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「原稿零枚日記」

小川洋子「原稿零枚日記」集英社

小説じゃなくてエッセイ?…なのかな‥
長編小説に行き詰まった日々の~身近な出来事や旅行記、ちょっとしこだわりや妄想。

仕事の取材で山中の宿に泊まり、散歩していたら、苔料理専門店という店に行き当たる著者。
旅館とは同系列なので問題ないと言われて、ご馳走になることに。
苔‥って…

子供時代に住んでいた思い出の家について取材されて、話をすることになりました。
間取りを描くのですが、どうしても書き足りず、紙を足しても足してもまだ描けていないスペースが…?!

近所の小学校の運動会に紛れ込むのが趣味だという。
児童の家族のような顔をして‥
目立たないようにしていたのに、借り物競走に引っ張り込まれてしまいます。
他にも同類がいる、と見定めるのでした。
これに似たタイプですが、少し違うものに、パーティー荒らしという存在がいるのです。
自分は正規の招待客なのだけれど目立ちたくないので、係員かというような地味な格好で出かける著者。
パーティーに入り込んでバイキング料理をがつがつ取っている人を見かけ、まだまだだなと思いつつ、かばってあげたり。

‥事実もあるんだろうけど、とてもじゃないけど、事実の方が多いとは思えない。
ほとんど短編小説なので。長篇だけが書けなかった時期なのかな?
つやつやと深みのある文体。
まるごと小説家という印象でした。

母親が入院しているので、通っているという状態はちょっと身につまされます。
だんだん話せなくなる母は、少しずつ声をあの世に先送りにしたのではないかと。
わかる気がします。
2009年1月から2010年4月「すばる」に連載が初出。10年8月発行。

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