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「サムライの娘」

ドミニク・シルヴァン「サムライの娘」小学館文庫

女性二人が探偵役のフランスのミステリ。
シリーズ2作目。
作者は日本びいきで一家で日本在住~何かと日本がらみの話題が出てきます。

パリ10区の元警視ローラ・ジョストと、アメリカ生まれのマッサージ師イングリッド・ディーゼルという組み合わせ。
孫もいる押し出しの立派なローラは、早期退職後はパズルが趣味。
一人息子と孫娘たちがシンガポール赴任から戻ってくるかと思ったら~東京へ移転したので、がっかり。
部屋に引きこもりがちになっています。

イングリッドはモデルのようなスタイルの長身で、若いがマッサージの修行のために世界各地を回った経験があり、踊りの才能もある娘。
対照的な二人の名コンビ。

今回は、マッサージの客で、ローラの友人でもあるモーリスに、娘アリスのことを相談されます。
恋人に捨てられてから、様子がおかしいというのです。
何かあると頼りにされるローラは、いったん動き出すと往年の勘が冴えて来るのでした。

ブリトニー・スピアーズのそっくりさんを演じて、パーティーの余興などに出ていたアリス。
実はその頃、既に彼女はホテルから投身、しかもそれが撮影されて、公開されていたのです。
撮影していたのは、元々彼女とコンビを組んでいたカメラマンで、従兄でもあるジュル。仕事のために、ちょうどホテルの下に来ていたため。
自殺と思われますが、事情を詳しく知りたいというモーリスの頼みで動き出す二人。

別れた恋人というのはディエゴという看護師なのですが、これがやたらにハンサムなスペイン人。
アリスを捨てたのは事実だけれど、ストーカーと化したアリスにえらい目に遭っていたこともわかります。イングリッドに惹かれた様子もあったり。
背景にとんでもない事情がありそうだと次第に明らかになり、有力者に睨まれた二人は追われる身に。
隠れて移動しつつの冒険行となります。

日本に滞在したときに背中に入れ墨を入れているイングリッドは、拷問を仕掛けてきた相手に、その筋かとたじろがれる?
モーリスが剣道をやっているため、サムライということに。
老いた父親の見せる意地や思いが泣かせます。
彼の仕事である慰問のための芝居も、病院で上演されて、感動的。
エピローグで、二人がお花見するシーンも楽しいです。
ちょうど、季節なんですね。

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