は「兜」「落とし文」「薔薇」それから「青梅」「水無月」「紫陽花」それから「清流」「鵲」「蓮」…
冬になれば「柚子香」「初霜」「田舎家」…
感じのいい人ばかりで~バイトするなら和菓子屋かしらって気分に。

花嫁リカちゃん

110626_190317ウェディングドレスのリカちゃんです。
ジューンブライドの季節にと思っていたので、慌てて。

110626_191533このドレス、なかなか可愛いでしょう。
清楚さもあり、豪華さもあり。
ペチコートはないので、スカートのふくらみ加減は微妙に変えられます。

後ろ姿です~
110626_191621やっぱりベールは花嫁さんらしくて、良いですね☆

110626_192100ちょっと色っぽい?
肩と腕が出ていて、けっこう肌見せも。

110626_191756リカちゃんのメークも気に入りました。
みんな可愛いけどね~
自分の手元に置きたいほどかどうかは…
微妙に色々あるんですよ。

「図説 イギリスの王室」

石井美樹子「図説 イギリスの王室」河出書房新社

ウィリアム王子とケイト・ミドルトンの結婚も迫っていた頃に、読みました。
関連しての歴史番組も面白くて。
もともと西洋史が好きなんです!
が、ヘンリーとかジョージとかわからなくなったので~
これを読んだら、かなりわかるようになりましたよ。
どこからでも読めるし、通して読むにもわかりやすい。

昔の王様達は荒っぽくて~エピソードも抱腹絶倒。
修道士カドフェルの時代の頃、王家の争いは上つ方のもので、庶民にはあまり関係がなかったという記述を思い出しました。

英国王室が長く続いた理由とは。
女性君主も法で認められ、王家の子孫なら外国生まれの君主も厭わない。
民衆の心が離れて見捨てられそうになったときに、人気を回復する名君が出るのだと。
ヴィクトリア女王の前の王達って印象にないと思ったら、評判が良くないわけですわ。
あまり必要でもなかった時代なのかも。
跡継ぎがいないので、四男が中年になって慌てて結婚し、やっと出来た娘がヴィクトリア。
彼女が「君臨すれども統治せず」という方針を貫き、理想の家庭を築いてみせることで、新しい役割を果たしたんですね。

王室は、もう世界にほとんど存続していないのね。…言われてみれば…!
革命で次々倒れたままなのがほとんど。
イギリス王室のせいで、けっこうあるような錯覚が?
立憲君主制ということで、日本と共通した面もなくはないんですよね。
しかし、外国の王家の人間と結婚するという発想が全くないからな‥
その辺が大いに違います。
イギリス王室って~皇室だけじゃなく将軍家も合わせたような存在だしね。

これは図版が豊富で、豪華な内容。
文章も面白おかしく、ツボを押さえたわかりやすさ。
この情報量なのに、厚すぎずに持ちやすい。
2007年の本なので~ケイトのことは載ってませんけど。
ウィリアムは期待の王子として登場しています。
類似書も色々出てますが~けっこう、おすすめです。

「木暮荘物語」

三浦しをん「木暮荘物語」祥伝社

世田谷の住宅街にある、ぼろい木造アパートの木暮荘。
住人達は音が筒抜けの状態で、呑気に暮らしています。
庭があって、ジョンという雑種犬がいて、家賃も安いのでした。
ただし手入れもあまりしていない好き勝手に草が伸びた庭に、かなり薄汚れた犬だけど。

住人の若い女性・坂田繭に、晃生という恋人が出来て、半年。
3年前に何も言わずに消えた彼氏・瀬戸並木が、突然戻ってきました。
世界を回って写真を撮っていたという。
「俺たち、付き合ってるだろ」と言われても納得できない繭ですが。何となく居座られ…?

繭が勤めるフラワーショップでは、店長の佐伯が夫の不審な行動に、悩んでいました。
もともと「喫茶さえき」という古い喫茶店の三代目が夫。
10年前にフラワーショップを併設し、今は40代も半ばになる夫婦。
いつからか、夫のいれるコーヒーが泥のような味がすると感じて…

ある日、押し入れを蹴破ってしまい、隣室へ行けるのに気づいた男・神崎。
隣室から一階の女子大生を覗いてみたら癖になり、女性の生態に詳しくなっていきます。
途中で、気づかれていたとわかってからが、また‥?

大家の木暮老人も、このうちの一部屋に住んでいます。
娘夫婦が転がり込んできて手狭になり、妻は孫の世話で忙しいので、一人だけ空き部屋に移ってきたのです。
誰が見てもジイサンだけど、本人はまだ枯れてはいないつもり。ちょっとしたこだわりがあって…

ペットのトリマーをしている女性・美禰が、実はいつも通りがかりに見ていて、ここの犬を洗いたいと前から思っていました。
通勤途中の駅の柱に、奇妙な物体を見つけます。
ふと知り合った男性・前田にもそれは見えるらしい。
強面でいかにもその筋のように見える前田ですが、じつはふさふさしすぎの犬を飼っているのでした。美禰はカットしてあげることに。
前田はいぜん、木暮荘に住んでいたらしく‥?

ちょっと変で、けっこうエッチくさくて、かすかに暗いものも含みつつ、ほのぼの笑えて、暖かみがある。
住む人の息づかいが聞こえるようなお話。
よかったです~!

[追記]東京都の世田谷区って、ピンと来ない人もいるかしら。
下町ではなくて、山の手。
戦災に遭わず、古い通りがかなり残った所で、ややこしい道もあるけど、のんびりした雰囲気。
駅前は便利が良いけど、ちょっと奥へ入ると、陸の孤島みたいに取り残された土地もあったり。
じつは私が生まれ育ったところなんです。
長谷川町子さんの家も、歩いていける距離にありました。

チェックのシャツワンピで

110624_003909セキグチ(momokoの発売元)のストックマーケットの製品~
さわやかなチェックのシャツワンピです。
ここはまず、ジェニーフレンドの「たまき」に着て貰いましょう。
うちでの呼び名は「まきちゃん」です。

110624_004021この色、似合うと思って~
スレンダーなデザインで、裾フリルが可愛い!

