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「幸福な食卓」

瀬尾まいこ「幸福な食卓」講談社文庫

「お父さんをやめようと思う」という出だしは有名ですよね。
中原家では、朝食は必ず家族揃ってとることが家風なのですが、そこでは爆弾発言も時に出るのでした。
穏やかに仲良く暮らしていた一家。
じつは数年前のある出来事から、じわじわと歪みが生じていました。
そのために、母は家を出ているのです。
家を出てから一人暮らしをしているのが新鮮で快適らしい母。近くに住んでいて、掛け持ちでパートをし、夕食の差し入れにもよく来るという状態でした。

何でも出来る兄の直は明るく元気そうですが、実は、何事にも真剣に対処しないようになっています。
もてるのに、3ヶ月ぐらいでいつもふられてしまう。
ある時、派手な化粧の彼女を連れてきて、妹としては気に入らないんですけど、これが意外と~本気になる様子。

ごく普通に頑張ろうと思っている~妹の佐和子。
神経質な部分もあり、梅雨になると気分が悪くなりがちなのですが…
中学から一緒の大浦君と進学塾で次第に親しくなります。時には行き違いもあるけれど、それも微笑ましい。
そのまま高校でも、いい感じでつきあいが続いていきます。
哀しい出来事や苦みもあり、少女が背負うには辛い運命。
父の抱えていたものも…

当たり前に、家族のことが気になる感覚。
自分にはない良さのある人を好きになる感覚。
繊細でいて、どこか生命力の豊かさへと繋がっていく展開。
泣けるけど、希望も持てます。

若向き限定ではないけれど、若い人に読んで欲しい気がしたので、「児童書YA(ヤングアダルト)」のカテゴリーも入れました。

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