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「ナポレオンの妹」

フローラ・フレイザー「ナポレオンの妹」白水社

ナポレオンと仲の良かった妹ポーリーヌの生涯を描いたもの。
家族が多かったナポレオンは妹だけでも何人もいるので、日本人にはあまり区別がついていないと思いますが。
これを読んだらもう忘れない?

小柄で優美で、ミルクのように白い肌、完璧に均整の取れたスタイル、古典的な整った顔立ち、陽気な性格。
10代半ばで兄の部下であるハンサムな武官達と次々に恋し合い、最初は反対されますが、そのうちの一人ルクレールと首尾良く結婚。
遠い任地のサン=ドマング(今のハイチ)へ、若妻のポーリーヌも赤子を連れて赴任。暴動や黄熱病という危難に遭います。
自信満々でわがままな暮らしぶりですが、大事なときには動じない勇気もあったようです。

夫の死後、イタリアの名門ボルゲーゼ家のカミッロと恋に落ちて、結婚。
すごいハンサムなのですが、実は親の方針で教育がなく、もともと頭も良くないという人物でした。
ポーリーヌが半裸になってモデルをした彫像「ラ・パオリーナ」は、夫が注文したもの。これが表紙になっています。
夫が遠くへ赴任することを望みつつ、治療と社交を行ったり来たり。
実は産後に病を得たのですが、調子の良いときには夜明けまでパーティーで踊り続ける生活。

エルバ島について行ったのは彼女一人だけというのは、胸を打たれます。
兄が快適に暮らせるように家を整え、ピクニックを催したり、明るくふるまっていたそう。

1796年に兄ナポレオンと結婚したジョセフィーヌとは仲が悪かったんだけど、出世頭の兄がまだ若いのに、年上で子連れの色っぽい女性と結婚したら、15歳の女の子は反感持つかもね。
社交を楽しみ、オシャレで浪費好き、お金を手に入れるのは得意、恋人は次々~とちょっとジョセフィーヌに似た所があるのは皮肉?
性格はむしろ、ジョセフィーヌのほうが穏やかだったようで。
気の強さは兄に似ているのかも。
兄のナポレオンのほうが真面目で、風采は上がらなかったけど、人を惹きつけるものはあったんですよね。
美しく人を引きこむ力のあるポーリーヌ。兄は男として、妹は女として、戦う才能に溢れていたのかも。

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