110624_004220座ってみました。
お花にはピンクも足して、可愛く。
まきちゃんには、赤い薔薇よりも~
ピンクや白よね。

110624_004359チェックのフリルが可愛い…
座ると、ラインがまたちょっと違う印象に…?

110624_004512襟は立ててもいいんだけど~

まきちゃんだと開いてる方が似合う感じheart04

「ストラヴァガンザ」

メアリ・ホフマン「ストラヴァガンザ―仮面の都」

異世界ファンタジー。
パラレルワールドものというか。
分厚いハードカバーの児童書ですが、大人も読める内容のファンタジーです。

時空を超えるのが、ストラヴァガンザ。
一つの世界から一つの世界へ、旅する人のことはストラヴァガンテとのこと。
16世紀のイングランドにいた学者が偶然、切り開いた道があるのです。
21世紀のロンドンで暮らす少年ルシアンは、ある日突然、異次元の街ベレッツァにいました。
そこは、ヴェネツィアに似ているけれど、まったく別な世界。
女公主ドゥチェッサが治めています。
ドゥチェッサの寵臣ロドルフォが21世紀においた手帳をルシアンが拾い、そうとは知らずにベレッツァへ行き来する道を切り開いたのでした。

今の公主シルヴィアは25年も治めていて、いつまでも若く美しいと評判。
じつは、儀式の際には替え玉を立てていました。
ベレッツァでは、独身女性は仮面を付ける習慣があったために、出来たことでもあります。
レーマはベレッツァの支配権を狙って、レーマ大使はドゥチェッサの暗殺までたくらんでいました。
この世界では、ローマ建国神話のレムスとロムルスが逆になってるんですね。

一方、ベレッツァでのヒロインに、アリアンナという少女も登場。
年の離れた兄のいる末っ子で、小さな島で最後に生まれた子として可愛がられてきました。
マンドラを漕ぐマンドリエーレに憧れて、男装で入学試験会場に乗り込もうとしていました。
ところが、その日はベレッツァ出身の人間以外はいてはいけないという禁忌の日。
そこで、ルシアンに出会い…
何も知らないルシアンを思わず助けようとして、関わることに。

21世紀のロンドンでは、ルシアンは腫瘍で闘病生活を送っていたのですが…
その現実の寂しさと、異世界ののびのびした冒険の対比、どれがどうなるか?が読みどころ。
ルシアンはひょんなことからマンドリエーレとして合格してしまいますが、ロドルフォに発見され、様々なことを教わることになりました。
世間知らずのアリアンナも、思わぬ重い責任を担うことに。

登場人物は多彩で、華麗な祭りの様子や、暗躍するスパイと戦う危機なども~ドラマチックで楽しい。
レース編みをするおばあさん達も、活躍。
ドゥチェッサのしきたりや、大人の恋の行方なども、にやりとさせられます。

著者は1945年イギリス生まれ。80作以上の著作があるそう。
本書は2003年、飜訳発行。

副都心の初夏

新宿西口には、毎週行く機会があるんです。
5月下旬から、ほとんど曇り時々小雨でしたが。
梅雨の晴れ間に、とびとびに撮った物です。
110412_132553
繭みたいなビル。
高層ビル街では比較的、新顔。
110510_132520
ケヤキの葉の色って、大好き。
晴れた日には、外でランチも良いですね。


110412_132526花壇のお花~
パンジーが豪華です。

110412_132748これは葉牡丹が伸びた奴かな?
こんな風に植えると、イングリッシュガーデン風。

110510_132639花壇のお花は時々、一気に取り替えられます。
マリーゴールドかな…ダリヤもある?

110510_132542毎週、緑の色が濃くなっていくのが素敵。
うすぼんやり見えるのは都庁です。
幽霊都庁?

「隻眼の少女」

摩耶雄嵩「隻眼の少女」文藝春秋

「このミステリーがすごい!」のリストにあったので、読んでみました。
本格ミステリです。

1985年、両親を相次いで亡くした青年・種田静馬は、ひなびた温泉地を訪ねます。
前に来たことのある琴乃湯という旅館に、泊まることにしました。
洪水を起こす龍の首を、乙女スガルが蓬莱の琴を奏でて落とし、村を守ったという伝説のある村。
スガルは、神代の力を持つ天女と人間の父の間に生まれて、力を併せ持ったから、出来たという。
その家系を継ぐ琴折(ことさき)家の女性が代々「スガル様」という生き神として、村の要となっていたのです。

静馬が、龍が岩になったとされる奇岩に上っていたところ、風変わりな少女「御陵(みささぎ)みかげ」に出会います。
赤い袴に白い水干を着た時代がかった衣装をつけた白拍子のような姿。しかも片眼は義眼で緑色がかっていました。
父と共に滞在していて、亡き母のような名探偵になるべく見習い中だというのですが、まだ17歳。
折しも、琴折家で殺人事件が起こり…

スガル様である比奈子の三つ児の娘達。
長女で跡継ぎの春菜が殺されたのです。
静馬は成り行き上、気の強い美少女・みかげの助手として、協力することになります。
女系家族の跡継ぎ問題に、狭い世界での因縁~と、横溝風。

わかりやすい文章で、切れ味よく、ぐいぐい書かれています。
気の強い少女探偵の真剣さに特徴があります。
ここで解決するにしてはまだ厚さがあるな?と途中で思うと…
さらなる展開が!
捻ってある面白さはありますが…
エラリー・クイーンと横溝が好きでたまらない人なら我が意を得たりという工夫かしら。
これって、ちょっとぎりぎり…?
奇想が好みなら面白いと思います。

「三人姉妹」

トニー・パーソンズ「三人姉妹」河出書房新社

キャット、ジェシカ、メーガンのジュエル姉妹。
長女キャットが11歳の時に、美人女優だった母は唐突に家を出ました。
父は優しいけれど留守がちで、急に母親代わりなんて、とても無理。
雇い人が出入りして世話をすることになりましたが、大活躍したのは長女でした。

