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「女子芸人」

神田茜「女子芸人」新潮社

講談師、神田茜の小説2作目。
第6回新潮エンターテインメント大賞を受賞。

琴音は就職しても続かず、ふと入ってみた話し方教室で教わった漫談家の平(たいら)の凡師匠に感銘を受けます。
頼み込んで弟子入りして、平のコトリという名を貰ったのでした。

はじめのうちは師匠の鞄持ちばかりしていましたが、司会者紹介事務所に所属してから、司会の仕事も増やしていたのです。
勉強にもなると勧めてくれたのは落語家の文徳で、一度は付き合っていましたが、あっさり別れを告げられてしまう。

結婚披露宴の司会をしているときに、新婦が行方不明になります。
そのまま続けてくれという新郎の要望で、一人だけのケーキカットや花束贈呈も続行することに。

二人しか弟子もいない師匠ですが、妹弟子の平のみゆきは華があって甘え上手。
師匠は、可愛くて仕方がない様子。
姉弟子として面倒を見なくてはならなくなったコトリは、ついきつい言い方をしてしまうのですが。
後に、コンビを組んで売り出すことになり‥

太神楽曲芸師の三木家たま吾は、コトリの中学時代の同級生で、じつはキスもした仲。
同じときに見た舞台が遠因となって、大人になってから芸の道を目指していました。
曲芸の師匠が亡くなったとき、葬式の司会を明るくやってくれと頼まれたコトリですが…?

通販番組のエキストラに主婦役で出て、司会をしていた年下の男ナルセとつきあい始めるコトリ。
服を買ってやり、いろいろなことを教えて、素直に成長していく彼を見守ります。
無事に結婚もしましたが、妻としてばかり注目されるようになり、透明人間のように感じてしまう…

泣いたり、うかうかしたり、嫉妬したり、イライラしたり、笑ったり。
不器用だけれど、ありそうな生き方。
実体験にもおそらく似た部分がありそうな、近しい世界の芸人たちを描いて、わかりやすく、哀歓がバランスいい。
面白かったです。

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