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「ふたりの距離の概算」

米澤穂信「ふたりの距離の概算」角川グループパブリッシング

高校生活の中の日常の謎解き。
シリーズ5冊目。
古典部員たちも2年生になって、新入生勧誘をする季節。
神山高校は部活が非常に活発で、数が多いだけに~勧誘は熾烈を極めます。

古典部は、じつは何をするということもあまり決まっていない~廃部にしないための友達4人の集まりなので、勧誘といっても難しいのでしたが。
主な探偵役の折木奉太郎は、省エネがモットーのだるい性格。
親友の福部里志は美形で口八丁手八丁。古典部代表として、適当に喋って終わらせる里志の才能に感心する奉太郎でした。
部長の千反田えるは豪農の娘で、長身のおっとりした美少女だが、好奇心が強く~いざとなると猪突猛進ぎみ。
漫研と兼部だった伊原摩耶花は、小柄で元気。折木とは小学校からの幼なじみで口が悪く、里志のことが好き、という面々。

勧誘のために席に着いていた時に、ホータローと千反田とのお喋りに入ってきた新入生、大日向友子。
仮入部してすぐに馴染んでいたのが、突然辞めると言い出しました。
部長の千反田は、その責任を感じている様子。
二人の間に、何かあったのか?

奉太郎は、昨日同じ部屋にいたのだが、本を読んでいてまともに見てはいませんでした。
しかし…
これまでのつきあいで、少しおかしいと感じた点は幾つかあったのです。
この急なやめ方は、千反田に何か含む所がありそうにも思えます。誤解があるとしたら…?
マラソン大会の間に、事情を明らかにしたいと思うのでした。

元々、マラソンなんて大の苦手のホータロー。
わざわざゆっくり走って、後から来る他のクラスのメンバーを待っては事情を聞くことに。
のんびりしたペースなりに、着々と解決していく展開が手堅い。
高校生のさわやかさと、狭い世界での困惑が交錯する物語。

古典部シリーズは5冊目?最初の2冊はすごく薄いんですよ。
これが、最初に手に取るには手頃な厚さなんだけど~これからいきなりでは、登場人物の関係がわからなすぎるかな。
前作で、千反田と急接近したホータローだが、まだ回りにばらしたくはない様子で、理屈をこねつつ内心あわてているのがおかしい。

里志のほうは観念したのね~。
摩耶花は、漫研ではうまくいかないままだったらしいけど。
ホータローには手厳しい摩耶花に「わかんないか。あんた、人を見ないもんね」などと言われてしまうのでしたが…いやいや、それは前のことなのよcoldsweats01
少しずつ成長する彼らを、ほのぼのとした気分で見守っていけます。

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