そして、三姉妹はどんな大人になったか?
キャットは36歳に。
「ママサン」というアジア系の料理を出すレストランの店長という職に就き、家事はもうたくさんと自由を謳歌していました。
恋人ロリーには離婚した妻との間に息子ジェイクがいて、結婚も迫らないし子供も作りたがらない関係が合うと感じていたキャット。
しかしロリーは、問題を抱えたジェイクのことを誰よりも大事にしている様子。
キャットの心に、しだいに変化が訪れます。

次女のジェシカは、小柄で一番美人。
32歳の専業主婦です。
夫パウロとは愛し合っていましたが、なかなか子供が出来ずに苦悩することに。
夫の弟マイケルの子に、パウロも弟夫婦も夢中なのに内心傷つきます。実際には男達は喜んでいるだけではなかったのですが。
子供が出来てから妻(日本人だったりします)が変わってしまい、ないがしろにされていると感じたマイケルは浮気してしまうのです。
いろいろあって、子供を諦めたジェシカ夫婦は、郊外の綺麗な家に引っ越すのですが…

三女のメーガンは、研修医。
ロンドンのあまり治安の良くない地域の病院で、良心的な医療を行おうと苦闘していました。
恋人と別れた後に出会ったオーストラリア人のダイヴィング教師カークとの一夜で、赤ちゃんが出来てしまう。
最初は当然のように中絶を考えますが、思い直してシングルマザーになろうとしていたら、彼にも再会。
未熟児で生まれたポピーを姉たちも可愛がります。が、挫折感を抱えたメーガンはなかなか心が晴れない…

子育ての大変さも、かなり強烈に描かれます。
出産は決して当たり前の事じゃないんですね。
ある意味、妊娠小説?
個性的な三姉妹の怒濤の人生。
「三姉妹」つながりで~ふと目にとまって読んでみました。
アメリカの方がにぎにぎしく、濃いなあ…
姉妹がいつまでも仲がいいのがいいですね。

ナチュラル服のハピサマさん

110609_230815momokoのナチュラルデイズさんの服を着たハッピーサマーさんです。
momokoって、ネーミングが面白いんですよ。
通称ハピサマさん、ほんとは「お約束ハッピーサマー」ていうんです。
家での名前は夏姫(なつき)ちゃん。
3人目のお迎えだったな…
まずは、ワンピのみで。
白に紺のチェックが少し入ってるのが涼しげ。
切り替えが面白いですね。

110609_231109上になんというか~スモック?を羽織ります。
生成で、繊細なデザイン。

なぜかポーズは大胆~

110609_231127夏姫ちゃん、嬉しそう?

「夜明けまでも~踊りましょう~」
って雰囲気。

110609_231239…または、鬼の居ぬ間のシンデレラ?

110610_001928せっかくだから~
ちょっと、おすましのポーズもwink

「三人姉妹」

大島真寿美「三人姉妹」新潮社

どこにでもいそうな三姉妹。
と思ったけど…いや、今は3人きょうだいというだけで、少ないかな‥

リアルで共感しやすい設定。
長女の亜矢は見合い結婚して子供も一人いるが、離婚すると息巻いて実家に戻ってきます。
裕福な家に嫁いだのですが、向こうの両親や小姑に息が詰まることもあるらしい。

とばっちりが来るのでは?とはらはらする三女・水絵は大学卒業後フリーター。映画が好きで、映画研究会に今でも関わりながら、映画館でバイトしています。
翌月、友達と免許を取るために、長女の嫁ぎ先が経営する自動車学校に行くことにします。
穏やかな旦那さんは歓迎してくれ、長女も気晴らしになる様子。
先月あれほど揉めたのに、と内心呆れる妹。
旦那の妹の雪子は学校を手伝っていて、徹底的に地味なんですが、実は意外な面を持っていることも知ります。

次女の真矢は、さっそうと働いていてキャリアウーマン志向、もともと要領が良い。
真矢が行きつけのバーのマスターのグンジさんは、映研のOBでもあります。
グンジさんのほうは真矢をゆっくり口説いているつもりなのですが、真矢はゲイだと思いこんだままという。

水絵は映研の後輩の右京君と付き合っているのですが、恋人と言い切れるほど盛り上がっていないのでした。
次第に連絡が減ってきて落ち込んでいたら、年上の女性と歩いていたという報告が。美人で評判の大学院生の澤さん。
思いがけなくその澤さんが会いに来て、水絵に謝ってきます。恋人と別れた直後で甘えてしまって誤解させたが愛しているわけではないというのです。謝られても‥
澤さんが映画研究会の映画に出てくれるなら、そのメイキングを自分に撮らせてくれるなら許すと条件を出す水絵。
妙なことをすると周りに呆れられますが…?

ほのかに笑えて、情けなくても深刻すぎない~けっこうありそうだけど、自分は体験していない、友達の話を聞くような感覚。
「ピエタ」が話題になっているようなので、ちょっとその前に他の作品も読んでみました。
1992年に劇団解散後、作家デビューとのこと。

「金の羽根の指輪」

ジャニータ・シェリダン「金の羽根の指輪」創元推理文庫

シリーズ3作目。
ハワイ出身の新進作家ジャニス・キャメロンが、ヒロイン。
一作目で義理の姉妹の関係を結んだ中国系のリリー・ウーと共に活躍。

マウイ島の牧場主ドン・ファーナムが失踪。
アメリカ人の新妻レスリーは、無情にもすぐさま親族に追い出されそうになります。
恋愛結婚で結ばれた二人ですが、アメリカ人で、教師だったレスリーは地元に馴染みがないのです。
牧場は原資相続で、血縁の者が一代だけ所有することになっていて、親族でない妻に相続権はないのでした。

牧場では何が起きているのか?
ハワイの言葉で尊敬を込めて族長「アリイ」として認められていたドンは、ハワイ人とも上手くやっていたのですが。
ドンとは旧知のジャニスは義憤を感じて、ドンの行方をもっとよく捜し、何とかレスリーを守ろうとしますが…?

