フォト

おすすめ本

« 赤い物とバトルする猫 | トップページ | 「僕僕先生」 »

「バジリスクの魔法の歌」

パトリシア・A.マキリップ「バジリスクの魔法の歌」創元推理文庫

ドラマチックでわかりやすく、幻想的なムードも華やかさもいっぱい。
オススメできます。

繁栄を極めたトルマリン一族は、対立していたバジリスク公家に襲われ、皆殺しにされました。
たった一人生き延びた子供グリフィン・トルマリンは、カラドリウスと名を変えて、遠い北部へ送られることに。
記憶もなくし、ふだんはルック(鴉)と呼ばれて、岩の島にある吟遊詩人の学校で育ちます。
吟遊詩人になることを勧められますが、それはためらうのでした。外地へ出ることには不安があったのです。
恋人シリーナとの間には、息子ホリスも生まれますが、真の姿を自分でもわからないルックは次第に妻とは距離が開いていきます。
トルマリンの名は、口にすることも出来ない危険な名前になっていたのですが…

バジリスクことペリオール家の当主が治めるベリロンの都。
放浪の果てに、ついに都に戻ったカラドリウスは、ひょんなことから司書として宮廷での仕事に就きます。
トルマリン公家に伝わっていた貴重な資料が放置されていて、整理する仕事があったのです。
バジリスク公の姫君ダミエットに楽器の指導もすることになり、綺麗だが音痴で頭が空っぽな姫に恋されてしまう。
カラドリウスの方は、親子ほども離れている姫の気持ちに気づかず、どちらかといえば~上の賢い姫君ルナに印象を受けます。
どちらにせよ仇敵なのですが…

都の若者達の間には、バジリスク公家への反乱の動きもありました。
廃墟となっているトルマリン宮で残党が密かに連絡を取り合っているのです。
トルマリン音楽学院の教授ジュリアは、大公の誕生祝いの祝典のために苦労していました。
オペラの主役は、音痴の姫なのです。
ジュリアは自由に演奏の出来る酒場に出入りして、そこで知り合ったジャスティンと恋人になっていました。ジャスティンは反乱軍の一味なのだが、ジュリアは知らない。

やがて、バジリスク公の誕生祝いの祝典が迫ってくる…
そこで起きたのは…?!
苦みもユーモアもちりばめつつ、全体がオペラのように、壮麗な盛り上がりを見せます。

« 赤い物とバトルする猫 | トップページ | 「僕僕先生」 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/145558/51016693

この記事へのトラックバック一覧です: 「バジリスクの魔法の歌」:

« 赤い物とバトルする猫 | トップページ | 「僕僕先生」 »

2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

カテゴリー

無料ブログはココログ

最近のトラックバック