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「弁護士はぶらりと推理する」

マルチェロ・フォイス「弁護士はぶらりと推理する」ハヤカワミステリ文庫

19世紀イタリアのサルデニア島に実在した~弁護士で詩人という人物ブスティアヌが探偵役の小説。
独特な味わいで面白かったです。

「いかなるときでも心地よきもの」と「空から降る血」の2編収録。
いかなるときでも心地よきものとは、散歩のこと。
食後に、人気のない丘に登り、涼しい空気と美しい自然と見下ろすことだそうです。
ブスティアヌと知り合いだった父親から聞いた話として、書かれています。

大金持ちのペス家の娘シシッニアと、村のハンサムな若者ゼノビは恋に落ちました。
ペス家の羊が盗まれ、疑いは結婚を反対されたゼノビにかかります。
反対されたといっても、時期を待てば良さそうだったのに。
ゼノビは出奔し、母親が弁護を頼みに来ましたが、ゼノビが逃亡を続けているために、弁護しようにもなかなか会えない有様。
官吏を信じない心理、それに逃亡を続けられるような山深い土地というのが、既に独特ですね。
その上、ペス家の当主が殺され‥?

「空から降る血」は、大男を素手で絞め殺したとして逮捕された若者フィリッポ。
きゃしゃなフィリッポには無理ではないかと思うブスティアヌだが?
大男は評判が悪く、一方、若者の方には病歴がありました。
フィリッポの病歴を隠したい一家に、それでは死刑になると説得するブスティアヌ。
牢屋でフィリッポは自殺してしまうが、今度は本当に自殺なのか疑うことに。

独身男のブスティアヌが頑固な母親に手を焼いたり、フィリッポの姉の美女にときめいたり。
サルデニアには、イタリアとはかなり違う言葉と文化があるんだそうです。
サルデニアの風土と時代性、素朴だけど頑固、かなり変わっているけど、熱っぽく真剣に生きる人々。
変わり種を読んでみたければ~オススメ。
一人称と三人称が切り替わるきっかけがちょっと、わかりやすくはないので~一般的には★三つかな…

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