ジャニスはハワイ育ちで、亡き父が研究者だったため、現地人の言葉も話せます。
気づかれずにハワイ人の会話を聞いたり、また改めて信頼を得ることも出来るのです。
ハワイ人のパーティに参加して、踊りの名手に仕込まれた求愛の踊りを踊ったりと活躍。
しっかりしているのは義妹のリリーで、中国系の人脈も駆使して確実にサポート。

1952年という古い作品とは思えない軽快な筆致。
ということは~ファッションは往年のハリウッド映画みたいな感じで想像すればいいのかな?
ハワイに数年暮らしたという著者の経験が生きています。

あじさいランチ

110510_155249お好み食堂のセットです。
高層階の窓際の席で。

110510_155259お蕎麦にしようかな~
何となく、お刺身も食べたい、
ちらし寿司?いや…
と迷っていたら、見つけました。
「あじさい」という名前のセット。
年中あるみたいだけど、
何となく今の季節らしいかな?
さっぱりしてますかね。

110510_155327お寿司はこちら。

110510_155333甘い物もついてます。
これって決め手…
迷ってる人、欲張りな人のためのメニュー?
野菜が足りないのだけが気になるけどcoldsweats01

「Nのために」

湊かなえ「Nのために」東京創元社

「告白」を初めとして~ヒットを飛ばしている作家さん。
これはちょっと毛色が変わっています。

野バラ荘というボロアパートで出会った3人。
ごく普通の女子大生に見える杉下希美。
明るく努力家の安藤望。(同じ「のぞみ」という名ですが、こちらは男性)
小説家志望の西崎真人。
そして、故郷の島で、希美の同級生だった成瀬慎司。
とある高級マンションで、資産家の野口夫妻が刺される事件が起きます。
4人は、その現場近くにいたのですが…

西崎は法学部に籍を置いてはいますが、留年中。綺麗な顔なんですが、かなり人格は破綻していました。
昼間は暇にしていたために、大家の老人とは仲が良くなっています。
希美は高校時代に突然、父親が愛人を家に入れて妻子を追い出したために苦労したという過去を背負っていました。
それは村中が知っていたこと。
成瀬はそんな彼女を好きだったのですが、口に出しては言えませんでした。
じつは、奨学金を譲って貰った?という負い目を感じていたこともあります。

安藤も(別な所ですが)やはり小さな島で育ったというコンプレックスが共通しています。
それほどの苦労はしていないようですが、小さな島ではいつでも彼が成績は一番なのが当たり前で、成功を目指していました。希美よりは年上で、やがて就職は無事に内定します。
同じアパートのよしみで希美に将棋を教わったり、ビルの掃除のバイトを一緒にしたり、ダイビングの免許を取ったりと、互いに気楽な関係を築いていくのでした。
学生時代ならではの新体験で広がる世界。恋愛まで行きそうで行かない人間関係はちょっと楽しい。

事件が起きたときのそれぞれの陳述と、これまでのいきさつをいろいろな角度から描き、さらに十年後に繋がっていきます。
虐待や重い夫婦関係が根底にあるのがややしんどいけど。
先を知りたくてどんどん読ませられるリーダビリティはさすが。
小さな誤解や偶然がもたらしたもの。
互いに秘密があるのですが、行動の理由は自分のためだけではない、誰かを思ってのことだというのが救い。
でも後味は…そう、よくはない…だってねえ…
それもこの作家らしい!といえなくはない?

「午前零時のフーガ」

レジナルド・ヒル「午前零時のフーガ」ハヤカワ・ポケット・ミステリ

ダルジール警視のシリーズの新作。
知る人ぞ知るレジナルド・ヒル。
知らない人にはどう紹介すれば、面白さが伝わるのかなぁ…
基本は警察のチーム物。
たたき上げの中年男と若いエリートとのコンビは、イギリス警察小説の定番ですね。

ダルジールと部下のパスコーの他に、パスコーの妻のエリーも重要人物。気の強い知的な美女で、ダルジールにも一目置かれているのです。
しゃれのめした書き方で、ぐいぐい引っ張っていく作風。
事件の要素も、登場人物も多彩で、知的な遊びの要素が強いのが特徴かな。

主役は、強烈な存在感のあるボスのダルジール警視。
デブで強引で口が悪いけど、実力は十分あり、怖い上司だけど、いざとなれば強い味方ともなる。けっこうセクシーらしく、ちゃんとお似合いの恋人もいます。

爆破事故で休養後、今回いよいよ現場に復帰するダルジール警視。
ですが、まだ本調子ではないのです。
いきなり登庁日を間違え、ごまかしながら内心悩みます。
そこへ登場するのが、30代の金髪美人ジーナ・ウルフ。
ダルジールがずっと前に出会った警官(パーディー警視長)の紹介で、ややこしい依頼をしてきます。
7年前に行方不明になった夫が、生きているかも知れないというのだ…
しかも、彼女は怪しげな二人連れに尾行されていた…?!

相談のために会っている美女とダルジールを、たまたま隣の会場でのパーティーに来ていて見かけるパスコー主任警部。
パスコーは、ダルジールとは対照的にエリートで紳士的、見た目もハンサムで、真面目で優しい男。
微妙な指導権争いもありますが、心から御大ダルジールを尊敬しています。
一方、女性警官のノヴェロは、ダルジールの頼みでひそかに動き始めるのですが…

テンポ良く進む24時間の出来事。
移民から三代で財産と地位を築いたギッドマン一家など、長年の因縁も。
ギッドマンの2代目ザ・マン(親分といった意味)の何でも屋や、三代目で議員のデイヴを仕切る地味な秘書の女性マギーなども印象的。
やり手の女性、その愛人の目立ちたがりの記者や、ウェールズから来たばかりのその弟。
様々な人間関係が交錯する中、おなじみの登場人物もツボを押さえた登場。
ウィールド部長刑事のダルジールへの思いや、ダルジールの部下への思いも。
あざやかな描きっぷり、満足な読み応えでした。

「花宵道中」

宮木あや子「花宵道中」新潮文庫

江戸時代、吉原の遊郭に暮らす花魁達を描いたもの。
短編連作で、哀しみだけでなく、女同士の助け合いも。
登場人物どうしの因縁も、かなり~どろどろ。
艶っぽい文章で、こういうのが読みたい気分なら、満喫できます。

「花宵道中」は山田屋の朝霧が、主人公。
天保8年秋、火事で吉原が焼け、女達はあちこちの仮宅に住んでいました。
山田屋は、深川八幡前に仮宅を構えます。
もともと山田屋は、座敷持ちが6人しかいない小見世。
朝霧は母親も遊女だったので、生まれたときから吉原にいる女です。
正月の八幡に出かけたところ、人混みの中で草履を片方落とし、困っている時に助けてくれた男・阿部屋半次郎。
草履の鼻緒は半次郎が京都で職人だった頃に染めた物だったのです。見よう見まねで染めた青い牡丹。むらがあるので、着物には出来なかったものがこんな所にと縁を感じます。
吉田屋という金持ちの座敷で、二人は再会するのですが…

「青花牡丹」は、その半次郎の子供の頃からの話。
美しかった母は父と駆け落ちして一緒になったものの、しだいに不仲になってしまいます。
母の死後、弟の自分をかばって京都の島原に身を売った姉は、霧里と名乗っていました。
職人となり、自分の染めた着物で花魁道中をさせてやりたいと願う弟。
半次郎に思いがけない結婚話が起き、幸運と羨まれるのですが、腕を折られてしまい‥

霧里は美しいけれど愛想がなく、他からの嫉妬もあって、江戸の吉原の山田屋に所替えとなります。
半次郎は遠くへ去る姉をやむなく見送ります。
霧里は、妹女郎として、地味な少女だった朝霧を育てます。
その朝霧は、やがて八津と三津の面倒を見るようになるのです。
彼女たちの運命は…

女性のための女性によるR-18という企画の受賞作。
そういえば~濃厚な描写だけど、時代色が濃いので、途中は忘れてました。

黒いドレスのアマンダ

110610_002640新入りバービーさんの細部です。
うちでの名前はアマンダ。
ベーシックスのコレクション1.5の001のタイプです。

服の襞がよく見えるように、
ライトを強くしました。

110610_003053つやつやとした髪、
手触り良いですよ。

顔のアップ~
この角度が綺麗かな?



110609_225055
靴はこう~
ハイヒールのサンダル。


110610_003504

バルーンスカートは、
こうなってます。
このあたりまで一繋がりで、
ここから裏地へ。

110610_003332大胆ポーズ☆

脚、細~い!

「夏至の森」

パトリシア・A・マキリップ「夏至の森」創元推理文庫

「冬の薔薇」の続編。
現代に生きる子孫のシルヴィア・リン(シル)が、祖父リアムの葬儀のために、7年ぶりに村に帰ってきます。
曾曾曾曾祖母?のロイズ・メリオールの手記を、祖母アイリスに渡されて読むのです。これが「冬の薔薇」の内容ですね。

鬱蒼とした森に棲むのは、恐ろしい妖精の女王とその眷属たち。
シルは、由緒あるリン屋敷を継ぐように言われますが…?
都会で暮らしていたシルは、ある不安を抱えていました。
シルの父の名前を、誰にも告げずに亡くなった母。

幼なじみのドリアンは、リン家を手助けする家柄。
ところが、ドリアンの父オーウェンは長年、妖精の世界のルーと恋仲で、いつ会えるともわからないまま逢瀬を続けている状態だったのでした。
祖母アイリス達がお裁縫の会でやっていたことが、妖精のいる森を縛っている本物の魔法だったと、初めて知るシル。

屋敷をテーマパークにしようという妙な業者も、闖入してきます。
しかし、業者の幼い娘は、すべてを見ていたのです。
シルの従弟のタイラーは、親の再婚で、しばらくリン屋敷に滞在していました。
タイラーが、妖精との取りかえ子となってしまい…?

多彩な登場人物が、くっきりと描き分けられています。
村や森の自然も、自然を超越した情景も、何とも麗しい。
似たような環境に、作者は住んでいるそうです。
ファンタジックで、スウィートで、とても魅力的でした。

「薄妃の恋」

仁木英之「薄妃の恋」新潮文庫

僕僕先生のシリーズ2作目。
仙人の師・僕僕先生は、見た目は美しい少女。
開元3年(715年)田舎町でぐうたらしていた青年・王弁は弟子にして貰い、さまざまな冒険に加わりました。
とはいえ、仙人になれる身ではないので、いぜんとして大きな差があります。
世間の目には、薬草を扱う薬師としては認められるようになりましたが。

5年後、僕僕が戻ってきて、共に旅に行くことになります。
すぐ横に寝ている美少女に、どぎまぎする王弁。
何千年生きているかも知れない相手に、どこまでついていけるのかと悩む哀しさもありつつ。

僕僕と旅をする途中、なぜか料理対決に出場させられます。
素人なりに頑張っては見るのですが…
試合相手の弟子に反感を持たれ、絡まれますが…?

川辺で、色っぽい関係の男女をのぞき見てしまった王弁。
男のほうには死相がある、と僕僕はいう…?
女性は何と薄い皮だけの身だった(これが薄妃)ので、ぺらぺらの姿のまま、旅に加わることに。
恋人の男性に本当のことを教えた方がいいのか?
「知らない方がいいだろう」と思う王弁に、「もしも自分が薄妃のような存在だったとしても王弁には真実を知って欲しい」という僕僕。
あらま?

雷神の子が友達を得る話なども、可愛いくて~好きです。
ほのぼのした空気が漂うファンタジー。

ベーシックスなバービーその2

最近のバービーさんのシリーズ。
ベーシックスというシリーズの第2弾というか~
110609_222853(これは箱の裏ですが)
1.5というから、後半戦みたいなもの?
昨年出た黒いドレスのシリーズです。
ボディは細身で、腕と脚の付け根以外関節の可動性はありません。

110609_222758うちでお迎えしたのは、彼女。
黒髪(正確には濃い栗色)で前髪下ろしている~
ほんとにベーシックなタイプですよね。

110609_223135ドレスがバルーンなのが、一番面白いかな、と。

メークは好みよりきつめだけど、このタイプいなかったから。

110609_223449包装がガッチリしていて、解くのが大変なのよね。

うわ、これ、な~に?!
ビニールで平たく押さえるのはともかく、ミシン縫い?!

これじゃあ…
110609_224110…やっぱり、絡まって取れない所がありますよ!
無理に外すと、ここで髪が切れちゃうっ!
でも美人だわ~我が家での名前はアマンダ!に決定。
1.5の1じゃ、呼びにくいから。

第二弾では最初は赤毛さんを狙っていたんですけどね。
本物を間近に見たら、こっちの方が美人だったの。
4ヶ月ごとぐらいに新シリーズが出ていて、もう第4弾ぐらいになってますね。

「バブルズはご機嫌ななめ」

S.ストロマイヤー「バブルズはご機嫌ななめ」講談社文庫

コージー系のミステリ。
元気のいいヒロインの登場です。

バツイチ子持ちの美容師バブルズ。
これは本名で、バブルズ・ヤブロンスキーというのですね。
金髪でバービー人形のような体型、チューブトップにホットパンツという服装で、仕事をしているのです。実は、天然繊維アレルギーのためもありました。
頭は空っぽ、と思われてきたけれど。

10年前に美容院にふらっと来た娘が、ほどなく自殺してしまった事件があり、自殺するようには見えなかったとずっと気になっていました。
その件が、最近になって、動き出したかも知れない‥?

バブルズは高校時代に、できちゃった婚で結婚。
夫がロースクールに通う費用を出していましたが、上昇志向の高い夫にあっさり捨てられてしまいます。
しかも、別れた妻に払う金額が高すぎると夫が裁判に訴えたのです。これは、逆に妻の学費を出すよう裁定されたため、コミュニティ・カレッジに通う事は出来ました。
が、どのコースも次々に落第。
今受けている講座は、ジャーナリズム。
もう17歳になった娘の大学の費用を稼ぐために、記者になろうと思い立ちますが‥?

事件取材中に、魅力的なカメラマンに出会います。
ぽーっとなるけど、これまでの痛い経験から、距離を保ち続けます。
階層の差がはっきりしている町で、夫と再婚相手は富裕層の住む区画に。
娘の部屋はその家にもあるのですが、娘はお嬢様然としたワンピースを着せられるのに閉口しているんですね。
「ママはあたしのヒーローなんだから」という言葉に、奮起するバブルズ。

テンポよく陽気に語られ、楽しく読めます。
イヴァノヴィッチに励まされて書いたとか。
東欧系の住民のおかしな言動やネットワークなどは、通じる点もあります。
作者がリポーターや記者をした経験が生きていますね。
アガサ賞受賞作。

続きも面白そうなのに、出ていませんね‥
翻訳が所々妙なのが残念、直訳過ぎ?でテンポを落としています。
名のある翻訳者だと思うのに…チェックが足りなかった??
集英社かどこかで買い直して、シリーズで出してくれないかなあ。

なかよく、お留守番

110526_165526帰宅して、リビングの灯りを付けたら~
みゅんがソファの上にいました。
110526_165535まぶしそうです。
るるちゃんと一緒だったんだねえ。
110526_165545「もちろんさ」

自分でくわえて、2階から連れてきてるんですよ。
寂しくないもんね。
110526_165631「ふおぉ…」
アクビしかけてる顔です。
110526_165713アクビしてるところはなかなか、携帯じゃ撮れないのよねえ。
「なに、撮ってんだよぉ」

「草の上の朝食」

保坂和志「草の上の朝食」中公文庫

芥川賞作家の作品。
洋画のようなタイトルに惹かれて~これが初めて読んだ作品です。
この前作に当たる作品があると、後で気づきました。

転がり込んできた友人と、4人での共同生活。
のんびりだらだら、ちょっとした興味とこだわりを持ちつつも、寛容に暮らす心地よさ。
主人公が寝ていると声を掛けて起こし、しょうもない相談を持ちかける後輩のアキラ。
アキラのガールフレンドのよう子が、紅一点。
綺麗な子で、誰が見てもアキラにはもったいないのですが。
4月に連れてきたまま、一緒に住んでいるのでした。

よう子は、毎日、近所の猫に餌をやり続けています。
これがだんだん大変になりつつもすっかりはまっていて、恋愛もおろそかになっているのかも?ってぐらいなのでした。
人口密集地帯だったらご近所と揉める話になるけどねぇ。この場合は、農家も近くにあるような住宅なので。

会社勤めの島田も、6月から転がり込んでいます。
これは会社を辞めて小説を書きたいと社長に言ったら、何と「俺の伝記を書け」と言われて、給料を貰いつつ家にいるという。
これは、幸運ですねえ?!

主人公は、休日は競馬に行って、常連と半日を過ごしています。
儲からないけど、大損もしない。
行きつけの店で働くウエイトレスの工藤さんにそこはかとなく好意を落ち、ゆるゆると彼女になって貰えて…
顔立ちも派手で化粧も派手、ちょっとケバいところがエッチっぽくて好みなんだとか。
それほど草食系ではまだない?

フリーター文学といった評価もあったような。
93年の作品。
…バブルこそはじけた後だけど、阪神大震災も起きる前。
今思うと、平和な時代だったんですね…

「卵をめぐる祖父の戦争」

デイヴィッド・ベニオフ「卵をめぐる祖父の戦争」ハヤカワ・ポケット・ミステリ

作家デイヴィッドの祖父レフ・ベニオフの回想。
1942年、第二次世界大戦中のレニングラードは、ドイツ軍に包囲されていました。
ピーター(旧名ペテルスブルグから)と当時、土地っ子は呼んでいたそうですが。
当時、17歳だったレフ。
木という木は看板でも何でもすべて燃やされ、木片一つない。
7ヶ月前には何気なく食べていたものも影も形もない。
固いパンとタマネギ1個を数人で分け合う。
飢餓にあえぐ街。
すごすぎる…

ドイツ軍の飛行機から落下傘が降り立ったのを見て少年達が駆けつけ、既に凍死していたドイツ兵から、荷物を奪い取ります。
見回りが来て、レフだけが捕まってしまいます。やったことは略奪に当たるので、下手すれば銃殺。
同じ時に、脱走兵として捕まったのが金髪のコーリャ。
二人は秘密警察の大佐に呼び出され、娘の結婚披露宴のために、卵を探し出してこいと命令されるのでした。
何ヶ月も誰も見たことがないという卵を探し求めて、さまよう二人。

命がけの探索中に、パルチザンと出会います。
パルチザン一の狙撃手は、何と若い女性。
少女達がドイツ兵相手の娼婦にされている所へたどり着き、パルチザンと共に、やって来るドイツ兵を倒そうとしますが…?

4月始めに読みました。
この時期に読むには強烈すぎる内容なので、大急ぎでめくって。
しかし筆致は確かなので、読めなくはない…
いや戦争は何よりも一番悲惨だな…と、つくづく。

祖父の回想を孫が聞き書きするという形式なので、若かった主人公は難題を乗り越えて、生き延びるのだけは確かなので、安心できます。
結末には、救いとユーモア、爽快感があります。

小エビのリゾットとケーキ

110506_151016アフタヌーン・ティールームのランチです。
小エビと揚げ茄子のリゾットのセット。
パンも付いています。

110506_151003リゾットの味が濃いのかな?
と思ったら、そんなことはなくて~
紅茶のお店だから、紅茶に合うようにかしら?
まろやかで美味しいリゾットでした。

110506_152448ケーキは季節のショートケーキ。
シトラスゼリーとヨーグルトムースのケーキです。
ヨーグルトの酸味でサッパリしています。
英気を養うため?ちょっと贅沢shine
美味しかったです~delicious

「ひとりの午後に」

上野千鶴子「ひとりの午後に」日本放送出版協会

日常のこと、子供の頃のこと、好きなこと‥
落ちついた筆致で、これまで語らなかった個人的なことについて書いています。
NHKの「おしゃれ工房」に連載されたもの。
そのせいか、母が得意だった焼きリンゴの話、洋菓子といえばシュークリームとかすていらが双璧といった話題も。

フェミニズムの旗手として女性問題に鋭く切り込んだこれまでの著書とはやや違う面も出ていて、これがけっこう感じが良い。
子供の頃の自由研究の話なども、社会学的?
社会学を目指す人は、一に好奇心、二に尻軽さ、三四がなくて五に知力、だとか。

お母さんは結婚と同時に、クリスチャンになったそうです。
姑や小姑とのもめ事が絶えず、夫婦の言い争いは子供達が不安になるほど続いたことも。
夫への抵抗もあったのか?晩年になって仏教に戻ったんですね。
先祖の法事なども母がしっかり行っていたので、それで良かったのだろうという思いもあるとか。
開業医だったお父さんのほうは、謹厳で孤独がち。
クリスチャンで、合理精神の持ち主でもありましたが、母の部屋をそのままに残し、若い頃に夫婦仲が良かった思い出を娘に繰り返し語り続けたという。
ケンカの多い夫婦で、子供の眼にはそう見えていなかったけれど、実は妻に依存していたぐらいだったような。
あれで案外、母のほうも幸せだったのかも知れないと、しだいに思うようになったそう。

父は娘を塀の中に囲うように溺愛して育て、免許も取らせなかったのでした。
兄二人のいる妹で、家の中ではチャンバラをして育ったのですが。
大学へ行くのに反対を押し切って故郷を離れたことが、独り立ちのきっかけに。
「自分で自分を育て直したのよ」と母に言った所、「そんなら結局、わたしの育て方が良かったってことじゃないの」と言われて絶句したとか。
母は強し!

世界各地で見た夕日の話など、さりげなくスケールが大きい。
スピード狂だったり、スキーが得意だったり、やっぱりものすごく元気なのね!

「マクダフ医師のまちがった葬式」

ケイト・キングズバリー「マクダフ医師のまちがった葬式」創元推理文庫

ペニーフット・ホテルのシリーズ3作目。
ホテルを経営する未亡人セシリー・シンクレアが探偵役。

村の老医師マクダフ医師が亡くなり、教会で葬式が行われます。
セシリーは何しろ生まれたときからのつきあいで、頼りにしていました。
1年前の夫の葬儀も思い出してしまい、哀しい気持ちに。
ところが、葬儀の最中、警官が現れて突然、中止に。
なんと、死体が入れ替わっていた…?

教会の牧師は、セシリーの友達フィービの息子。彼の拾った紙のメモには、ホテルのシェフ秘蔵の献立表が。
ホテルが巻き込まれては大変と、ひそかに捜査を始めるセシリー。
謹厳な支配人バクスターは、セシリーより二つ年下。セシリーの身を心配し、立場上からも神経質なほど女主人を守ろうと苦労するのでした。
元はお転婆娘で大らかなセシリーは、犯人を突き止めるために突進。
バクスターはセシリーのアイデアに振り回されて、出来ないポーカーに参加する羽目になってしまうのは気の毒だけど~お笑いの一幕。

時は1907年2月のこと。
池の氷が割れて、子供が落ち、とっさに助けた農夫ジョーは村の英雄に。
ホテルのメイドのエセルは、ジョーに恋をするのです。

もう一人のメイドのガーティは、恋人で厩番のイアンとの結婚を控えていました。
従業員を家族のように思うセシリーが、ホテルで式を挙げるように準備しているのです。
結婚後は仕事を辞めるように言うイアンに、反発するガーティ。
大げんかになり、結婚をやめると言い出します。

マクダフ医師の代わりとして、一時派遣されてきた医師ケヴィン・プレストウィックは中年のやもめ。
これが魅力的で、何となくセシリーの女心を騒がせることに。
手袋をしているセシリーの手にキスをして、何気なく握ったままでいるという色男ぶりにも時代色が。手袋をしていないときには礼儀上、手には触れないのだそうです。
感情を見せないバクスターが、ちょっと嫉妬するのも楽しい。

白地に桜の帯に替えて

110528_224603春からずっと同じ着物だったmomokoさん達。
さて、秋桜さんは、どうしましょう~。

「こんな感じでどうかしら~」
「わあ!」
帯地は3人お揃いです。

110528_225315帯揚げは青みがかった藤色で。
帯締めは水色とピンクのグラデにしてみたけど、
ピンクが入ってると、春っぽいかな。
写真も何だか、きめが粗いし…

110602_213556サイズを大きくして、撮り直し。
今を盛りの薔薇の花で、季節感を出してみました。
背景に白や黒を置いて、色が出やすいように。

110602_214100帯締めは浅葱色と藤色のグラデの物に。
目の色がセルリアンぽいから、合うかな…?

110602_214203帯はこんな感じです~
ちょっと形に難有りなんですが。
急に思い立って久しぶりに作ったので、不正確…

ま、まあ、あまりよく見ないで下さいcoldsweats01

「謎解きはディナーのあとで」

東川篤哉「謎解きはディナーのあとで」小学館

本屋大賞受賞の話題作。
ユーモア・ミステリです。

国立市の警察に勤める若い刑事、宝生麗子。
地味に作っていますが、じつは財閥の総帥の一人娘なのです。
直属の上司・風祭警部は自動車メーカーの御曹司で、派手な服装でジャガーを乗り回しています。
お嬢さん呼ばわりしている部下が、本物のお嬢様、まさか自分よりも金持ちの家柄とは知らないでいました。

麗子はリムジンの迎えが近くまで来ていて、家に帰ればドレスに着替え、フルコースの食事。
1ヶ月前に来た執事の影山は、長身で黒の似合う30代の男性。よく出来ていて、そつはないのだが、ときどき突然口が悪くなるのです。
そして、お嬢様の話を聞いただけで、事件を解決してしまうのでした。
「この程度の真相がおわかりにならないとは、お嬢様はアホでいらっしゃいますか」などと言いつつ。
麗子は「クビよクビ!」と叫ぶのですが…好奇心に負ける。

上司が気づかない男なので、この秘密は勘づかれないのかな??
タイトルも「殺人現場では靴をお脱ぎください」「殺しのワインはいかがでしょう」「綺麗な薔薇には殺意がございます」といった調子。

薔薇園の中で、若い美女の死体が発見されます。
豪邸の住人の一人と交際中で、水商売のために結婚は反対されつつ、滞在していたのですが…?
うちの薔薇園のほうが大きいとなにげに自慢する警部に、内心「うちは3倍はある」と思う麗子。
というふうに現実離れした展開なので、ゲーム的に楽しめます。

麗子が友達の結婚式に出た所、その後の披露宴の最中に花嫁の姿が見えなくなり、2階の自室で刺されていた?!
駆けつけた人々の他には、誰もいなかった…密室?事件など。

ときどき吹き出しながら、気楽にどんどん読めるので、もっと書いて欲しい気はしますが。
そう遠くない国立市内に住んでいて、大金持ちといつまでもばれないまま?でいるのは、さすがに不自然じゃないのかしら~。
二人(いや三人?)だけで捜査しているかのようなのも、ずっと続くの?
国立市の駅前あたりには行ったこともあるので、何となく雰囲気はわかるような気もします。

「バッキンガムの光芒」

ジョー・ウォルトン「バッキンガムの光芒」創元推理文庫

ファージング3部作の最終巻。
読後感、良かったです!

第二次大戦中にイギリスがドイツと講和したという設定の歴史改変物。
この作品では、1960年。
最初の事件で遺児となったエルヴィラが、18歳になっています。
当時は警部補だったピーター・カーマイケルが、引き取って育てました。

ザ・ウォッチと呼ばれる監視隊隊長となっているカーマイケル。
これはイギリス版のゲシュタポのようなもの。
首相に弱みを握られて、心ならずも公務を執行する一方、影の監視隊を組織して、アイルランドに人々を逃がしていました。

エルヴィラは、女子の名門校からの親友ベッツィと1年間スイスのお嬢様学校へ行き、これから社交界にデビューする所。
お嬢様達はそのまま結婚を目指すのですが、ベッツィのたっての頼みに付き合うだけのエルヴィラに、その気はありません。
もとは庶民の出で、後見人は特殊な地位にあるけれど、大金持ちというわけでもない微妙な立場。
秋にはオックスフォードへ行くことになっています。

素直に育っていて頭もいいけれど、政治的には学校でもこれといって習わず、カーマイケルの仕事のことも何も知らないままでした。
ところが、パレードを見物に行ったことから思わぬ騒動に巻き込まれて、逮捕されてしまい……!

危機に継ぐ危機の~大波乱の展開。
スリルだけでは片付かない恐怖感がありますが、希望と勇気の物語です。
作者はイギリス生まれですが、カナダ移住。
ブレア政権の時に、憤りにかられてシリーズを書き始めた由。
楽天的と自ら言っているとか。
楽天的だとこういう話が書けるんだ?…と、納得!

振り袖の初夏

110528_215148今年、お着物を着せたお人形さん達はまだ、みんな着たまんまでした。
「ねえねえ、あたし達、ずっとこうなの」
「新しい帯、してみたいよねー」
110528_222424
「…あ、じゃあ、あたし、これ!」
新入りの東子さん、一番乗りです。
若いですね~。
白地に桜の花びら柄の二枚羽文庫。
110528_230738帯揚げは白地に紫や寒色系の絞り。
帯締めは、夏らしくブルー…と思ったけど、彼女は前からブルー系が多いんですけどね。
サーモンピンクのふくら雀よりは、ちょっと涼しげ?

110528_222622一実ちゃんは、こんな感じで。
着物地がお揃いだから、水色系かな、やっぱり…

110529_0029486月にはいると、ほんとは単の季節なんですけど…
振り袖の場合は別。
いまどき、裏地なしの振り袖を持ってる人はいないでしょうし…
礼装という格からいっても、単仕立てには無理があります。
いかにも春という着こなしから、ちょこっとだけでも雰囲気を変えてみたくてね。

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